大晦日の夜の話。
紅白歌合戦を見ていたら、ちょうどその前半戦と後半の間に電話が鳴った。オヤジから。
ン十年前、新婚のときに住んだという四国のとある街に、オフクロと2人して滞在しているのだという。
僕自身はその街は知らないのだが、きっと大切な「場所」なんだと思う。
そして紅白は後半戦。西田敏行の「あの街に生まれて」とか、五木ひろしの「ふるさと」とか。
大切な場所。ふるさと・・・・。
頭の中をそんな単語が回る。電話のこともあって、完璧にNHKの演出に乗せられたかな(^^;
そうしていつも答えることのできないひとつの質問にたどりつく。
「故郷はどちらですか?」
実際には「出身はどちら?」と聞かれる。
Facebookさんにもよく聞かれるな。登録してないけど。
出生地と違って、“出身地” には定義はないらしい。しいていえば、己のアイデンティティを感じる場所、というところだろうか。
僕にとってのその「場所」はどこなんだろう。
質問の答えはいつも、「話すと長くなるんですが・・・」である(^^;
生まれてから高校に入るまで、ずっと引っ越しを繰り返してきた。2年間しかいなかった土地もある。
南東北で生まれ → 港ヨコハマの郊外 → 大阪は北のベッドタウン → 東京のバリバリの下町 → 大阪のミナミの先 → 札幌の市街地 → んで東京は渋谷の近く。
東京に出てからも住宅街やら繁華街やら、何度か引っ越したな。
今も本籍地として登録されている場所、オヤジが育った熊本は阿蘇、いわゆる「いなか」にも、さらには今オヤジとオフクロがすんでいる福岡にも実際には住んだことはない。
さてワタシはどこの人なんでしょ。
アメトーーク!で放送された「転校生芸人」は、面白かったけど、リアルにいろんなことを思い出してちょっと泣けた。
転校を繰り返すごとに、新しい場所で生きていくために性格も変わってきたようにも思う。そう、引っ越しが僕の性格形成の要因のひとつ。だからといって、「出身地=夜行列車」というつもりもないけどさ。
ということで、今夜から第二のふるさと、信州・野沢温泉村に行ってきます。
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