今回今さらながらにみ見てみた映画は「ヒメアノ~ル」です。R-15です。暴力表現とグロい表現とエッチな場面と、全部ありました。相当キます。なので、基本的にはオススメできるような映画じゃないです。という前提において。
原作の古谷実のマンガはほかの作品をいくつか読んでる。どの作品にも共通しているのはコメディとホラーが共存していること。日常と狂気と言い換えてもいい。作品によってその比率が違う。この作品も間違いなくその範疇にあって、狂気の濃度のほうが上回る作品だった。
だって単純なラブコメ(?)部分でも怖いんだもん。
そこはムロツヨシの怪演によるところが大きい。
主要登場人物は3人。ユカちゃん(佐津川愛美)とその彼氏の岡田君(濱田岳)。岡田君の高校時代の同級生で、ユカちゃんを追い回す森田君。この森田君を演じたのがV6の森田剛。この森田君がとにかくヤバイの。劇中普通に「森田君」と呼ばれるもんだから、役名なのか役者名なのかそのクラクラ感がすごい。
森田君は一般的な社会性とか倫理観とかとは完全にズレてしまってる連続殺人鬼だ。だけど快楽殺人者という感じはしない。じゃあなんで?――それがおそろしい。その演技もおそろしい。
いや、ズレてるのは森田君だけなのか。岡田君は?ユカちゃんは?
そもそもどうして森田君はそうなったの――??
救いのないようなあるような、身も蓋もないようなあるようなラストまで、腹ん中を締め付けられるようにして見続けた。
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