こどものころの記憶。その記憶の中の記録。
思い出のアルバムは、居間のいつでも手に取れるところにあった。
帰省、旅行、運動会・・・。折に触れて開く分厚い表紙。
やがて写真はカラーになり、糊付きの台紙にフイルムをかぶせるタイプのアルバム(フエルアルバムって言ったっけ?)になっていった。
そのうちポケットアルバムが現像のオマケにもらえるようになってからは何の整理もせずにただそこに放り込むだけになって、そして徐々にアルバムに入れることすらしなくなり。
そして時代は流れてすべてがデジタルデータに。プリントそのものをしなくなり、ただデータとしてあるだけ。撮影のハードルが下がったぶん、整理も適当になってしまった。
それは「振り返る機会」も減ってしまったということにほかならない。
そして今、我が家の記録は、クラウドサービスに放り込んであるだけになっている。
で、適当にガンガン放り込んでたら、容量制限に引っ掛かってしまった(^^;
まあお金を出せば継続して使えるわけだけど、そのクラウドサービスははたして未来永劫存在するのかとか、ン十年後の管理者の引継ぎはどうすんねんとか、そういう漠然とした不安がもぞもぞと湧いてきた。
一念発起。物理的なアルバムを作ろう。
比較的新しいデータはそのままクラウドにおいておくとして、データをDVDにアーカイブして、クラウドの容量を空ける――これが最大の目的(^^;
もちろんDVDメディアが永遠にちゃんと読める保証はどこにもないのだけれども。
そしてアルバム作り。
さすがにデータは大量なので、セレクトしてプリントしたりするのは大変だ。
美しい写真ならいざしらず、せいぜいスナップ程度のものだしね。
だから、DVD内の全データをコンタクトシートとしてプリントすることにした。
そのプリントを、100円ショップで買ってきた2穴ファイルに綴じ込んだ。DVD(念のため正・副2枚)もいっしょにファイリング。
DVDレーベルのデザインは一応手をかけて。
これならパラパラとめくることもできるので、一応はざっくりと思い出を振り返ることはできる。その上で大きい画面で見たければDVDを取り出して中身を見ればいいわけで。
どうだろう、新しい家族のアルバム。
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