宿題店だった「中華そば しば田」に念願の初訪。何が念願だってって、カップ麺がすごく美味だったのに「最後までおいしくはいただけなかった事件」(そんな大層な話じゃないけどw)に遭遇してしまい、これはもう実店舗行くしかないぞ、と。諸条件がうまいこと重なったので開店前を目指してGOなのであります。
店の前に並んでると、どんどん人がやって来てそのすべてが列に接続されていく。シャッターが上がるころにはそれなりの人数になってたはず。いやー、人気店だわ。でも僕は7番目、開店と同時に店内に招かれた。「いらっしゃいませ」
店に入るなりかぐわしい煮干の香りが鼻をくすぐるが、ここは「煮干そば」ではなく計画どおりの「中華そば」(750円也)。8席のみのカウンターに陣取る。狭いけれどすごく落ち着く雰囲気の店だ。
こうして通称“シャッター”でらーめん食べに来るのってすごく久しぶり。なんだか緊張感が漂っているような(笑)。
店に流れるはジャズ。と思ったら急にビリー・ジョエルの「Honesty」が流れてきて(^^;
がそれどころではないのです。1ロット2杯ずつ、背中を向けたご主人のていねいで繊細な作業に見惚れているばかり。
先頭の2人が食べ終わるころ、いよいよ「中華そば」登場。うわー、きれいっ。
深みのある色ながら透明感のある醤油スープがなみなみと。そこに細ストレートの麺が泳ぐ。トッピングはピンク色のチャーシューが3枚にメンマ、ネギ、そしてカイワレ――カイワレはご主人、ものすごくていねいに乗せてた。なんとも食欲をそそるビジュアル。
ではいただきまーす。普段ならスープに行くところだけど、ちょっと考えてピンク色のチャーシューから。3枚あるんだし、せっかくなのでこのレア状態で1枚ぱくり。あーおいしー。薄めの味付けだけど肉の味がちゃんと感じられる。じゃ、また後でね(^^;
さていよいよスープ。「おっ?」――カップ麺で味わった「強い鴨出汁」をイメージしてたから、ちょっと拍子抜け。ていうか、味があんまりわかんない。無化調だからか舌がアホだからか(^^;
と・こ・ろ・が。
麺をすすり始めるとこのスープの印象が変わっていく。いわば「麺を食べさせるためにちょうどいい具合のスープ」といったところか。
ピンではなくコンビでこそ発揮される絶妙の味わい。
ストレートなのにどんどんスープを持ち上げていく。おおーうまいっ。食べ進めるほどにその「コンビの魅力」は増すばかり。
ほのかに香る表面の脂も、少しずつ火が入ってきたチャーシューも、アクセントになるカイワレやメンマも、すべてが同じ柔らかなベクトルの上に存在している――僕のボキャブラリではうまく説明できません(^^;
最後は名残惜しいほどにスープまで完飲。ごちそうさまでした。また来たいけど、なかなかチャンスなさそうだな・・・。
京王線仙川駅から10分ぐらい。南口をまっすぐ南下、突き当たり(島忠ホームズのとこ)左折、2つめの信号(若葉町二丁目)右折、200mほどの左側(若葉町二丁目南信号のちょい先)。小田急バス[成05]若葉町二丁目バス停前。
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