2019年3月18日月曜日

オズの魔法と健勇の涙。

黒ユニ、買ってしまいそうである。

『堅い展開』、実況は何度もそう口にした。
ミッドウィークのACLでの割り切った守備をすれば守りきることができるという成功体験を持つ浦和の守備ブロックは堅牢だった。
セレッソも前プレがはまらないと見るや一気に自陣にひいて5-4-1に構えてスペースを与えてくれない。

得点があまり取れていない両チームということもあって、確かに堅いのだけれど、閉塞感漂うという言い方もできるかな。少なくとも前半は。

だが後半、浦和戦には強みを発揮する都倉が奪ったFKから、浦和戦になると点を取るソウザに直接叩き込まれて(これは見事なFK)先制を許した。長居は相性も悪いし、これは厳しくなったか・・。

2019 Meiji Yasuda J1 League #4
C大阪 1-2 浦和○

ここからがオズの魔法の真骨頂。失点からおよそ10分、山中とマルティノスを投入。その山中のファーストプレイがFK。静かに伸びてくるストレート系のボールはピンポイントで興梠へ。同点!!祝ローストチキンコオロギ浦和店開店。
ここまでFKを蹴ってた柏木と長澤を下げての投入だっただけにこれはインパクト強烈。

そしてさらに5分後、マルティノスの縦への抜け出しからPKをゲット!!
ダブルで結果出した!

・・・キッカーは杉本健勇。

この試合でやっと移籍後初シュートを打ったばかり。しかも古巣との試合。うー緊張するー。
主審の笛が鳴る。ぴっ・・・・・ぎゃくてーーーん!!

歓喜の輪の中で、喜びだけではない、複雑な感情が浮かんでいるように見えた。ちょっと涙しているようにさえ。

あの閉塞感の中で先制されて、それを2枚代えでひっくり返したオリヴェイラ。
先発起用に応えて、難しいPKを沈めた杉本。

この結果は「我慢のシーズン序盤」での光明であることは間違いない。

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