2013年11月19日火曜日

MB1について想像してみる。

フライトジャケットのMA-1の話ではない(^^;
でもバレーボールのスピード感に「Danger Zone」はわりと似合う気がする。うん。

今日の話は長いぞ。長いんで、書き上げるのに時間かかっちゃって。

さて火の鳥ニッポン、ロンドンオリンピック銅メダル翌年のグラチャンで欧州王者を倒しての3位。よい結果だったと思います。
※おさらいしておきましょうか。オリンピックの翌年にあるのがグラチャン(各国大陸王者6チーム、日本は開催国枠)、その次の年が世界選手権(昨今は世界バレーと呼ぶ)、その次(五輪前年)がワールドカップ(大陸予選やって出場12チーム、日本は開催国枠。五輪出場権付き)。
ざっくり言うと、グラチャンはもともと全日本の強化のために作られた大会です(だから日本恒久開催)。世代交代のタイミングと何かに挑戦するにはちょうどいいタイミング。それがグラチャンのタイミングなんだと思います。


すべての試合をじっくりと見たわけではないので、あくまでも印象レベルの話になってしまうのですが、ウワサの「MB1」の件です。

そもそも「センター」を「ミドルブロッカー」って言い始めたのはいつの話だ?
セッター対角とかスーパーエースとか、もはや死語なのか?


身長の高いセッターに対する憧憬――竹下佳江は日本の歴代最高レベルのセッターだったと思ってる。でも、空前絶後と言い切るにはすこーし身長が足りなかったか・・・セットアップの物理的高さはどうしようもない。
つまりそれはプレイヤーの問題ではなくって、日本人が相対的に背が低いという問題なのです。

少なくともロンドンオリンピックのメンバーは今まで以上に高さもあった。それでも試合を重ねるごとに足りないと思ってしまう「高さ」。
過去には木村沙織がセッターに挑戦させられたこともあったし、今も中田久美が狩野舞子を育ててみてる。でもどう考えたって簡単じゃないよね。

じゃ、高いやつ探すのやめてさ、違うやり方を探してみようをしようじゃないかってのが「MB1」の本質ではないかと想像してみてるわけです。
たとえミドルブロッカーのブロック力を犠牲にしてでもとにかく攻撃のバリエーションで勝負。
さらにその背景には、ミドルブロッカーの攻撃オプション、ライトに移動しての“ブロード”が最近はあまり役に立たなくなりつつあるということもあるかと。

今さらだけどMB1ってのは「ミドルブロッカー×1枚」、ね。
通常ローテーション上必ず前衛に1人いる(=全体で2人)ミドルブロッカーを全体で1人にしてしまうという意味。
具体的な方法論はテレビでもさんざん語られてるから省くとして(迫田さおりがいないと成立しないような気もしてるんだけど)、ちょっとおもしろがって見てます。

何がおもしろいって、国際大会でいきなり本格的テストをしてしまうこととか、チャンスを失いかねない残されたミドルブロッカー陣のもやもや感とか(^^;
瞬間的な判断が求められるコートの中はバタついてるし、味方同士でぶつかったりもしてるからねー。つい笑ってしまうようなおかしさもあったりなんかして。

これで負けようものなら監督解任論が出ちゃうよ。ね、ザック?
MB1のことを初めて聞いたとき、3-4-3をどうしてもやりたいザッケローニのことが頭をよぎった(^^;

でもおもしろい。ついで(?)に言えば、守→攻の躍動感もすごくある。
システム論(もちろん配置だけではなくて、そこから何がしたいか、なんだけども)ができるようなったこと自体が成長だろう。
でもでも、優秀なスポークスマンでもある眞鍋監督のことだから、キャッチーな話題づくりをしておくだけの壮大なネタフリの可能性もある。世界をあわてさせておいて本番では使わないとか(笑)。

・・・で、何が言いたいかというと、そうしたバタバタの中でキャプテンを任されてるサオリン、いろんな意味で次のステップに進んだな、ということだ。なんか、ずーっと「すげぇ(笑)」って感じで見てたもの。
え、わかんない?
まあいいじゃないか。だって俺、木村のファンなんだもん。(←長々書いて、結局それが言いたかっただけ)

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