2012年8月30日木曜日

凶器は・・・バナナの皮?

【死亡フラグ】とは、漫画などで登場人物の死を予感させる伏線のこと。キャラクターがそれらの言動をとることを「死亡フラグが立つ」という。
(本書キャッチコピーから)

そんなわけで、七尾与史「死亡フラグが立ちました!」を読了。

表紙を見てもらえば十分理解してもらえるだろう。このミステリーはB級である(^^;

何しろ、表紙に凶器書いちゃうんだもの(笑)。

実にくだらない。くだらないが、そのくだらなさをベースに、案外緻密にプロットを積み上げ、犯人の手口が徐々に暴かれ、そして犯人像が浮かび上がってくるミステリー。

さらに物語の後半には探偵役がその犯人を追い詰めていくサスペンス。そして緻密なプロットがひとつに収束していく・・・

でもって自分でぜーんぶそれを台無しにしてしまうエンディング(笑)。

あんなラストだと怒り心頭って人も多いかもしれませんけども、僕は気に入りました。通勤のお供には悪くない。
キャラも立ってるし(むしろ具体的な役者さんが浮かんでくる)、ちょっとカッコイイと思ってしまうシーンもあったりで、登場人物のように「全力本気くだらない」は悪いことではないと思うんだよなー。

・・・ということで、しばらくこの作者、読み進めてみようかな、と思ってます。

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