2018年10月26日金曜日

オデッサ・ファイル。

むかーしむかーし、「オデッセイ・ファイル」という本がありましてね。amazonならまだ買えるみたいだ。中古品だけど、それってすげえ。ちなみに「2001年宇宙の旅」の続編「2010」の制作にあたり交わされた原作者と監督の往復電子書簡集です。

そのタイトルの元ネタになったのが、今回今さらながらに見てみた映画の「オデッサ・ファイル」です。
見たことあったつもりだったんだけどなぁ。あんまり覚えてなかったから、初鑑賞だったかもしれない。

戦後ドイツで暗躍するナチ残党(オデッサ)を、亡くなったとある老人の残した日記を元に追及していくジャーナリストの物語。odessaのスペルの4文字目と5文字目が、アレを意味している。

原作はかのフレデリック・フォーサイス。

が、当然映画化の際に話が端折られてしまう部分はあったんだろう。オデッサ側の暗殺者が案外ショボかったり、イスラエルの工作員がどうやってジャーナリストの存在を把握したのかとか、どうもつじつまが合わないところがあったんだけど、それはある程度しょうがないかな、なんて思いながら見てた。

ただ最大の謎はジャーナリスト本人が、なぜそうまでして危険な行動を取るのかという部分。それすらも何か端折られてしまったのかと訝しがってたら、実はそれがサスペンスとしての最大の見せ場であった。納得感がすごい(笑)。

・・・とはいえ同じ原作者の「ジャッカルの日」の緊迫感には及ばないね。

ちなみに主演のジョン・ヴォイト、途中で「老け変装」をするんだけど、それを見て思い出した。「ミッション・インポッシブル」1作目のジム・フェルプス役の人だ!と。老けメイクが、後に実際に老けたときの顔と同じってのはなかなかすごい。

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