2019年1月7日月曜日

日本橋、街物語、大団円。

今回今さらながらに見てみた映画は「祈りの幕が下りる時」です。
東野圭吾の新参者・加賀恭一郎シリーズを映像化したテレビシリーズ「新参者」、さらに映画化された「麒麟の翼」に続く最新作、かつシリーズ最後の作品。

ミステリーはミステリーなんだろうけど、犯人は「絶対この人」という描かれ方をわざわざされているので、まあ犯人探しが目的ではない。

この新参者シリーズの中のキモは、くり返し描かれた“やさしい嘘”
その中でも「最もせつない嘘」をどう明らかにしていくるのか、そこが物語の焦点になる。
最もせつない、ということがわかるのはラストだけどね。

「幕を下ろす」ということ。実に象徴的な言葉だ。

映像も素敵。
役者も魅力的。
もちろん原作も、脚本も。

前作「麒麟~」で強く描かれた加賀の親子の物語が、このように回収されてくるとは。唸る以外なし。

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エンディングテーマ、JUJUの「東京」は素晴らしかったが、やっぱり達郎の「街物語」で終わってほしかったような気もしないでもなく・・・というのは前作を見たときのブログの最後に書いた文と(曲名以外は)同じ(^^;

その音楽に乗って、日本橋を離れることになった加賀と、その日本橋で関わりのあった人々がカメオ的に登場する。ああ、あの人も!この人も!

大団円。

決して単純なハッピーエンドではないけれど、ひとつの答えをもって加賀の日本橋での街物語はここまで。

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