シリーズをずっと読んでいる「ビブリア古書堂の事件手帖6~栞子さんと巡るさだめ~」を読了。
以前に解決済みだった “はず” の太宰治「晩年」をめぐる事件が再び動き始める・・・そして新事実がまたしても・・・という話で相変わらず楽しく読んでいる。
何せもう続刊が楽しみになってたりするわけで(^^;
鎌倉古書業界、世間が狭すぎるぜ(ネタバレ 笑)。
今作は太宰の本をめぐるミステリーなので、彼についての論評のような話が何度も登場する。それは賛否それぞれ。
そんなわけで改めて読んでみたくなったのです、太宰を。そこで古本屋で108円出して「人間失格」を購入。
昔読んだことがあるようなないような(^^;
ただ、読んでいたとしてもあまり記憶には残っていないし、今の自分にとってどういう感想が出てくるのか非常に楽しみ。
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僕も「恥の多い生涯」とやらを送ったのかもしれない。特に “第一の手記” に登場する「道化」とは、僕が子供の頃に培った「ワザ」に近い。転校生だったからなー、そういう処世術は生きるために必要だったんだと思う。
幸いなことに、“彼”ほど堕ちていってしまったわけではないけれど、そうなりそうな、そうなってもおかしくなかったような、しかし、実際にところすでにそうなっているのかもしれないと思われるような、そんな心地がしているのもある意味本音であったりするわけで。何書いてるかわからーん>自分
そう長い話ではないのだけれど、読むのにすごく時間がかかっていて、まだ読み終わっているわけではないのだけれど、それは読み続けるのにかなりパワーが必要だからという理由のほかに、あとは酒飲みながらとか、疲れているときなんかに読み進めようとすると、少々取り込まれてしまうような、あるいは掻きむしられるような怖さがあったりするからなのかなどとも思ったりします。
そうか、胸の内というやつは、決して途切れることのない、かといって一直線でもない連続する何かなのだろうな、とやたらと読点ばかりで句点の少ない描写を読みながら、そんなことを思うのでありました。
次は気楽なの読もうっと(^^;
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