2012年5月25日金曜日

プリズン・トリック。

「プリズン・ブレイク」じゃないからね。ここ重要(^^;

「乱歩賞史上最高のトリック」「必ず二度読む」という煽り文句の、遠藤武文「プリズン・トリック」を読みました。

刑務所という閉ざされた空間の中での、さらに密室での殺人。不可解な姿勢の死体。
あれ?月9の「鍵のかかった部屋」の第1話ってこんなんじゃなかったか?

当然その謎解きをする話・・・だと思うじゃない、こんなタイトルだし。

ところが、複雑に絡み合うたくさんの登場人物の過去と現在。それぞれの目線。それぞれの思い。

謎解きじゃねぇんだ!うわー本格的すぎー。いい意味でも悪い意味でも(^^;

中盤を少し過ぎたあたりで脳内がパニック。場面転換と時間経過と登場人物過多の複雑さについていけないっす。てか揺れすぎ。
電車の中で10分ずつ読むなんてのが向いてない本だわ。細かいことが覚えてられないのよ(^^;

ということで、1ページ目に戻って読み直すことにしました。まさに、二度読む(笑)。
今度は時間をかけて。

・・
・・・

ちょっとオチに向かって無理やりまとめた感が否めない。
まあそうでもしないと収まりがつかなかったんだろうなー、と。

それでも終盤は安物の2時間ドラマの “崖” のような「真犯人の語り」だし、トリックそのものは・・・だしー。しかも文庫版で追加されたというオチがヘンタイだもんなー。そんなん、いらんわ。そこは想像させたほうが痺れたのに、と思います。

んー。←結論に困ってるワタシ(^^;
「志が高い」と評された意味はよくわかりました。はい。

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