JR板橋駅。初めて降りた。でも駅前の景色には見覚えがある。
と言うのも、この間旧中山道を歩いたときに駅前を通過してたもんで。そのとき、板橋宿に川越街道との追分があることを知り、じゃあ今回は川越に向かって行ってみるかと。
浦和から「旧中山道その弐」という話もないではなかったんですが、やってきた電車が湘南新宿ラインじゃなくて埼京線だったんです(^^;
思ったよりも遠かったですぅ(大汗)
川越街道といえば「254(にこよん)」。関越自動車道が渋滞しているときに使う国道っていう印象もありますが(僕だけ?)、正直言ってあまり土地勘があるわけではないです。
知らない土地を歩くのはすごく楽しいものでして。
東海道や中山道に比べると、特に都内はあんまり宿場や街道筋の風情はないですね。下練馬宿に横断幕が出てたぐらいで。
逆に現代の生活にしっかり根付いている町なのかな。たとえば起点に近い東武東上線大山駅前アーケードはそのまま旧川越街道だし、そこから東上線あるいは有楽町線と並行してて、ずーっと商店街というか繁華街というか、そんな感じです。単純に「住む」ことだけを考えたらなかなか良さそうだな、なんてことを思いながら進んでいきます。
埼玉県に入ると白子宿。県境にまったく気がつかなかった(^^;
このあたりから「街道っぽさ」が満ちてきます。
「膝折」ってさんぽニストにはなかなか厳しい地名ですね。
誤解を招くかもしれないけど、家が「おじいちゃんち」っぽくなってくるの。
門扉から玄関までのアプローチの雰囲気とか、玄関脇に農具を納める小屋があったりとか、藁葺き屋根のおうちがあったりとか、うまく伝えられないけど、江戸時代を思うのとはまた別の「知ってる懐かしさ」が感じられて、実に心地いいのです。
中には蔵があるような立派なお宅もあって、それにはまったく懐かしさは感じない(笑)。
あと、どの町でもたばこ屋とパーマ屋の店構えにはなかなかのフンイキがある(^^;
それから思ったのは「空が広い」こと。それとともに「木がでかい」こと。
都内の住宅密集地ではちょっと考えられないサイズの木々が、冬空に伸びいています。眺めているだけでも気持ちいい風景です。
その思いは、大和田宿から長々と続いていく「川越街道の並木」を歩きながら強くなっていきます。
この時季、葉を落とした木がほとんどだけど、それはそれでなんか「凜」とした清々しさもあって悪くなかったな。うん。
この並木が終わるころ、いよいよ川越市に突入。実はこっから中心部までが長かったの・・(涙)。
側溝にコンクリのフタした歩道は歩きにくいし。もうっ。
そんなこんなでようやく川越宿に到着、熊野神社に詣でて「今日はここまで」。
そのあと少し川越の町中を散策しましたが、そこらじゅうが老若の男女によるデートだったので、くたびれたおっさんのひとり歩きには不向きと判断(笑)、少し日も傾き始めてきたので、芋ようかんを手土産にとっとと電車に乗り込みましたとさ。
時間かかったけど、今回も楽しかったでーす!
(おまけ)おみやげが「芋」なのは:
「栗(九里)より(四里)うまい十三里(半)」と歌われるサツマイモは「川越いも」のことなんだそうですね。恥ずかしながら初めて知りました。
九里+四里=十三里、という話のほか、川越~日本橋間の実際の距離が十一里半で、収穫場所から川越までが二里で合計十三里半ぴったり、という説(?)もあるそうです。街道沿いの立て看板で知りました。
今回の行程:平尾追分~川越宿。ランチはコンビニ補給食。白子宿あたりにおいしそうな洋食屋があったんだけど、あまりに時間が早くて断念。
0 件のコメント:
コメントを投稿