今回今さらながらに見てみた映画は「SAND LAND」です。
鳥山明原作ということぐらいの知識しか持ち合わせてなかったんですけど、いやー、これはいい作品だったわ!!
Dr.スランプを連載当初に読んでた程度の私なので鳥山作品を語るなんてのはできないけれど、魅力的なキャラクターに加えて、少しばかりイメージのないシリアスで重厚な人間ドラマをたっぷりと盛り込んでて、もうぐいぐい引き込まれちゃいましたよ。
「最強の悪魔の王子」が主人公ではあるのでしょうが、彼が物語の中心というわけではなくてストーリーテラーというか、彼に『人間ってのは悪魔より悪いな』と言ってもらうための存在なのかな、などとも。
そして物語の中心は「人間」。
人間の欲望と執着。
一方で立ち止まって振り返り、そして改めることのできる理性。
何より真摯に日々生き続けること。
そんなことをビリビリと伝えてくる作品でした。
それを下支えするアニメーションの高質なこと!
鳥山的デザインを忠実に再現するのはもちろんのこと、派手にすればいいって話でもなく、シンプルで滑らかで・・・「説得力」ってのかな。そんな感じでした。
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僕の中では「鳥山作品には魅力的な女性キャラが登場する」というイメージがあるのですが、今作も登場します。が、写真の中で微笑んでいるだけ。そのあたりも含めて「ちょっと違うな」と思わせてくれました。
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