万博に行ってきた話は
先日書いたんですが、そこには書ききれなかったことを書き残しておきたいと思います。
楽しかった思い出なんで。
 |
| みゃく「右手に見えますのががんだむさんでぇす」 |
そもそものきっかけは何だっただろう。
フットワークの軽い息子2号が何の予告もなく「行ってきたよ」と言ったのがそうだったかもしれない。
連日の報道もあっただろうし、会期の残りが少なくなってきたというのもやはり大きかった。
チケットを押さえた直後に「売り切れ」のニュースが流れる。「うわー、ラッキーだったー」という感じ。と同時にワクワクも。
当日、大阪メトロ中央線でアプローチ。いよいよ舞洲駅という手前で車内アナウンスが流れる。
『さあいよいよ舞洲です!』
は?そんなアナウンス聞いたことないよ。そんなに盛り上げてくるの?
『お聴きください、万博のテーマソング』
なんなん?そんなのあったの?というのがまず一番。そして地下鉄のスピーカーだとちゃんと聞こえない。安い食堂でAMラジオを聴いてるレベル。ほぼ何歌ってんのかわからんわ。ごめんね、コブクロさん。
12:00から入場可能なチケットを握りしめ(正確にはスマホの中だが)、東ゲート前に。昼からなのでゲート前までは順調に進んだようにも思ったけど、セキュリティチェックもあったのでやっぱりそれなりに時間はかかったかな(駅から入場まで50分)。でもイライラするような時間と運営ではなかったよ。むしろスムーズと思ったぐらい。
だから文句言うなよ、関西のニィちゃん。
入場後は息子2号の「おみやげ買うなら最初がいい。時間かかるから」というアドバイスに沿って即グッズショップに。大混雑で撤退(^^;
最終的には一番空いてるとおぼしきショップに並ぶ。出発前に冗談で「ミャクミャククッキー買ってくるよ」と言ってたら本当に売ってたので購入(笑)。あとはミャクミャクマグネット。今は自宅の冷蔵庫に貼ってる~。
大屋根リングを上も下も歩き回った話は別途書いたとおりだけど、一応はパビリオンもチェックはした。予約が不要で並べばいいと言われていたところは、あまりにも待機時間が長く、そもそも人が多くて行列に並ぶこと自体がストップになってたとこも。
比較的すいていると言われていたコモンズのパビリオンも2時間から3時間待ち。とてもじゃないけど半日万博の僕には時間が足りない。
まあ会期終了3日前だからね、さもありなん。
大屋根に上がるエスカレーターすら行列してたからな。
というわけで結局パビリオンは外から見ただけ。それでもお国柄も含めて、建造物そのもので雰囲気は堪能できたと思う。いや、ホントに。強がりじゃないよ。
噴水のところで「動くミャクミャク」を発見。ただしこちらは大屋根リングの上から見ただけだけど。あいつ、案外動けるタイプね。
遅めのランチをどうしようかと思ったけど、「道頓堀くくる」の行列が20人ぐらいだったのでそこに並ぶ。たこ焼き+焼きそばの「粉もんセット」(ビール付き)。値段のことは考えるな、という息子2号のアドバイスがなければちょっとドキドキするような価格(^^;
夕日待機で大屋根リングの一番上(東ゲート側)に陣取って、リングの外側(大阪湾方面)を眺めてると、おじさんに声をかけられた。相変わらず「声かけられがち」な私。
「あれがあべのハルカスですかね?」
いや、さすがにあの建物は20階建てぐらいだしな、すぐそこに建ってるし。土地勘が薄い僕でもわかる。「あれは違いますね。阿倍野はあっちの内陸のほうなので」と。
なんか残念そうなおじさんだったけど、適当に相槌打つわけにもいかないしね。
瀬戸内海に、それも明石海峡大橋のとこに沈む夕日を堪能。しかもその時間帯に「空飛ぶ車」の飛行があったりして、オレンジの空に黒い点が移動してくのはなかなか幻想的だった。
日中は曇り空で、ちょうど水平線あたりだけが抜けてたのが夕日が余計にキレイに見えた要因かな。
息子2号に「あの夕日は見たほうがいい」と言われていた、今回の最大の目的が達成できてもう思い残すことはない。
夜になったら花火も上がる予定ということで、逆に混む前にここを去ろう。
・・
・・・
僕はEXPO'70も現地で見ている(年齢の話はカンベンな)。あのときもパビリオンは大混雑で、アメリカ館の「月の石」を見ることはできなかった。それは今回も結局のところ同じ。
でも、その場の空気を味わったという意味では、55年の夢がつながったとも思えるし、がんばって(ちょっと無理して)行ってよかったと思うのね。
この大阪・関西万博、前回も書いたことではあるけれど、こういう大きなイベントって特に昨今はネガティブなニュースが流れることが多い。でも現場に集う多くの人々の顔を見れば、あの楽しそうな笑顔を見れば、その意味はちゃんとあるのだと思う。
本当に楽しかったよ。どこのパビリオンも見てないけど(←やっぱりちょっとクヤシイ)。