オフクロの携帯からの着信。
出る前から「そうなんだろうな」と思ったとおり、ばーちゃんの訃報。
仕事の段取りをつけ、子供たちを早退させ、航空券を手配して、熊本へ飛ぶ。
バタバタだったけど、通夜にも間に合ったし、火葬場で骨も拾えた。
去年の秋に心臓発作で数度の心停止。そのたびに戻ってきて、さらにICUも卒業して一般病棟へ。そんな矢先だった。
享年93。
その歳で何度もよく戻ってこれたよ。もう十分。そんな最期だった。
聡明で、穏やかで、やさしくて。
一緒に過した時間は短かったけど、そんな人だった。通夜の席でいろいろな人と話をしたけど、みんな同じ印象を持っていた。
心残りは、じいちゃんの年齢と合わせて200歳。あと半年だったのにね。
106歳を数えるじいちゃんの心配ばかりで、あまり気遣ってあげられなくってごめんね。
でも、きちんとお別れができてよかった。
春一番とともにいっちゃったけど、まずはゆっくりと。
願わくば、じいちゃんを連れて行くのはもう少し待ってね。
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