2021年2月16日火曜日

運命調整班、出動。

あなたは運命を信じますか。
その運命は変えられないものですか。

というわけで、今回今さらながらに見てみた映画は「アジャストメント」です。
原題は「The Adjustment Bureau」で、原作は短編小説「調整班」。SF作家のフィリップ・K・ディックによるものです。映画化された彼の作品では「ブレードランナー」(「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」)、「トータル・リコール」(「追憶売ります」)、「マイノリティ・リポート」あたりが有名ですかね。


スキャンダルで落選した失意の若き政治家デヴィッドは“運命的”にダンサーのエリースと出会う。
ところがこの出会いは“本来あってはならない出来事”であったため、「運命の調整班」が動き出す。

出会ったことが運命なのか、引き離されることこそが運命なのか。
2人の向かうべき未来は。

というお話は、運命vs意思みたいな感じで「うん、そうなるよね」という感じで展開していっちゃうんですが、なんというかこう“抗う主人公”にマット・デイモンがよく似合うわけです。自然と応援してしまうというか。
そうなるとシンプルに勧善懲悪的な話として見ることができたりするわけです。

なので、存分に楽しめました。本当よ。
天使のような存在であるべき調整班が、思いのほか万能ではないことも含めて、ね。

デヴィッドは運命の扉を開けられるのか。
その扉は「どこでもドア」だけどなっ(謎)。

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(ネタバレします)
少し残念だったのは、伏線っぽく語られた話が放り出したままだった、というとこかな。
ドアノブを逆に回すとどうなるのかとか、現在の運命に干渉している過去の運命の話とか、運命を司る(運命を書いている)“議長(チェアマン)”は誰なのかとか。

原作は短編だからなぁ。そのあたり「答え」がなかったんだろうな、と想像(^^;


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