2025年10月20日月曜日

さんぽニスト、旧東海道をゆく。其の十五

朝からいやな予感はしてたんですよね。前日まではくもりの予報だったのに、起きたら雨予報になってて。
案の定、スタートしたらさっそく霧雨が。まあ帽子をかぶってれば我慢できる程度だったんだけど・・・・。


前回ゴールの岡崎宿、八丁味噌の味噌蔵が集まるエリアからスタートです。
国道1号線を縫うように、北西に向かってまっしぐら!であります。

岡崎市を出ると安城市に。
毎度毎度おんなじことを書いてる気がしますが、とにかくクルマ車くるま。一軒家に2台3台はあたりまえ。加えて月極駐車場も満車だもの、人の数<車の数なんじゃないの?

そんな中で国道1号線を何度か渡ることになるんですが、歩行者用の地下道が意外に多い。
歩道橋よりは階段短いのでラク(高所恐怖症的には高いところを通らなくてすむのはうれしい)なんですけど、これも車文化の一端なのかな。この日だけでたぶん4回地下道通った。

そして何度目かの地下道から出たところが池鯉鮒宿の入口です。
池鯉鮒と書いて「ちりゅう」と読みます。現在の地名は知立です。
文字どおり「ちりふ」というフリガナが振られている看板もありましたが、「ちりふ」→「ちりぅ」→「ちりゅー」→「ちりゅう」って感じなのかしらね。その変化には少し無理があるようなないような(笑)。ちなみに入力するときは「いけ・こい・ふな」と打ってます(^^;
余談ですが、名鉄線で移動しているとき聞いた車内アナウンス、知立駅を言うときのイントネーションが「venue」の言い方でした。「issue」のほうだと思ってたのでかなり違和感あったんですが、地元ではどうなんでしょうね。誰か教えて
池鯉鮒宿の写真はインスタに上げてます→コチラ

【どうでもいいエピソード】
恋の季節なのでしょうか、電線の上の小鳥(名前はわかりません)の近くに、別の個体が飛んできて、それはそれは美しい鳴き声を出し始めました。求愛なのかな。そんなことを思っていると、もとからいた小鳥はパタパタとどこかに飛んで行ってしまいました。鳴いてたほうの小鳥が一羽電線に取り残されたのです。その鳴き声が泣き声に変わったような気がしました。どんまい。【エピソードここまで】

国道1号線を縫うように進むのは旧東海道だけでなく、名鉄名古屋本線も。
寡聞にして存じ上げなかったのですが、「前後」という名の駅がありまして。
なんだろう。どういう意味合いでこの地名がついたんだろう。考えても考えて自分を納得させられるような答えは見つかりませんでした。誰か教えて(2回目)。

その先に有松という地域があります。ここは「有松絞り」という伝統的な染め物が有名な場所です(有松絞りについては→コチラの説明に丸投げ)。突然観光客がたくさんいて驚いたり(^^;
宿場ではない――実質的には次の鳴海宿と一体と言ってもいいような気がします――のですが、古い建物の保存だけでなく、積極的に利活用していました。
もちろん有松絞りのお店や工房もたくさんあるんですが、古民家カフェはもちろんのこと、デイサービスの施設として利用されているのにはちょっと驚きましたね。
ちなみに広重も有松絞りの店を描いています。

有松を出て鳴海宿に到着したころ、いったんは上がっていた雨がまた降り始めました。今度は「大量の霧雨」って感じのやつです。
さすがに帽子だけではどうにもならず、デイパックから念のためにと入れておいたレインポンチョを取り出しました。
このポンチョ、Can☆Doで買った100円のやつなんだけど、実に優れモノでした。通常時はマッチ箱サイズ(マッチ箱って最近見ないよね)で、取り出したらデイパックごとかぶれるサイズ。薄いビニールだけど頼りなさは感じません。ただし使い捨てになっちゃうので買い足さないと。
有松と鳴海宿の写真はインスタに。雨のせいで特に鳴海の写真が少ないのです→コチラ

強まる雨脚のせいで少しばかり急ぎ足です。ポンチョだけだと顔はびちゃびちゃだし(泣)。

大きなビルが目立つようになってきました。越えていく道路の横幅はやたらに広く片側5車線もあります。そう、だんだん名古屋市の中心街が近づいてきています。

東海道本線の踏切を渡るとそこが宮宿です。住所表記は伝馬町。

宿場町を通り抜け、道標を目印に左折し、歩道橋を渡ってひつまぶしで有名な「あつた蓬莱軒本店」の脇を進み(午後の中途半端な時間なのに2時間半待ちって出てた驚)、そして堀川に突き当たったところにあるのが宮の渡し公園、そして七里の渡しの船着場跡。
宮宿と宮の渡しの写真はインスタで→コチラ


旧東海道はここから次の桑名宿まで「七里の渡し」、つまり船で移動してました。
歩ける道はここまで(もちろん迂回ルートはあったそうですが)。
船着場跡の突端まで来たところで、思わず拍手をしてしまいました。よくここまで来たな俺、と。ゴールではもちろんないのですが、達成感はバリバリです。

さて、ここまで無事にたどり着いたことを熱田神宮にご報告と御礼申し上げて、今日はここまでにしましょう。シューズもだいぶ濡れちゃったしね。

あ、宮宿の「宮」は熱田神宮のことだそうですよ。


今回の行程:岡崎宿~池鯉鮒宿~鳴海宿~宮宿。ランチは豊明市内のロードサイドのファストフード店が集まってるところから牛丼屋をセレクト。ほかが混んでてな(KFCが食べたかった)。お土産は熱田神宮名物と言われる「きよめ餅」。




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