えっ、そんな「イイ感じ」で終わるの~?(謎)
てなわけで、七尾与史の「山手線探偵」を読了。
「しばらくこの作者、読み進めてみようかな、と思ってます」と言ったのは僕自身なんだけども。
帯に「ほんわか下町人情満載のユーモアミステリ」って書いてあったんだよ・・。
・・・うそつけー!やられたわ・・。
ミステリとしてはおもしろかった(←これ、ホントよ)。「おお」、そう唸る瞬間もあった。
でも・・・ユーモアはどこいった。
なので作者ではなく、そんな宣伝文句を帯に書いたであろう編集者にちょっと怒ってるのです(^^;
むしろ引っかかった自分自身に対して、かも(笑)。
てか、序章から目を背けたくなるような映像をイメージさせるこの作者は「黒い」です。腹の中はどうなってることやら。
絵に描いたような愛嬌のある登場人物に語らせてはいるけれど、たとえば受験戦争の悲しい弊害とか、そのゴールとしての出世競争という妄想とか、体面とか体裁とか嫉妬とか、いやーなとこもしっかりと描き込んできます。
正直万人にはお勧めできませんな。
実は「死亡フラグが立ちました!」の後、「失踪トロピカル」も読んだんだ。
タイトルに反して(怒)、グロいスリラーではっきり言って気持ち悪く(むしろ金返せと思うほど)、もうやめちゃおうかと思ってたわけですよ。
そんなこともあったので、この作者については個人的には・・・終着駅、です。
山手線の終着駅は田端である。起点は品川だ。これマメ知識な(^^;
さて、東川篤哉でお口直ししますかね。
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