いつもの通勤電車、いつもの時間、いつもの駅。
いつもの階段を上がってふと目線を上にする。「あれ?」
なんだろうこの感じ。
知ってる場所なのに初めての土地に立ったような感覚。
人の流れに乗りながら、目線を左右に動かしてみる。目に映る光景は、間違いなくいつもの場所。なのに・・・なんだこれ。
改札を抜け地下通路を進む間もその違和感は続いている。まるで世の中と自分の間に見えない幕でもあるかのような、いつもと違う景色の中を進んで行くかのような。
人の流れと自分の流れにずれがあるような。
それが気持ち悪いということでもなく、ただ違うと感じるのみ。
さらに階段を上がって地上へ。空が見える。空気は確実に冬の気配。
その瞬間、違和感はどこかに霧散した。
今日もいつもと同じ、いや、いつもより少しばかり忙しい日常が始まる。
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