今回今さらながらに見てみた映画は、マット・デイモン主演の「リプリー」です。
アラン・ドロンの名作「太陽がいっぱい」のリメイクと言われてますが、“原作は同じだけど別物”だと思ったほうがいいですね。それほどまでに主人公の心理が違う。以下ネタバレです。「太陽がいっぱい」があまりに有名なので・・ご容赦を。
アラン・ドロンは野心を持ってたけど、この「リプリー」でのリプリーが持ってたのは野心よりも憧憬。おそらく自分でも意識していないうちに他人になりすますことになっちゃったんじゃなかろうか。
憧れは愛情に形を変え、相手との同化を求めていく、そんな感じだ。ミもフタもない言い方しちゃうと、「ゲイのストーカー」。これを表現するマット・デイモンの演技があなおそろしや(褒めてますよ)。
だから非常に短絡的だし行き当たりばったりだし。最初から破滅するのがわかってるかのような。「それ、ダメじゃん」って何度画面に向かって思ったことか(^^;
まあそういう内面を描く映画ってことかと。
一方で惚れられるほうのジュード・ロウ。かっこいいっす(髪の毛たっぷりw)。
彼が「リプリー」ではないところが、「太陽がいっぱい」とはまったくもって違うところなのでしょうな。
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