2012年9月18日火曜日

登場人物ドミノ倒し。

現実世界ではいよいよ新装オープンする「東京ステーションホテル」。血中鉄分濃度が若干高めな人間としては、あこがれる場所でもある。

その東京ステーションホテルとその周辺(つまり東京駅だ)を舞台に繰り広げられるドタバタコメディ、恩田陸「ドミノ」読了。

主役(?)はなんと27人と1匹。

「ジェットコースタードラマ」という言葉がむか~し流行った(?)けど(吉田栄作の「もう誰も愛さない」とかな。懐かしぃぃ)、この小説はその名のとおり「ドミノ倒しドラマ」かもしれない。

遠く、何も関係ないような場所での、たった1つの出来事が、まるで最初のドミノを押したかのよう。
気が付けばバラバラに置かれていたドミノは、高速で次々と倒れ、ゴールに向かって収束、そして文様を描いていく・・・。そんなハイスピードなコメディ。

登場人物が多すぎるので、短期記憶が衰えてきはじめたオッサン(爆)にはツライかな、と思ってたんだけど、冒頭の人物紹介がちょっとおもしろいし、グループの中の人物として明確に描かれていてキャラが立ってるので、心配には及ばず、というとこかな(^^;
人物像が頭の中で明確になったおかげで早い場面転換にもついていくことができた。

おもしろかった、というよりも「楽しかった」っていうのが正直な感想。

本屋さんでの「ジャケ買い」、大当たりでした。楽しい暇つぶし(←褒め言葉)。

深夜枠でもOKだから単発ドラマ化希望(^^;
連続ドラマにするほど内容ないしさ、先週のことを覚えておくの、めまぐるしさもあってかなりしんどいかもしれないので(笑)。実際作られたら見ないかもしれないけどな~。


あー、羊羹食べたくなった(←ネタバレ)。

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