ほむほむのおすすめ第2弾は、竹本健治「かくも水深き不在」です。
精神科医・天野の周囲で起こる事件とその謎をめぐる短編集、という言い方で合ってるかな?
ホラーあればサスペンスあればミステリー色の濃い話もあるのだけれど、読者である私自身がどこか迷子になってしまったような感触がある。
換言すると“答えが見つからない”のだ。
特に「花の軛(くびき)」という作品は、何度ラストを読み返しても理解ができない。困った困った。
肌感覚としてとても緊迫感というか緊張感というか、心がぞわぞわするような作品を読んでいると思ってはいるんだけど、アタマのほうが何か制止をしているような・・・・んーー。
読んでるときは物語の世界に入り込んで読んでるくせに、読み終わったら「はて?」となってしまう。
なんか困っちゃったよ。
・・
・・・
そんな思いを抱えて最後の「舞台劇を成立させるのは人でなく照明である」を読むと――。
あーそういうことなのか。ぽんっと膝を打つ。
でもね、とは思いつつも、やっぱよーわからんのよ。
だってそれぞれの話は別々に発表されたんでしょ?
「舞台劇~」は単行本のときに加えられた話でしょ。
困っちゃったなぁ。
で、「かくも水深き不在」ってどういう意味?
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