大泥棒と科学忍者に思う実写化のあり方の巻。

また最近ブームみたいになってるけども、わかってんだ。「実写化」ってのは難しいんだって。恋愛少女マンガみたいなのも男の子アクションも同様に。
でも見ちゃうわけよ、そりゃないよなって思いながらも。こういう僕みたいなのがたくさんいるからどんどん作られるんだろうな。

というわけで今回今さらながらに見てみた映画は「ルパン三世」と「ガッチャマン」の2本立て。ネタバレしますからね、先を読む方はご注意を。

小栗旬主演の「ルパン三世」。昨今日本映画お約束の綾野剛はもちろん出演してます。

アクションサスペンスとして見た場合、ちょっと捻りがなさすぎる。派手なようでいてそうでもないし。ギリギリでヤバイなってところでハラハラしないんですもの。悪役も諦めが早すぎるし(^^;

一方「ルパン」だとして見た場合、案の定「違うよね」と。無国籍感は良かったけども。
もうちょっと「理由」に深みがあるんだよな。バカなのにあえてそれを演じているような、思慮がある感じ――僕の脳内イメージだけど。

綾野五ェ門は、写真で見るかぎりけっこうフンイキかなと思ってたんだけど、動いてたら「違うな」。不二子ちゃんに至っては、もはやノーコメント。あくまでも個人の趣味の世界の話ですがね。

布袋さんの音楽はかっこよかったよ。あと、個人的に一番盛り上がった場面は「あ、山田優だ！」のとこ。


松坂桃李主演の「ガッチャマン」。もちろん綾野剛は出てます(^^;

ハリウッドの劣化コピーかと思うアクションシーン。造形のダサさ（これは異論あろうかとも思うけど、ゴッドフェニックスの内装はどう見てもオフィス椅子のみでしょ。戦隊ヒーローでももう少しマシ・・ってシンケンレッドは思ったに違いない）、何が描きたかったかわからない演出と脚本、何よりも話のつじつまの合わなさ・・・。ケン、お前は何を言ってんだよ(T^T) なんで世界危機だというのに東京はあんなのほほんだったんだ？

これはもう実写化うんぬんの手前の問題ではないかと。
ジュンの配役に文句つける隙間すらなく(^^;

で、主題歌にBUMP OF CHICKENを使えばそれですべて丸く収まるとでも？バンプも災難だわ。

ところが、あまりに強烈すぎて「いやー、ひどかったわーwww」って笑ってしまった。そういう意味では（どういう意味？）いい映画なのかな。

おそらく、なのだけどケンとジョーとベルクカッツェの3人だけの物語にして、ガッチャマン風味をすべて排除すればそれなりに愛と友情の物語として成立しちゃうからかもしれない。ま、だとするとガッチャマンである理由はまったくないんだけどね～（笑）。

*　　*　　*

シルバーウィークに「スター・ウォーズ」を全作見ようかと思ったんだけど、なぜだかDVDが後半のクライマックスのところで止まってしまう。エピソードIVとVの途中で挫折。まさかハードウェアの不調じゃないだろうな。それはカンベンな。