「あの本、読みました?」というテレビ番組がある(テレ東系)。書評番組とでも言うのだろうか。まあわりとニッチな番組なわけだけど、毎週かなり楽しみにしていて、といってもリアルタイムだと忘れちゃうから毎週録画して。
この本もその中で紹介されていた一冊(だったと思う!!)、原田ひ香「古本食堂」を読む。
古本が置いてある食堂の話ということではなくて(←なにがしかのネタバレ)、古本の街・神保町を舞台に、急に古本屋を継ぐことになってしまった女性と、彼女を取り巻く人々、そしてアクセントとして登場するのが神保町界隈の「名店」の食。
モチーフとして取り上げられた書籍も、題材になったいちいち旨そうな食も、神保町という街の中の現実にあるはずで、でも「最後まで説明しない」のが実にいいなぁって思う。
余白、とでも言うのかしら。
だから「読むしかないじゃん。食べてみるしかないじゃん。」なんて思ったり。腹減った(笑)。
さすがに国文学的な書物は手を出さないと思うけどさ。
『17歳の地図』、か。
なんも考えてなかったか。受験なんてもんが幸い目の前になかったし、何も考えずに今だけに生きてんだろうな。
あの時もし…いや、考えるまい。未来にはきっと幸せがあったから。
ところで主人公の珊瑚さん(いい名前やな)は意外と若くない(うーん、言い方難しいぞ)。
であるがゆえの、悩みとか思いとか、そのあたりがすんごくリアルに感じる――人生経験=達観ではないからね。でも、それもまた未来の幸せのひとつ。
何せ珊瑚さん、めちゃくちゃキュートなんだもの。
・・・とりあえず、いろんな本を読みたくなったのは間違いない。だね。
0 件のコメント:
コメントを投稿