2016年4月20日水曜日

ごろごろと猫が鳴る。

キョンキョンのオススメ第5弾、沼田まほかる「猫鳴り」を読了。
ちなみに猫鳴りとは、例のゴロゴロゴロという猫の音を示す、この作中での(たぶん)造語。

読み終わって最初に思ったのは、「キョンキョンってこの小説のこと何て評してたんだっけ」。改めて「書評集」を見直した。
『人間の心の中の暗闇を灯りも持たず手探りで歩かされているようで、なんだか少しビクビクしながら読み始めた』――小泉今日子
動物出しときゃだいたいOKみたいな話ではまっっったくない。ましてや「ぬこ様~(はぁと)」みたいなのとは程遠い。
特に前半は「うわー、やめろー、やめてくれー、だめー」と懇願したくなるような描写が続く。ホラーではもちろんないけど、そのぐらい強烈だ。

それでも読むのをやめようとは思わなかった。

生と死の狭間。希望と絶望の際。その正体はもしかしたら「自然」ということなのか。

モンと呼ばれた一匹の猫の音は、目は、そして生涯は、そのことを知らしめるためにあった。

読むのにかなりパワーが必要な一冊でした。でもちょっとモンに教えてもらったかな。

個人的に・・・画像なんかで見るモフモフしたぬこ様は好きですが、リアルの猫はそんなでもない(^^; ウチの駐車場にウ●チするな。

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