2011年12月27日火曜日

ヒート。

ロードレースの季節ですね。

諸事情あって(^^;、特定の高校を応援しながら見ていた先週末の都大路。
約1名反則級の留学生がいましたが、全体的には「発見」は少なかったかも。果たしてここから低迷する男子マラソンの救世主は現れるのか?

なんてことを考えたのは、堂場瞬一の新作「ヒート」を読んだから。

マラソンランナーを描いた「標なき道」、箱根駅伝の学連選抜を描いた「チーム」。この2作に続く陸上長距離シリーズ!

いつもは文庫になるのを待ったりするんだけど、どうしても読みたかったので、図書館で借りてみた。買ったんじゃないのよ(笑)。

いつもの堂場作品のように、序盤は時間経過が遅い。だが細かく細かく登場人物の心情を描いていく。
僕の場合、エライ目に遭う中間管理職にシンパシー(笑)。

そして中盤以降、一気に流れが加速し、その渦の中本番を迎える。

いつも思うことだけど、彼の競技描写(陸上に限らず)は、読んでるこちらも本当に汗をかくかのよう。まさに“ヒート”

おもしろいよぉぉ。ひきこまれるよぉぉ。

ネタバレになるので、細かくは書かないけども、ロードレース好きの方、そして自ら走っている方にはぜひ手にとってみてほしい1冊。
複数の主役級の登場人物の中から、きっと感情を入れることのできるキャラクターがいるはず。

マラソンにおいて、まるで相反するかのように語られる「記録」と「勝負」・・・ラストシーンではこれが・・・やめとこ(^^;
登場人物に肩入れしていれば、いいエンディングになるかな、と。
少なくとも「チーム」は先に読んでもらいたいかな。壮大なるネタふりだから(逆に言えば納得できないところが出てくるから)。

ロンドンオリンピックの代表選考もかかる今季のマラソン、そして駅伝。この冬も楽しめそうだ。

ご参考リンク

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