この店はたどり着くまでがまずはイベントだ。
夜の帳が下りたサラリーマンの街。路地に入れば紫色に妖しく光る看板。その看板と看板の間、人ひとりが通るのが精一杯な“スキマ”。その一番奥に「新橋 纏」(まとい)はある。
だもんで、先客に若い女性おひとり様がいたのにちょっと驚いた(^^;
めっちゃ狭いけど清潔。たたずまいは洒落た寿司屋か小料理屋か。でもラーメン屋。
今日の目的は「烏賊干し鶏白湯醤油そば」(780円也)。
烏賊ですよ、イカ!
ベースはあくまでも鶏白湯。だから少ーし粘り気があるスープ。でも、色が茶濁。その濁った感じの中に、烏賊オーラ出まくりです。
で飲んでみると予想を裏切らない烏賊風味。
「イカだわー」
驚くでもなく、歓喜するでもなく、単純にそういう感想。鶏の姿はほとんど見えない。
ただのイカスープかと思いきや、ところがなんだか後を引く。おおうめぇって思ったわけじゃないんだけど、どんどん飲んでしまう謎の引力。
そして徐々に鶏の味わいが顔をのぞかせてくる。味が変化したわけでもないだろうに、フシギー。結局ぐいぐい飲んでしもうた。
トッピングされた三つ葉の香りと味わいがアクセントになってるせいかな?
具材は鳥チャーシューに、もちろん烏賊ゲソ。スープと相性悪いわけない。このイカで酒のみたい。
でもメンマと見間違っちゃうもんだから、口の中が意表を突かれ続けるという(^^;
すんごく旨いって言い切るような一杯じゃないけど、魅力満点な一杯でした。ごちそうさま。
JR新橋駅烏森口から西へ(ニュー新橋ビル方面)。最初の角を左折して新橋柳通りに入ったら最初の路地を右に入り、さらに左側の最初のビルと次のビルの隙間を入った突き当たり。
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