2019年12月1日日曜日

日程君、ありがとう。

Jリーグの1年間の対戦相手を決めるプログラム、通称「日程君」。なぜか最終節にドラマチックな対戦カードを組んでおくことで知られている――。

最終節に[松本-湘南]という残留を争う直接対決を組んでくれてたおかげで、前節終了時点で浦和の自動降格はなくなっていて、さらに[清水-鳥栖]が組まれていたおかげで、今節をもって浦和のJ1参入プレーオフに回ることも事実上なくなった。ありがとう日程君!

2019 Meiji Yasuda J1 League #33
東京 1-1 浦和△

もちろんただの他力本願ではなくて、自ら得たこのドローによる1ポイントが大きかったことは間違いない。



立ち上がりから東京が圧力をかけてくる。そりゃそうだ。優勝争い真っ只中だもん。その勢いに押される形で最終ラインの裏にずいぶん走られてしまったけども、なぜだか失点する気はしなかった。実際には決定機の山だったんだけど、先週の相手のほうがヤバかったもん。

しっかり我慢していればワンチャンス来る、そう信じられるほどに選手は集中してたし(できる/できないとは別の話です)、それを後押しするゴール裏の雰囲気も良かった(先週と比較しているわけではありませんが)。
実際に、前線に興梠と柏木というある程度時間が作れる選手がいるのが大きい。手も足も、という感じではなかった。

それが現実になったのが39分。カウンター気味に攻め込んで得たCK崩れから、誰かがミドルを打つ(フラッグが目の前をよぎって見えてない)、東京GKが横っ飛びではじく、直後に歓声が起こる(またフラッグが目の前を遮ってた)・・・たぶん得点。まわりが喜んでいるのを確認してから隣の人とハイタッチ(笑)。

それがマルティノスのゴールだと気づいたのは1分ほど後だろうか。
今季ほんとうに苦しんでたマルちゃん。アップのときから好調でミドルシュートがほとんど枠をとらえていた。何かを起こせるとしたら、やっと出場機会が回ってきた彼――。なんかすんごくうれしかったな。

そしてゲームを作ってたのはこちらもやはり久しぶりの出場だった森脇。そういえば開幕直後の埼スタで、終了間際に東京から同点ゴールを奪ったのは彼だったね。
落着き、コントロール、視野の広さ、技術の高さ。得も言われぬ安心感だった。

彼らだけではない。もちろん勝ちたかったのはやまやまだけど、最低限の1ポイントを勝ち取るために、全員が「走り、戦い、貫く」を実践してくれたと思う。

試合後、大歓声というわけではないけれど、温かなそれでいて大きな拍手が贈られた。ナイスゲーム。そのひとこと。

さあ、シーズンラストゲーム。勝って終わろう。いろいろ考えるのはそれからだ。

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ちなみに日程君は優勝争いのほうも、1位対2位の直接対決を組んでたんだけど、東京にとってはこの試合のドローでかなり望み薄となった。

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