2011年5月31日火曜日

ぼくらの旗。

評価が難しいなぁ。

ひとつ確実に言えることは、見た後しばらく「T-REX」のギターリフが頭の中を駆け巡る、ということでしょうかね(^^;

「20世紀少年」、今さらだけど、見てみましたよ、3部作を続けて。計7時間(笑)。

個人的にはすっごく楽しかった。諸手を挙げて「おもしろかったぜー」という感じではないけども。その感じがちょっとすっきりしないんだな。



ネタバレするかもしれないから、これから見ようと思っている方はこの先読まないほうがいいかも(^^;

原作があるものは、その実写化の過程で、賛否両論あるのは当然だろう。特に人気作なのだし。
原作のような「深み」はない。が、逆に原作で混沌としすぎきたものが、きれいにまとめられている感じもある。
原作に実に忠実に集められた豪華主要キャスト。がそれゆえにせっかくの熱のこもった演技
(唐沢・豊川はさすがだね。香川・佐々木・佐野といった日本を代表するバイプレイヤーたちも)が、マンガに吸収されて浮ついて感じられてしまう場面も。
オチが第1部ですぐにわかっちゃうよー、とか、ラストに向けてどんどんチープになるよー、とか、ネガティブな感じと、おお、このVFXはなかなかー、「ともだち」の正体は?~、とか、おお、この小道具は!、と盛り上がる気持ちとか、リアリティが異常にあるところと、異常にうそ臭いとことか。
そういえば、ケンヂの歌、うまいこと曲つけてたなー。

僕自身は原作を読んでいたけども、カオスになって「???」となって終わった原作よりも、この映画のほうがラストについては腑に落ちる。そして僕自身がEXPO'70を実体験として知っているからこそ、楽しめた部分は大きいと思う。
が、逆に原作を知らない人であれば、この荒唐無稽で壮大なストーリーは、相当に面白いんじゃなかろうか。

いや、正体探しや人類を守る、なんてのはどうでもよくって、結局エンドロールの後のバーチャルリアリティの中こそが、「20世紀少年」にとってもっとも大切なことなんだろう。

と納得してみる。


それにしても、「MONSTER」以降の浦沢直樹って、ちょっとメンドクサイなー(笑)。
おまけに、自分が整理できてないことを文にすると、文章が荒れる荒れる(^^;

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