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「恐れ入ります。両親の加入している保険なのですが書類が出てきているのですが現在も有効かどうかがわからずお電話をさせていただきました」
新しい日付の書類が存在しない保険は、すでに解約されているケースもあるだろう。順番に電話をかけて同じ質問を繰り返す。
週末も対応してくれるコールセンターはありがたい。
明確に解約済みが確認できる書類が見つかったものも含めてこの作業で現存している保険は8件だということがわかった。
うち4件は今後も継続していくべきもの、という判断をした。主に払い込みの終わった生命保険、それから近未来にあるであろう入院費用に対応した医療保険は残すことにした。
残り4件のうち3件はほぼ同じような内容の普通傷害保険。加入の際の詳細はもちろんわからないのだが、そのお題目から想像するにクレジットカード会社から送られてくる「会員のあなただけにご案内する特別なお知らせ」というダイレクトメールにパンフレットが入っているタイプのものではないかと思う。
これは入っておこうか、そんな軽い感じで加入したのではないだろうか。マサさんとあっちゃんなら十分にあり得る話だ。実際にクレジットカードの引き落としが毎月発生していることも確認している。
解約のための書類を取り寄せ、記入して返送することとした。
クレジットカードの支払い記録を見ていけば解約ができたことは確認できる。それでようやくすべてのカードそのものの退会ができることになる。
ちなみに最終的に全クレジットカードの退会を終わらせたのは2025年1月になってからである。
もう1件、マンションの家財保険があった。これはたまたまこの9月で満期になるので、そのまま放置すればいいだろう。
そう思っていたのだが、実際には担当者から更新の連絡が郵送で届き、担当者の方と電話で話をした。
『以前から大変お世話になっていて。残念ですが承知しました』
担当者の話では、マサさんの現役時代に関係のあった会社が代理店になっていたようだ。
そうだな、保険って人間関係で入ることが多いもんな。
これで保険とクレジットカード、ひと段落かな。
「あれ、この紙はなんだろう」
保険関係の書類に交じって1枚のメモが出てきた。平成20年代の日付だ。
マサさんの手書きで、銀行口座の一覧が書かれている。ほとんどは既知の口座だったけど、ひとつだけ知らない口座がある。持ち帰ってきた通帳の中にもない。
何より気になったのは、その口座番号のメモの横に「貸金庫」という文字が書かれていたことだ。
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