「・・で、何?」
これが読後の一発目の感想だったりします(^^;
いつぞやの「アメトーーク」の「読書芸人」でピース又吉先生やオードリー若林などがオススメしてた中村文則「教団X」を読む。
普段はエンタメ小説しか読んでない僕にとって、これだけの大作(文庫で600頁弱)の“純文学”を読むというのはなかなかのチャレンジだ。
カルトとは。信仰とは。原体験とは。そして洗脳とは。
なるほど一般ウケはしないだろうことは容易に想像できる。
それこそあまりこの手を読まない人が、テレビの影響で手に取ったとすれば、それはかなりしんどかったんじゃないかと思う。それが古本屋に大量に並んでた理由な気がする。しかもお値段安めで(^^;
ストーリーも何もあったもんじゃない。起承転結ってなんだそりゃ。そういうものなんだもんしかたない。
ただのエロ本だと思う人もいるだろう。思想が傾きすぎだと思う人もいるだろう・・・それは俺(笑)。
残り1/3程度になったあたりで読むのが少し苦痛になってきた。途中放棄が悔しいという理由だけで先を読む。
ラスト近くに“教祖”が自らの言葉を「耳障りな言葉」と称するシーンがある。
“苦言”という意味合いで使っているのだが、つまりはこれが“著者”の言葉であるに違いないという僕の中での確信。その内容の心地悪さ。
あとがきでも触れられていたけれど、これが著者の心の中だとすれば、僕にとってはただの「目障り」でしかないので、この著者の作品はもう読まないと思う。
あくまでも個人の感想ですが。
ファンの人は絶賛するだろうことも想像できる。
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