[幕間]
この「翳りゆくひと」というタイトルでブログを書き始めたのは2023年11月のこと。そのときにはまさか100回を超える記事数になるとは予想だにしていなかった。よくぞここまで書き続けてきたな、と思う。
何せ自分にとって楽しい記憶ではないし、文字にすることは楽しくもないどころか、むしろつらかった事柄を思い出すこととイコールでもあったから。何かためになるようなことを書いているわけではないけれど、書き続けたというその一点においては自分をほめてやってもいい気がしている。
書き始めて1年半と少し、現実からおよそ1年遅れだった執筆が、かなりリアルタイムに近いところまでやってきた。ブログとして公開するのは先のことになるけれど、書かないとならないと思うような事柄が減ってきているのは悪い話じゃないかなと思っているところである。
では、第[100]話めを。
[100]
マンションの売却代金が振り込まれたのを確認し、わたしはSS社への不動産売買の仲介手数料を送金した。事前に請求を送ってもらっていたので銀行へは一度の訪問で済んだのは助かった。
この請求の中に「残置物買取」という費目があって、10数万円の値引きが行われていた。わたしとしてはもう「目をつぶって全部捨てる」という気持ちだったので、リユースできるようなものがもしあったとしたならば、悪くない話だと思っていた。
そしてSS社への最後の依頼である。イワキさんへメールを送った。
「売買の成立に伴い、以前よりお願いをしております住民票の移動をお願いできればと存じます」
正式に老人ホームであるグッドライフの「住人」になるのだ。
医療・介護保険、年金、そしてマイナンバーカード。残念ながら住民票を移すだけで自動的に住所変更がなされるわけではないらしく、イワキさんには区役所の市民課、介護保険課、保険年金課と回って代理手続きを行ってもらえることになった。
マイナンバーカードについてはいったんグッドライフに郵送し、そこからイワキさんに手渡してもらった。
『マイナンバーカードの住所変更については、1~2週間後グッドライフさんに本人確認の為の照会書が郵送され、ご両親の住所やお名前等記入後、再度区役所にて代理手続き行ってまいります』
後日聞いた話だと、その照会書への自署、マサさんもなんとかギリギリ名前は書けたそうだ。住所は無理だったようだが。
逆に言うと、近い将来、自分の名前も書けなくなる、ということだろう。元の状態に戻るようなことを期待しているわけではないものの、できないことがまた増えていくというのはやはり寂しく感じることでもある。
およそ2週間後、住所変更後のマイナンバーカード、そして介護保険被保険者証がわたしの手元に到着した。介護保険の負担割合が2割から3割に変更されていた。おそらくは売却による収入が反映されてのことだろう。
時を同じくして、マンション登記も完了したとの連絡が司法書士の先生からも入る。
ところで新しいマイナンバーカード、登録情報を更新するにあたり暗証番号を再設定しなければならなかったそうだ。グッドライフのミズマキさんから電話が入る。
『暗証番号ですが、覚えておきやすい番号にしましょうということで、おふたりとも○○○○に設定をいたしました』
「承知しました。ありがとうございました」
わたしはさっそくコンビニで住民票を発行してみた。
暗証番号が更新されていること、そして発行された住民票にはグッドライフ中央公園の住所が記載されていること、確認できた。
これでマサさんとあっちゃんの引っ越しに伴う一連のことは、すべて終了だ。改めてSS社のみなさんには感謝の念が湧く。
また一歩、進めたかな。
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