今回今さらながらに見てみた映画は、「舞妓はレディ」と「ジャージー・ボーイズ」の2本立て。どちらも音楽と寄り添う映画だ。
もともと僕はミュージカルを好んでは見ない。「セリフを言いながらいきなり歌い出すとか意味わからん」派なのである。その僕がこの「舞妓はレディ」を見ようと思ったのは、周防監督作品だとか、劇場で見た人がみんな良かったと言ってたこととか、いろいろ理由はあるんだけど、やっぱり宣伝でさんざん聴かされた「♪ま~いこ~はれでぃ~ま~いこ~はれでぃ~」という曲が、そのタイトルを目にするだけで自然に脳内再生されるからというのが一番大きいような気がする。そう、きっかけは「音楽」。
お話としてはシンデレラストーリーというか、想像してた以上にまんま「マイ・フェア・レディ」。なのでそれには触れない。でもミュージカルを不得手にしている僕にとってみても、ひたすらに楽しい映画だった、そんなふうに思う。
特に楽しかったのはミュージカルの大きな要素でもある「踊り」。スタッフロールによればパパイヤ鈴木の振り付けなんだけど、役者さんたちの芸達者ぶりに驚かされる。特に“踊りのお師匠さん”の踊りがツボ。
これが花街のガイドになるとは思えないし、まあそういう場に行くことはおそらく僕の人生にはないんだろうし興味もない。ただ誘われたときの「おおきに」の意味合いについてはしっかりと記憶しておきたい(笑)。
オマケのネタバレ。オープニングのとこで草刈民代が「緋牡丹のお竜」の仮装してたのには笑った。だってお竜といえば、ねぇ。
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フォー・シーズンズが世界のトップにいた時代は、残念ながら “僕の時代” ではない。それでも耳なじみのある曲は多いし、非常に気になっていた「ジャージー・ボーイズ」。そう、こちらもきっかけは「音楽」。
ストーリー的に「ドリームガールズ」と比べてしまうかなと思ったんだけど、見始めるともうそんなことは関係なく。時代をよく知らないことも関係ない。4人のそれぞれに感情を乗せながら見入ってしまった。
栄光と挫折といったありがちな話なのに、なんでこんなに染み入るんでしょう。おそらくはそこに漂う「愛情」の気配――さすがクリント・イーストウッドということなのかな。
さらに俳優さんたちもいちいちすばらしかった。
フォー・シーズンズの楽曲のすばらしさも含め、「佳作」という言葉がよく似合う、そんな一本。
オマケ。「Can't Take My Eyes Off (Of) You(君の瞳に恋してる)」誕生の背景に涙しそうになったものの、やっぱり僕の中ではBoys Town Gangの曲だなと思うわけで(^^;
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