2013年9月20日金曜日

過ぎた時間と過ぎ行く時間。

今回の今さらながらに見てみた映画は「TIME/タイム」です。
人間の成長は25歳でストップし、カネの代わりに“時間”が通貨として流通する世界。その時間とはすなわち「寿命」。「持つ者」は事実上永遠の命を手にし、「持たざる者」は文字どおり明日をも知れぬ命。

・・・という設定だ。おもしろそうな設定でしょ。そう思ったんだよ。

あれー。なんだか感情移入できずに終わってしまったわ。
“時間”のやり取りのディテールがちょっとイージーすぎるような気もするし、ストーリーも予定調和的だったから。さらに主人公や他の登場人物のの行動原理が伝わってこなかったし、その主人公を演じるジャスティン・ティンバーレイクも僕の目にはあまり魅力的ではなかったし。うーむ。

そして何より「なぜ俺は日本語吹き替え版で見てしまったんだー(悲)」と強く言っておきたいと。
吹き替え版はね・・・まあ書かないでおく。

*  *  *

もう1本、「RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ」
こじつけて言えば、定年を機に、長く連れ添った夫婦がそれぞれの今まで過ごしてきた“時間”とこれから過ごす“時間”を思い悩み・・・という話。

静かで優しくてちょっと重い映画だけど、前作の「49歳で電車の運転士になった男の物語」に比べると、その思いがちょっとよくわかんなかったな。何しろまだ僕は若いから(爆)。10年後ぐらいに見直してみないとね。

「電車じゃなくてもいいじゃん、この話」って思ったのは事実。だけど、物語の最後に、立山連峰を望む美しい景色の中をレッドアローが走ってくると、ああいいなぁ、と心底思ったりするわけで、困ったもんです。

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