2026年2月6日金曜日

翳りゆくひと。[135]


[135]

年金の次に取り掛かったのが保険。
マサさんが何の保険に加入していたかについては整理済みなので状況は把握できている。死亡保険が2件と医療保険が1件。

死亡保険だけでなく、入院もおよそ半年に及んでいるので、そちらも手続きをしなければならない。
実は前回マサさんが脳梗塞で倒れた際の入院費用を請求したとき、ネットから思いのほか簡単に手続きができたので今回も軽く考えていたのだが、やはり死亡ということになるとそううまくはいかない。ネットだけで手続きすることはできず、いろいろな書類の記入・準備も含めて物理的に請求をしなければならないようだった。

まずはA生命の医療保険。必要書類の請求は、ネット上からポチポチと入力をしていくだけ。ここまでできるのなら保険金の請求までネットで完結させてほしいところだが。

K生命の生命保険には入院特約も付いている。老人ホームに入居したときに住所変更の手続きをした窓口が職場近くにあるので、保険証書を持って相談に出向いた。
話を難しくしているのは、死亡保険の受取人があっちゃんで、その手続きを受取人ではないわたしが「代行」するという点だ。要するに生命保険は本来受取人が請求するべきものなので、代行するためにはあっちゃんからの委任状が必要になるのだ。
一方、入院特約のぶんは、本来マサさん本人が受け取るべきものなので、遺族つまり相続人であるわたしが請求することもできるそうだ。
何やら面倒な予感しかしないが、細かい点まで確認をさせてもらって記入すべき書類、そして用意しなければならない書類のリストを持ち帰った。

あとはM保険で、これは死亡保険のみ。
こちらも住所変更をした際にお世話になった担当の方に電話連絡をし、必要書類をまとめて郵送してもらうようお願いした。やはり請求の代行のところがネックになっているようだった。

手続きを開始したときにはあまり意識はしなかったのだが、この3件の保険金が手に入ると、あっちゃんの今後の生活の金銭的な不安はかなり解消されそうだ。
ちゃんとやらないとな。

さらにわたしがとても気になっているのが相続のこと。
何せ初めてのことだから、何からどうしていいのかがまったくわからない。

そういえば、と思い当たる。

老人ホームの紹介、それからマンション売却で手助けしてくれたシルバーサポート社のパンフレットに「相続」という文字が書いてあったはず。
助けてくれそうな人には恥ずかしげもなく助けを求める。それはここ数年でわたしが身に着けた方法論だ。

「正直申し上げて、何をどうすればいいのか、何も知識のない状態です。何から始めるのか、何をすべきか、アドバイスならびに手続きなどにご協力いただければと思っております」

わたしの送ったメールに対し、さっそくウチコシ社長から連絡が来た。

134<[翳りゆくひと]>136


0 件のコメント: