2011年5月16日月曜日

埋めたい差。越えたい壁。

週末、3つのゲームを見る。

2010-11 THE FA CUP FINAL
Manchester City 1-0 Stoke City

2010-11 Liga Espanola #32(再放送)
Real Madrid 1-1 FC Barcelona

そしてもちろん。

2011 J.League Division1 #11
△浦和 1-1 C大阪

FAカップの決勝、元々の実力差もあるし、タイプ的にはまったく違うんだけど、唯一同じコンセプトがあるとすれば、「チャンスと感じたら、行く!」という点。
ストークシティのロングボール攻撃も、トップにいい形で入るとなれば、一斉に押し上げる。
そしてマンチェスターシティの決勝点のシーンも。相手DFを押し込んで下げたとなれば、次々に人が画面の外から入ってくる。
こういうのって、単純にワクワクする。

その点において、浦和はどうか。原口の先制点の場面はまさにそんな感じだったかな。
そう、前線からの守備も、ワンタッチでのパス交換も、そこにつながるんだ。

とは言うものの、こういう攻撃については、セレッソに一日の長がある(いや、一月の長、ぐらい?)。
ゴールライン近くまで浦和DFが下がってしまい、マイナスのボールがエリアを横切り、そしてテレビ画面の外から相手選手が入ってくる・・・何度目を覆ったことか・・・。いやー外れてくれてよかった(^^;

スペインダービー。くしくも両チームともシステムは浦和と同じ「4-1-2-3」
攻撃時には選手同士の距離も近づくし、厚みが増すのは自明。だが、問題は反攻を受けた際の「1」の両脇のスペース。
この対処について、世界的なビッグクラブの出している解は実に単純。DFラインがすっげー高いのよ。「1」の選手に頼ってスペースを埋めるのではなく、全体をコンパクトにして、「2」の選手も「4」の選手も協力して守備をする。その両者を結び付けるのが「1」。
つまり、「1」の選手は「守備的MF」でも「フォアリベロ」でもなく、まさに「アンカー」。「4」で奪ったボールを前線につなぐ。「2」が奪ったボールは、前を向いている「1」がまずは決定的なパスを狙う。

浦和の「1」、啓太はがんばってた。孤軍奮闘、まさにそんな感じ。
だけど、「どこから奪いにいくのか」「DFラインはどこに設定しているのか」「他の選手との距離感は」・・・すべてがこなれていない感じ。

結果として、前述のように、「1」の両脇のスペースを使われ、ボールを運ばれ、DFラインが下がり、そしてマイナス方向にクロスが送られ、バイタルエリアからフリーで狙われる、という負の連鎖が起こるのだと思う。
守備に関しては、誰が悪いとかいうことでなく、全体が悪い。意思統一がなされていない。

つまり、監督が悪い――とは単純には言いたくないが。ウチのフロントは微妙に堪え性がないよ。
欧州トップクラスのチームとの差は、大きい。
この差は埋めることのできないものなのか。埋められる可能性のあるものなのか。

そして、埋めようと努力しているのか。

次節、手負いの鹿島戦。

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