『問題。通称「左殺し」、右の代打の切り札といえば誰?』
今日のブログの中身と一切関係ありません(陳謝)。
「野球をモチーフにしたサスペンスか」とあまり深く考えずに手に取った水原秀策「サウスポー・キラー」。このミス大賞受賞作ということも知らずに(^^;
冒頭、球界の盟主(笑)たる某球団の若手左腕(サウスポー)が、自宅前でいきなり謎の男に「約束は守れよ」と暴行を受けた。
と驚いた。なんとタイムリーな(違)。2006年の作品で、もちろん2016年の話じゃないよ(^^;
この若手投手(若干いけ好かないw)、暴行を受けるもののまったく身に覚えがない。やがて怪文書も出回り、窮地に追い込まれていく・・・。
ちなみに球界の盟主様の親会社は大新聞社様で、球場はいつでも満員で、監督はミスター野生の勘なので、あのチームによく似てます。そこも今回の事件とおんなじですなぁ(毒)。
ミステリとしてはどうだろ。
わりと想像の範疇だったかな。
でもね、すんごくおもしろかったところもあったんだ。それはマスコミの動き。
正義の旗印の下の傍若無人ぶりとか、「世論」とはこうして熟成されていくのかとか、見事に手のひら返ししていくところとか。
ああ怖い怖い。
野球そのもののシーンはなかなかかなと思う。特にトレーニング理論のとことか。
ただしクライマックスは「どっかで見たような」感は否めず。
あ、あとね、「ストレイト」とか「カーヴ」とか、まあ正しいんだろうけどその表記には好き嫌いあるかも。
・・
・・・
いや、すごく楽しく読んだのよ。おもしろくないわけじゃないんだからね・・・と言い訳がましい「サウスポー・キラー」キラー。
実はもう一冊読んでみようかと画策しているのです(^^;
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