それが喜多喜久「化学探偵Mr.キュリー」。いわゆるジャケ買いだ。
理系ミステリーとしてのマニアックさ、そしてわかりやすさとわかにくさが同居する奇妙な感覚(ボク、文系なもんで)からすると、「浜村渚」のほうに軍配かなぁ。単に探偵役が化学の研究者ってだけのようにも(^^;
でその探偵役の “ミスター” が、偏屈なわりにカッコイイというのが嫉妬ポイント(笑)。ボサボサ頭の松田龍平とか浅野忠信あたりがやりそうな。
それぞれ短編のモチーフになってる論文の「捏●」とか、「ホメ●●●●」の宗教じみたところとか、その社会性――まあ「批判」か――はおもしろいなと思う。
あとは「助手役」がいい。
もしこんな娘が身近にいたらウザいかもしらんが、彼女の心中描写がすごくおもしろかったりするんだな。
なーんて、やけにアッサリと最後まで読み終わってふと思う。これ、ラブコメじゃん・・・。いかにも安いドラマの原作っぽいの。ふぅ。
ドラマになるとまたまたG力さんが登場しちゃうよぉ。
* * *
もう1冊、シリーズ5作目の三上延「ビブリア古書堂の事件手帖5」。
短編ひとつひとつが、徐々に大きなうねりになってきた。ワクワクする。
著者曰く、終盤にさしかかってきているそうだから、さらに続編が楽しみであーる。
ところで、今回の「5」では栞子さんの姿、ことさらにその長い髪や豊かな胸元が強調される記述が多いと思う・・・著者はドラマのキャスティングが気に入らなかったのかな?(笑)
0 件のコメント:
コメントを投稿