2016年4月13日水曜日

雪が融けたあとに。[2]向き不向き

前回からのつづき

ここ10年ほど、アルペンレースの世界をほんの少しばかり覗かせてもらっている。
もともと嫌いじゃなかったし、シロートなりに楽しいのは確か。

それでも思うのは、この競技には向いてないなと。

僕自身負けず嫌いだし、競技特性としてはコンマ1秒でも早くゴールにたどり着くのが目的だから、少々の無理は当然するものだと思う(無理せず早いのが最良だろうが、そのことはちょっと置いておいて)。

でも「ビビリ」だもん。ギリギリの向こう側にはやはり行けないもの。「これ以上は(気持ち的に)無理」っていっつも思う――「これ以上」が存在していることは頭では理解しているけど。心技体の技と体は大丈夫だと感じてる気もしてるけど。
言い換えると、負けるのは悔しいくせに、勝負しないっていう自己矛盾を起こしている。練習もしないし(汗)。

そういう性根がアルペンレースには向かない人なんだと思う。アルペンレーサーに限らず、基礎屋にも「行ける」人はいっぱいいるけどね。

そして頻繁に聞こえてくるのが怪我の話。

あっちでもこっちでも怪我するわけよ。それも僕からしてみたら大怪我を。
そんでもってわりあい心が折れてない。というかむしろメラメラしている人が多いように感じる(偏見だったらごめんあそばせ)。

すごいなー。尊敬する。マジリスペクトってやつだ。
でも僕はそうじゃないもん。
レース中に小さい怪我をして以来、さらに怖さが増してるもん。

向いてないな。

いや本当はさ、ゲレンデで注目を浴びるほどにかっこよく滑れて、スキーの楽しさを教えることもできて、レースに出れば速くって、バックカントリーやフリースタイルも楽しめて、スノボにだって造詣が深くて、というのが理想形だということは承知の上で。

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