今回今さらながらに見てみた映画は「アナライザー」です。「宇宙戦艦ヤマト」とは何も関係ありません(^^;
原題は“Interrogation”、つまり取り調べ。FBIに出頭してきた爆弾犯。その犯人の言葉の中からヒントを探し出し、分析官は連続爆破を阻止することができるのか――。とにかく前置きは短くて展開もスピーディ。めっちゃB級なところに気づかされないぐらい(笑)どんどん進んでいく。ところどころに現代アメリカへの風刺っぽいセリフもはさみながら。
そして「見たものすべてを記憶する知性派」として描かれる分析官、実は肉体派。“なぜか銃を使わず”生身で戦う――だってWWEの元レスラー「エッジ」さんですもの(^^;
映画の製作のものがWWEらしい。
映画としておもしろいかどうかは別として(←「別」とするなw)、引き込まれたのは確かで、ラストにもヤラレタ感あるし。90分強という実に絶妙な長さでしてね、映画の内容からしてこれ以上は説明できませんが、うん、まあ、よかったっすよ。
* * *
もう1本、おまわりさんが登場する映画を。ケヴィン・ベーコンが製作・主演した「COP CAR/コップ・カー」。題名は安っぽい(笑)。
家出少年2人が、ほんの遊び心でパトカーを盗んでしまう。そのパトカーには悪徳保安官の秘密が隠されていて、恐怖の追跡劇が始まる、というサスペンス。
いやいやこりゃ思ってた以上にすごかった。
とにもかくにも悪徳保安官を演じたケヴィン・ベーコン。自分のことは棚に上げてパトカー泥棒に対して激しく怒りを表しているにもかかわらず、同時に自らの保身とパトカー奪還に向けて知力と体力の限りを、冷静かつ大胆に尽くすことができる、その姿が実に恐ろしい。おまけにどこか愛嬌まであって。こういう演技する人だったっけ。
その恐怖感と同時に、画面に映し出される田舎町の風景の美しさ。そのギャップにくらくらしてしまう。
でもそこまでして悪徳保安官を描いているにも関わらず、ラストまで見てしまうと別の印象を持たされる。
これは少年の成長物語であるのだと。無理目に表現すると「スタンド・バイ・ミー」だ。
登場人物も極端に少なく、ほとんどの場面が変化に乏しい田舎道。もしかして予算不足?
なのにこんなにスリリングでぐっとくる映画になるとは。いい意味でビックリである。ちなみにPG-12です。そしてこちらも90分弱です(^^;
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