2014年9月7日日曜日

勇気のひと。

競技者にとって「挑む」ために最も大切なのは「勇気」なのではないのか。そんなことを思わされたこの週末。

WBC世界フライ級タイトルマッチでの八重樫東。八重樫は王者ではあるが、挑戦者は「世界中のボクサーが逃げ回っている」と言われるローマン・ゴンザレス。まずこの挑戦を受けたことが考えられないほどの勇気。

ゴンザレスを評して「ロッベンのスピードとクリロナのシュート力を持ったマラドーナみたいな選手」というのをTwitterで見た。うん、わかりやすい(えっ?そうでもない?)

ある意味予想どおりのゴンザレスの強さではあったが、それに対して真っ向から勝負した八重樫の技術と勇気、予想をはるかに上回るものだった。安い言葉で申し訳ないが、感動した。


そしてもうひとり。日本中がひっくり返るほど驚いた錦織圭のUSオープンの決勝進出。そんな中で一番驚いたのは彼の「捨てる勇気」。

決してあきらめてしまうわけではないれど、このセットは無理をしない、このゲームは無理をしない、このポイントは無理をしない・・・テニスはポイントをひとつひとつ積み重ねなければ決して勝利には近づくないというのに、その判断を下す勇気。初のグランドスラムの準決勝だというのに。ましてや相手はジョコビッチだというのに。

その代わり、「行く」と決めたポイントでは絶対に引かない。ベースラインから下がることはなく、ハードヒットし続ける。まさに勇気。

ふたりには次がある。

八重樫はまた次のタイトルを狙うようだ。
そして錦織は、目の前のグランドスラムタイトルを目指す。

勇気のひとたちに栄光が訪れることを。

US OPEN決勝の中継は日本時間の9日5:45~(WOWOW)。会社遅刻になっちゃいそうな予感(^^;

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