「残念ながらかかってました。B型です」
見せられた簡易検査キット、ABCと並んだ文字の、BとCにくっきりとラインが浮かんでいる。インフルエンザB型にかかりました。
ちなみにCは全員表示されるみたい。要は検査が行われたことを確認するためのもんかな。
そんなわけで、人生2度目(十数年ぶり)、初のB型インフルエンザの記録をここに書き残そうと思います。だって二度あることはなんとやら。次回落ち着いて対処できるように(←そこ?)。ま、かからないのにこしたことはないのだが。
あ、以下「大丈夫?」禁止ね。すでに社会復帰してますし、大丈夫じゃないと社会人としてマズいですからね(^^;
「熱はないですか?」
「今のところまったく平熱です。早めに薬をもらおうかと思って」
この熱が出てなかったことがちょっとしたアヤだったかもしれない。
木曜日、金曜日と処方してもらった薬のおかげでのどの腫れは治まってきた。というか違和感があったことすら忘れてた。
そういえばこの日も関東には寒波が押し寄せてた。夕方から外出する仕事があって、ロングのダウンコートを着てたにも関わらず寒くて寒くて。今思えばあれは寒波だけでなくて悪寒だったのかも?
金曜深夜、それは唐突だった。喉の奥の激痛で目が覚める。
唾液を飲むことができない。だけど「機能」としてそれを止め続けることができないから、結局激痛とともに飲み込むことになる。
この痛み、知ってる。
あれは1995年夏。ヤブ医者のせいで扁桃腺の腫れが悪化し、救急病院にお世話になった、あのときの痛み。
眠れないのでとにかく安静に、朝が来るのを待つ。朝一番で病院だ。それだけを考えて。
・・・で結局ちょっと寝過ごしたりなんかして(笑)、朝“二番”ぐらいで耳鼻科に。
土曜日の外来は大混雑です。50分ほど待って診察室に。
「熱は?」
「今のところありません。痛みだけです」
3日前と同じ会話をしたけれど、その後が違った。
「一応検査しましょう。予防接種してますよね」
「はい、しました」
「予防接種してると症状が軽いことがあるので、熱が出てないのかもしれませんから。鼻の中、ぐりっとしますねー」
検査結果が出るまで喉への蒸気みたいなやつの吸引?をしながら待つ。痛みが和らぐのがわかる。これが一番ありがたい。
そして冒頭に書いた「告知」である。
処方されたのは「イナビル」。マイ・ファースト・イナビル。1回吸引するだけで治療終了とは便利な世の中になったもんだ。医療は着実に進歩してる。ありがたやありがたや。
処方薬局を出ると、まずは自宅にLINE。家族との接触を可能な限り避けるように段取りしてもらう。簡単に言うと寝室という名の物置に隔離されます、ということ。
家にたどり着く直前、急に寒気が。「あ、これはもしかして」そう、熱が出てきた。
寝室という名の物置に入り、まずは熱を計る。なんと病院に行く前よりも3度も高い(笑)。病名を告げられて緊張の糸が切れたか。それほどまでこの夜に予定されてた新年会に行きたかったのかと笑ってしまうほどだけど、笑えるほどの気力はもはやなし。
布団敷いて、イナビル吸引して(かんたーん)、新年会幹事にドタキャンの電話して、会社の掲示板に書き込んで、まだ喉は痛いので頓服も飲んで、寝た。
寝た。寝た。
あんまり熟睡できているわけではないが、断続的にずーっと半覚醒みたいな不思議な状態が続く。繰り返し頭の中に浮かぶのは月曜日からの仕事の段取り。なんとけなげなサラリーマン。
カーテン閉めて電気点けたままだったから時間経過がよくわからない。頓服は6時間空けろって言われたな、何時に飲んだんだっけ、次は何時だろ、足し算が上手にできない・・・ぐー。
もやっとしたまま、おそらくは日曜日の朝方。体温は平熱と言っていいレベルまで下がった。これで「解熱後2日」の規定に沿えば、水曜日には社会復帰か。
とはいえまだこのタイミングでは回復期途上。カリオストロの城のルパンよろしく「食い物持ってこーい」。食べて寝る。それしかない。
午後には完全に平熱。むしろ低いぐらい(笑)。
こうなってくるとおもしろいのは、身体的な機能も回復してくるということ。具体的にはくしゃみが出たり、洗ってない頭がかゆくなったり、オ○ラが出たり(失礼)。病原菌と戦っている最中はそういうことすらなかったような気がする。なるほどーと身体の神秘を感じたりするわけですが、多分に気のせいの可能性があります(^^;
そしていよいよ月曜日からは次の苦痛との戦いが。
熱発期間はそれこそ寝返りも打たずにひたすら寝てたわけで、背中を中心に完全に凝り固まってます(ということに気づいたの熱が下がった後)。痛い痛い。
しかももともとせんべいな布団はさらにぺしゃんこになって熨斗イカかと。こりゃきつい。
かといって隔離中につき、起き出すわけにもいかないのでね。
そしてなにより、眠ってる時間が短くなるにつれ、ヒマという大敵が襲ってきましたよ。
寝室という名の物置に隔離されたタイミングでは、なによりも「寝る」ことを最優先してるから、ヒマのことなど考える余地はなかった。だから読みかけの本も手元にないし、Walkmanもないし、DVDを観る環境なんてとんでもない。スマホと「ナンプレ」(数独)の本と、ポメラだけ。ポメラでブログを書くような気力もあまり湧かなかったので、まあ実質スマホだけですよ。
Fecebookを見ればドタキャンした新年会の楽しそうな写真が並び、Twitterを開けば見に行こうと計画してたスマイルジャパンの試合結果が飛び込んできて、ネットニュースを見れば見たかったグラミー賞の結果が入ってきて・・・せつないばかり。
実際のところ、ナンプレは単純作業に近いからちょうどよかった。眠くなればすぐに寝ちゃえるし。読書だと「もすこしよみたい」とか思ったりするからな。あとDAZNの欧州サッカーハイライトは重宝。
そんな中、浦和-札幌のトレーニングマッチ45分×4本のフル映像がYouTubeに上がっていたのはうれしかったです。スマホ持つ手が相当疲れましたけどね(^^;
ユース上がりの荻原はいいですなぁ。身体が細いという印象もないし、スピードあるし、左利きという利点もあるし、なによりギラギラしてるのが。開幕から使ってみないかい。
あとは食って寝る。
火曜日、すっかりふつうに目覚ましで起きたりしております。そしてついにポメラを手に取り、これを書いているわけです。
初代ポメラですから、電池がなくなった時点で終了になりますけども。
さて、午後はなにして過ごそうかな。寝ろよ、というご指摘はごもっともなんですが、腰痛くってさぁ。
そこで部屋の片づけとか始めてみた(笑)。元気ですね、私。
そう考えると、「ひきこもり」ってすごいことだなぁと。別に肯定してるわけじゃないっすけど(^^;
* * *
そんなわけでございますが、なにはなくとも、うがい手洗い忘れずに。いや、おまえこそちゃんとやれよと世間から総ツッコミくらってるのは自覚してます。ごめんなさい。
あとやっぱ予防接種重要かも。これだけノンキにブログ書けてるのは重症化しなかったからにほかならず。
さあ、ちゃんと月末に合わせて出社しましたからね、サラリーマンは働きますよ。
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