「グラス戻してもらわないと出せないよ!」
ガタンゴトン。店ごと揺れる。
「あ、6両編成。日比谷線来たね~」
学生時代、何かといえばガード下のこの店に集まった。なんとか納会とかなんとか打ち上げとか、特に用事はなくても今日も行くぞ~みたいな。
ガード下なのに2階があって、線路とのわずかな隙間に座敷があった。揺れるしうるさいし、でも居心地良かった。
お酒は二十歳になってから。
人生でたった一度だけ、酒を飲んで腰が抜けたのはこの店の前だ。
お酒は二十歳になってから。
とにかく安かった。1500円も出せば
お酒は二十歳になってから。
ちょっとだけ場所は移転してしまってたけど、この青春の酒場にオッサンになって再び集う。
・・・ってまだサワー150円だった!
当時のメニューも結構残ってたし、30年前のことがジワジワと思い出される。すべてが笑い話。
懐かしのジャンボ徳利に入ってたのは驚くほど「上質ではない」酒だったけど、間違いなく楽しい時間をもたらしてくれる良質な酒でもあった。心地よい二日酔い。
嘘です。やっぱり安酒二日酔いは気持ち悪いっす(^^;
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