2018年9月20日木曜日

平塚のライオンな探偵の2。

シリーズ第2弾、東川篤哉「ライオンの歌が聞こえる ~平塚おんな探偵の事件簿2~」を読了。

1作目と同じように、わりと犯人そのものはわかってしまうのにわからないのが「なぜ」の部分。トリックよりも動機。

東川作品らしくないといえばらしくないのだけれど、第1弾よりもさらにプレイヤーがイキイキしているみたいで楽しくなってきた。
ちなみに探偵の名前は「生野エルザ」。そう、野生のエルザです(^^;

少々無理筋な展開もありつつも、その展開の爽快さもあって一気に読みきってしまう。その部分はらしいといえばらしいか。

七夕祭りがあったり、国道134号線でFIATのチンクが消えたり、相模川の河原を外来種のカメが歩いてたり、湘南平のテレビ塔に恋人同士が南京錠を取り付けてたり、おばあちゃんが競輪で負けてたり。
ああ平塚だ(笑)。

いくつかの事件がそれぞれ短編のようにつづられているんだけど、最後の最後に「全事件の登場人物のその後」的な描写があって、やっぱりドラマっぽいよのねーなんて思う。

・・・でもライオンのたてがみのような髪を持つ傍若無人なアラサー女性の役を誰がやればいいか、いまだにピンとこない。

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