青崎有吾「地雷グリコ」を読む。
青崎作品は久しぶりだが、以前読んだのも学園モノの本格ミステリーだったので(→こちら)、“一風変わった学園モノ”というのは得意分野なのかもしれない。サンプル数が「2」というのは心許ないが(^^;
今作はミステリーではなく、あえてカテゴライズするなら青春サスペンス(?)かな。
ゲームにやたらめったら強い1年女子の射守矢さんが、特殊なゲームでライバルたちと戦う、頭脳バトルってやつだ。
ゲームは昔懐かしい「子どもの遊び」に特殊なルールを追加したもの。
グリコ(ジャンケンして階段を上っていくアレね)、坊主めくり、ジャンケン、だるまさんがころんだ、そしてトランプのポーカー。それらにルールや制約が加わることで突然その姿は一変する。緻密で知的でなおかつエキサイティングになる。
そのゲームの面白さだけじゃない。
物語が進むにつれて、ライバル、対決、仲間、強敵現る、というまるで少年マンガを思わせるような大きなうねりのような展開も待ち受けている。
「ミステリーではない」と前述したが、“自由律ジャンケン”における謎解きと爽快感(「ヤラれた!」ってやつだ)は、まさにミステリーのそれだったりもする。
対決の過程の中で、天才真兎の存在を否が応でも圧倒的に示しておきつつ、徐々にその過去や因縁めいたものもチラチラと見せられる。そんなん引き込まれるに決まってる!
いや、マジで上手いぞ青崎さん!
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まるで「スティング」のような話ではあるのだが、でもね、すべての根源であり着地地点は、“ちゃんと青春”小説なのだ!!
これには唸らされたよ。
『射守矢さん、傘は好き?』
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