2021年2月3日水曜日

新宿!新宿御苑!

もう34年も前のことなのに、『新宿!新宿御苑!』と渡瀬恒彦が叫ぶテレビコマーシャルがすごく印象に残ってます。と、歳がばれるぅ。

というわけで、今回今さらながらに見てみた映画は「首都消失」です。
テレビとかで見たことあったかなぁ。なかったかなぁ。覚えてるような覚えてないような、でした(^^;

突如東京上空を謎の雲が覆い、包み込み、その中とはまったく音信不通になってしまう。科学者、エンジニアが総力を挙げて雲の正体を解明しようとする。はたして2000万人の安否は。そして首都機能は、という大まかなストーリー。
原作は小松左京。

そりゃまあイマドキのSF作品の映像と比べちゃダメよ。だけどCGを使わない特撮で、この映像が作り出されているって考えたら、逆にちょっと感動しちゃった。特に「雲」の見せ方たるや。

その「雲」に向かって米軍哨戒機で調査に行く中盤のシーンなんて、緊迫感すごかった。
冒頭に書いた『新宿!新宿御苑!』のところね。その手前で『渋谷!?』ってのもありました。それから『St.Elmo's Fire!!!!』とか。

でもその中盤あたりがピークだったでしょうか。
クライマックスに向かって急に「ご都合」っぽくなってきたし、機材類もなんかチープだったし、何より緊迫感も急激に薄れたし・・・。
ちょっと「シン・ゴジラ」的な政治の話も、もっと描き切れば緊張度も高まったろうに(せっかく丹波哲郎を引っ張り出したのに見せ場なし)、と少々残念。
東京が音信不通だというのに浜名湖ではのんびりウインドサーフィン。遠く離れてしまえば他人事、という演出だったんだろうか。若干意味不明。

ラストはもうそれこそロマンティックが止まらない(?)ですしー。

ただ、それはそれとして、東日本大震災や、あるいは現在のパンデミックという、それこそ小松左京的な危機的状況を踏まえると、なんかちょっと見えるものが違ってくるような、気がする。気がしてる。気がしてくる(^^;


おまけ。オープニングでの名取裕子の妙にキャっキャした感じ、なぜだか「私スキ」の原田喜和子をふと思い出しました。時期的には同じころですよね。

それにしても、超オールスターキャストですが、もう演技を見ることのできない方々も多いですねぇ。せつないせつない。


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