2025年6月30日月曜日

さんぽニスト、明治通りをゆく。

とあるテレビ番組で某有名芸人さんが明治通りをウォーキングしてて、それに触発されましてね。ワタクシ、根が単純なんす。

環状五号こと明治通りは南麻布の古川橋を起点として都内をぐるっと夢の島まで。細かいところはWikipediaを見てね。地図も掲載されるし(丸投げ)→こちら


旧街道と違って計画・整備された大通りだから、地図を見るまでもない。とにかくそこここに「明治通り」の標識があるから迷いようもない。
一方で信号待ちも多いから、おのずと歩くスピードも上がらず、まあ急ぐ旅でもなし、という気分でのんびりのんびりと。

序盤の、特に恵比寿あたりから新宿あたりまではこれまでも歩く機会があったし土地勘もあるんだけど、それでも新しい店舗だったりビルだったり、都会の移り変わりの早さを感じたりも。
工事中のところも多かったけど、オフィスビルとかマンションとか、あんなにばんばん建ててさ、そんなに会社たくさんある?人口そんなに多い?とかいつも思う。

さらには「こんなところにこんな会社が」(ビズリーチのコマーシャルの声で読んでね)と知ってる会社の事務所を見つけたりも。きょろきょろと歩いてないとなかなか気づかないよね、こういうのは。

池袋を過ぎ、王子の先で右折。南東方向、ざっくり言うと下町方向へ進路を取る。

北区から荒川区に入ってちらちら見えてたスカイツリーが次第に大きくなってきた。
「あしたのジョー」の舞台でおなじみの泪橋の信号で以前歩いた旧日光街道と交差する。このあたりを歩いたのは2018年のことだったのか。ずいぶんと古い話になったな。ちなみにこの付近に小さなビジネスホテルが集中してるのは山谷、つまり元簡易宿泊所。

そして白髭橋で隅田川を渡って向島、曳舟、亀戸と一気に南下していく。

余談だが、白髭橋の東側の美容院に『白髪ぼかし』って看板が出てて、白髭と白髪の字面が似てるなあと思う。いや、だからなんだって話じゃないんだけど(^^;

砂町のあたりになると高いビルが減って、そのぶん周囲は巨大倉庫が増えてきた。このへんはもう埋め立て地なんだろうか。


そして夢の島大橋を渡って新木場駅前でゴール。


のんびり歩いたせいか想定よりも少し時間はかかってしまったけど、風もあって暑さにやられることもなくていいさんぽだったかと。

これで東京、また詳しくなっちゃったぞ(笑)。


2025年6月27日金曜日

翳りゆくひと。[099]


[099]

8月、あっちゃんが誕生日を迎えた。
例によって妻がプレゼントを送ってくれていて、そのお礼の電話が妻のスマホにかかってきていた。
わたしはスピーカーから流れるその通話を横で聞いていた。

あっちゃんの言葉の端々からは周辺記憶が何も残っていないことがわかる。ただ口調そのものがはっきりしっかりしているだけのことだ。
だからどうした、ということでもない。

「悲しいなんて感情、出てこなくなったな」

などとぼんやりと思っていた。

わたし自身の夏季休暇も、こまごまとした手続きなどに追われることになる。
保険関係の確認や解約の最後の手続きや銀行での記帳など、平日にしかできないことをこなしていく。

銀行に行った際にはマサさんの保有するゴルフ会員権の次年度の会費も振り込んだ。結局紛失している会員権の再発行はおよそ1年後に行われるということで、それまでの会費が必要なのだった。
それにしてもなんという時間のかかり方だ。サラリーマンでもあるわたしの感覚ではありえない。
しかしこれもマサさんの大事な資産だ。時間がかかってもやるしかないのだ。改めて紛失届を記入してゴルフ場の担当者に送付した。

そして下旬。いよいよマンション売却の件が最終局面になる。

ナカジマ不動産からは次の所有者が決まったので売買契約のときの話のとおりに直接所有権をそちらに移す、という連絡がきた。

『予定どおり、26日に残金を送金いたします』

その26日、わたしは休暇を取得し、マサさんの通帳を握りしめてATMの前で待機していた。
想定よりもやや遅れたものの午前中には通帳に残額の数字が印字された。

わたしは指示されていたように司法書士に電話をかけた。

「ナカジマ不動産からの着金が先ほど確認ができました」
『ご連絡ありがとうございます。それでは登記の手続きを開始いたします。完了しましたらまたご報告させていただきます』
「よろしくお願いします」

ナカジマ不動産のイノマタさんにも。

「入金確認できました。いろいろとお骨折りいただきありがとうございました。先ほど司法書士の先生にも連絡を入れましたので」
『承知いたしました。こちらこそありがとうございました』

終わってしまえばなんとあっさりとしたものかと思う。

ただ、それがマサさんとあっちゃんの今後の生活の糧がわたしの手の中の通帳に確実に記されたということは事実として残る。

さらに言えば、あっちゃんが帰りたがる場所が本当になくなったんだということも。

098<[翳りゆくひと]>100


2025年6月26日木曜日

【FIFACWC2025】URD v CFM[E]~お疲れ様~

試合後に書き殴ったので内容は諸々ご容赦いただくとして・・・。

選手とチーム関係者に、そして現地まで出向き声をからしてくれた、いろいろなものを犠牲にしたであろう世界一のサポーターの皆さんに、今は「お疲れ様」としか言葉が出ない。

Urawa Red Diamonds 0-4 CF Monterrey

前半25分ぐらいまでの「いい時間帯」になんとか得点ができていれば結果は変わったかもしれない。
だけどそれ以上に「差」も痛感した試合だった。

少なくとも日常のゲームでは感じたことのないとんでもないスーパーゴールがこの大きな大会で出てくる――それがもしかしたら彼らの日常なのかもしれないし、球際とかちょっとしたアクションとかそうしたものも含めての「差」。

インテル1強のグループと言われてたけど、実際は3強だった。


つまり浦和は世界と伍して戦うにはあまりに弱かった、ということだ。
この認識からリスタートしよう。またここに戻ってくるために。

でもここに戻ってくるのってくらくらしちゃうほど長い道のりだ。
おまけに時間もないご参考

ということは目の前の1試合1試合を丁寧に真摯に戦い続けるほかないってことよ。

そして僕はそれを一喜一憂し続けたい。それしかできない。

正直次のCWCの機会がいつ来るかなんて想像できないんだ。目の黒いうちにあるかな?
とはいいつつ、「フットボールはずーっと先のほうまで続いてるんだな」って実感は、ことのほか喜びでもあって。世界を目指すって楽しいや。


2025年6月25日水曜日

紀州南高梅。

『なんこううめ』

テレビの中から聞こえてきた単語にふと思う。南高梅とは「なんこうばい」ではないのか、と。
ちなみにこのブログを書いているMicrosoft IMEは「なんこうばい」でも「なんこううめ」でもちゃんと「南高梅」に変換できる。

そういえば同じような話で、秋田犬は「あきたけん」ではなく、正しくは「あきたいぬ」だという(秋田犬保存会の見解は→こちら。こちらはだいぶ耳馴染んできたが、逆に放送上では「けん」でもいいよ、ということになってるみたいだ(NHKの見解は→こちら

言葉は移ろうものなので、どっちでもいいんなら別にどっちでもいいじゃん、と思うんだけど、一方で「正」を知っているのなら「正」を使いたいという気持ちもある。

なので僕はこれから「なんこううめ派」として生きていくことにする。
いや、いったいなんの宣言?


ところで松阪牛は「まつさかうし」「まつさかぎゅう」のどちらも商標として登録されてるんでOKなんですって!(松阪市の見解は→こちら
だそうなんだけど、僕、「まつかぎゅう」って呼んでたよね。それは明らかに間違いよ。
「松坂」も大間違いよ。それは怪物の代名詞。

ああ梅干し食べたい。焼肉食べたい。熊野とか伊勢に行きたい。
いや、だからいったいなんの話?


2025年6月24日火曜日

陰陽師。

今回今さらながらに見てみた映画は「陰陽師」です。
もう四半世紀も前の作品なんですね。びっくり。


平安を舞台にした物語というと昨年の大河ドラマ「光る君へ」。あれを毎週欠かさず見てたこともあって、この「陰陽師」の世界の解像度がそれなりに高い状態で鑑賞できたのはよかったかな。藤原兼家も登場。もちろん段田安則ではない。

やはり何といっても安倍晴明を演じる野村萬斎。捉えどころなく飄々としているようでどこか熱血漢、そして男女問わず案外と他人にやさしいという人物像。所作の美しさも含めて、日本中にこれぞ清明!というイメージを植え付けたことは想像に難くない。
一方で晩年の清明がユースケ・サンタマリアになってもなんら不思議がない、という印象も持った。なぜだかわからんが。

そんなわけでこの映画は野村萬斎の映画だった

真田広之の存在感はさすがのひと言。
だが一方で無駄遣いと思わざるを得ないし、あの時代のVFXにはもちろん文句を言うつもりもないのだが。
いろいろ察してくれ。

ただ超個人的には、キョンキョンかわいいっっっっ!なので優勝


2025年6月22日日曜日

【FIFACWC2025】INT v URD[E]~勝ち筋の糸~

フットボールとはかくも非情なものなのか。
これが現実なのか。

FC Internazionale Milano 2-1 Urawa Red Diamonds

もちろん勝つ気満々ではあったけれども、正直なところ世界のトップオブトップのチームに対してそう簡単に互角の勝負かできるとは思ってなかった。
だけど勝ち筋がないわけじゃない。その細い糸のような勝ち筋をていねいに手繰り寄せ続けた。あと少し、というところまで。

勝ち点1でもおそらく歴史的なリザルト。しかしその糸は90+2という残酷な時間に、切れた。


選手は本当にいい集中を持って戦ってくれた。
マークの受け渡し、スライドの早さも、出色の守備だったと思う。

が、それを上回る基礎技術とでも言うのだろうか。よく言われる「止めて蹴る」や「判断の早さ」がとんでもなかった。結果後手に回ってファウルになってしまう。

逆に浦和の選手が少しでも判断に時間がかかったり、中途半端なところにボールを置いてしまうと必ずと言っていいほど絡まれてしまう。奪われてしまう。
自分たちの時間を作ることができなくなってしまう。

でも、と思う。

ゴール前に張り付いたままで勝てるほど甘くはないのはわかる。
でもできることを最大限に遂行したこのゲームは、心から勝ちたかった。勝たせてあげたかったのだ。今は悔しいとしか言葉にできない。


グループリーグ突破という目標はかなわなかったが、まだもう1試合本気の勝負ができる。
インテルとここまでやれたんだ。必ず勝ち筋はある。それを遂行し、そして勝って浦和に帰ろう。


2025年6月20日金曜日

【FIFACWC2025】CFM v INT[E]

敵情視察、ということでモンテレイとインテルの試合を見逃し配信でチェック。

CF Monterrey 1-1 FC Internazionale Milano

雑感の域を出ないけれど、「こんなもん?」という気がしてならない。
リーベルの圧を一度体感しているせいか、攻撃については「十分に受けきれる」ように思える。まあインテルにしてみれば初戦からテンション上げる必要もないのだろうが、わりと緩いな、という印象だった。
何より浦和に対しては特に対策や研究もなく、「まあ勝てるでしょ」というイージーモードでやってくれれば付け入る隙はあるはずだ。

気合入ってきたぜ。


そのほか数試合をハイライトで確認したけど、概して欧州のチームはテンションが上がり切ってない。そんな気がしている。

レアルもやはりテンション低め。

この大会はヘディングのゴール多い?

ユーベうまい!の前にアル・アインの守備がゆるゆるすぎんか?


翳りゆくひと。[098]


[098]

7月下旬のとある休日、わたしは妻とともに自家用車にダンボールを積み込んでいた。

マンションを引き払う際にあっちゃんから託されたバッグや貴金属類を買取店に持ち込んで処分しようということになったのだ。
昨今、近所でも買取店の新規オープンが続いているが、わたしたちと同じように家財整理を必要としている人が多いのだとすれば少しだけ寂しい話でもある。

「もしも後で何か聞かれたときのためにこのネックレスだけは取っておこうかな」

そういう妻がいくつか店舗を事前に回ってみてくれていた。そして扉を押したのはいわゆるフランチャイズではない店である。

「あの店がいちばん親身になって話を聞いてくれたから」

予想していたように、ブランド品といってもいわゆるトップブランドのもの、しかも状態が良く人気のモデルでなければ、バッグなどはそう大層な金額にはならない。それでも数があるから多少なりとも金額は積み上がっていく。
一方で貴金属は、たとえばデザインが古くとも宝石そのものの価値はある程度見てくれるということもあるようだ。
が、結局のところ査定に最も影響があったのは金の含有量。単純だがなかなか世知辛い話である。

「そうですね、金相場、今は高騰はしていますが、今後も上がり続ける保証は」
「わかりました。特に資産として持っておこうという気もないので、買取、お願いします」

実は持ち帰ってきた中に、昭和60年に発行された金貨が1枚あった。イベント好きかつ新しもの好きのマサさんらしい一品だ。そして買取総額の大半をこの金貨の査定額が占めることとなった。
査定に半日を要した後、わたしたちの手元には多少の現金が残った。

「このお金どうしようか」
「すぐに必要ってわけでもないから、あまり使ってない銀行の口座に入金しておこう」
「そうだね、何かのときに使えるように」

あっちゃんからはもらってくれと言われた品々ではあるが、さすがにそのまま現金として使ってしまう気にはなれなかったのだ。

そうして帰宅して、転送されてきた郵便物を確認していたのだが、その中にマンションでのガス代の最後の請求書が入っていた。

「ようやくこれで最後か」

ふと気になって、ファイルしてある最近の請求書と見比べてみた。
すると2023年7月から極端にガスの使用量が減っているということがわかった。ちょうどマサさんが脳梗塞で入院したタイミングと一致する。

ひとりになったあっちゃん、料理をしなくなってしまっていたのか。風呂にも入らなくなっていたのか。
生活状態が悪くなるサインという意味では、こういうところが意外に重要なポイントなのかもしれない。
完全に今さらなのだけれど。

そのあっちゃんが風呂場で転倒した、という連絡がグッドライフから入る。

「肘を打っただけで特に問題ないです。様子は見ていますので」

もしこれがひとり暮らしのときの風呂場だったら。想像したくはない。

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2025年6月19日木曜日

ゴールド・ボーイ。

今回今さらながらに見てみた映画は「ゴールド・ボーイ」です。

なかなかにサイコなクライムサスペンス。原作は中国の小説らしいのですが、舞台を沖縄に移して。


話の内容はあんまり書きたくない/書けないのですが、大雑把には事件現場を目撃してしまった少年少女のひと夏、という感じで・・・んー、そんな感じの話じゃないか(笑)。でもどこかで青春映画なテイストもあったり。

とにかく二転三転する展開にこちらの感情が七転八倒。
悪いヤツ同士の頭脳戦はちょっと夜神月を思い出したりね。

物語はとにかく救いのない方へない方へと転がっていく。いや、転がされていく。
悲しい結末の予感しかないの。

めちゃくちゃしんどいし、重たい映画なんだけど、その重さと沖縄の風景がアンバランスなようでめちゃくちゃマッチしているようで、不思議な世界を見せられているような気にもなる。

そして役者さんたち!
冷徹なワルいヤツを演じさせたら岡田将生は天下一品だし、何より美しい。
子役たちも「オトナとやり合う」にふさわしいだけの演技を見せてくれた。
あ、あの子はキングオージャーのシュゴッダムにいたコガネちゃんか!!天才。

個人的には少年の母役の黒木華。笑顔の中に潜む狂気というか、暴走寸前の母性というか、出てきた瞬間から「もう怖い」であります。

おもしろかったとは言いにくいけど、すごい作品だった。
逆に日本だけじゃ作れなかったかもなぁ。

で、悪いことはしちゃだめよ、と強く思いましたとさ。はい。


2025年6月18日水曜日

【FIFACWC2025】LIV v URD[E]~次に~

Grab the World Cup――そう本気で思っていただけに、この結果は残念というほかにない。

CA River Plate 3-1 Urawa Red Diamonds

それでもゲームの内容は単純に悲観するようなものではなかったと思える場面もあった。
今季の浦和らしい、たとえばカウンターの迫力とか、そういうものも出せた。

それでも結果は結果。

いかにも南米のチームらしいしたたかさを見せつけられた格好だった。
それが試合直後のインタビューで凌磨が言った「基準の差」なのかもしれない。

でもね、この結果を次に生かさない手はないよ。


今日はボザがすごかったなー。
ブラジル人だから対アルゼンチンってのは思うところがあったのかもしれないな。



2025年6月16日月曜日

もしかして、ひょっとして。

大崎梢「もしかして ひょっとして」を読了。
いわゆる「日常の謎」っぽい話が6話収録された短編集。


「小暑」

いきなりネタバレしちゃうと、「表紙のイラストにヒントあったのに〜ww」である。すっかり騙された(笑)。騙されたので読み直す。そうするとぜんぜん違う印象になる。
ああこれこそが「日常の謎」か。何も起こってないし、もちろん登場人物も何も困っていない。
でも読者である自分が、「やられた」と思うのはまさにミステリーだし、それが自分にも起こり得そうなことなのだもの。
おまけにね、「いい話」なんだよ。少なくとも僕にとっては。参りました。

あとね、個人的に書き出しの一文が!である。一気に持っていかれちゃう。
『東海道線の下り電車は、藤沢を過ぎるあたりからぐっと乗客の数が減る』

「体育館フォーメーション」

舞台は高校の部活動。探偵役はなぜか生徒会。
見事すぎる謎解きと、解かなくてもいい謎(犯人探し)は残したままで。
ああそうか、青春だものな。好きこれ。

「かもしれない」

誰かのことを考える。想像する。
決してわかるはずもない。
でも。
想像することは慮ることの一歩目。謎解きの第一歩。
いかん涙腺が。

「山分けの夜」

急に「日常の謎」とは思えない話が出てきてびっくりする。
でも漂うのは「ちょっとした疑問」というレベルの違和感。なんそれ。
と思ってたらいきなりの展開。腰抜けるような衝撃。
でも真実は・・・というところの種明かしの「分量」が絶妙で、他の話とのバランスが壊れるようなこともなく。唸る。

・・
・・・

細かくは書かなかったけど、「都忘れの理由」「灰色のエルミー」も同じように日常から非日常になってしまうギリギリのラインを突かれて、吸引力抜群の物語だった。
個々の作品から漂う雰囲気はまるで違うけど、やはりひとつの作品集としての共有部分は持っている、そんな感じの一冊だった。堪能。

・・・あと、巻末の似鳥鶏の解説がおもろい(^^


2025年6月15日日曜日

【FIFACWC2025】AHL v MIA[A]

我らが浦和レッドダイヤモンズが出場するFIFAクラブワールドカップ2025が開幕した。
ただテレビで応援するしかない自分にとってもじわじわと緊張感が高まってきている。


開幕戦。アル・ハアリ対インテル・マイアミを見る。アル・アハリとえば2023年のクラブワールドカップで浦和と対戦してすごく強かった印象のあるチーム。でもこの試合はそれ以上に、マイアミ。というか「ほぼメッシ」である。
「すげー」「うおー」「なんじゃそりゃ」の連発。

だけどやっぱりアル・アハリも強い。特に集中力がヤバい。これが世界大会のテンションなのか!

FIFA Club World Cup 2025 Group A
Al Ahly 0-0 Inter Miami

後半ATのマイアミの攻撃は迫力があった。あそこから狙うのかメッシ!
が、すべて止めた!!

GK大活躍の試合は楽しい。興奮する(笑)。テレビの前で「うわー!」しか言ってないもん。ああ楽しかった。(←ちょっと他人事なんで)


2025年6月13日金曜日

翳りゆくひと。[097]


[097]

2024年7月半ば。半日休暇を取得したわたしはN銀行の窓口で順番を待っていた。

マンションの家財処分費用の振り込みをATMから行った後、気になっていることを確認するためだ。

「父の口座についてお伺いできればと思ってまして、実はこのようなメモが見つかりまして、該当する通帳などがないものですから」
「お話はわかりましたが・・・」
「本人ではないと難しいことは十分に承知しています」

マサさんの本人確認書類などを見せつつ事情を説明すると、細かいところまでは申し上げられない、という前提で少しだけ情報を出してくれた。

「この番号の口座は実在しています。現在も有効です。残高は、そうですね、数万円の下のほう、とだけ」
「わかりました。それならこのまま放置することにします」
「あとですね、メモに書かれている貸金庫の契約はございません」
「そうですか、それがわかれば十分です。相続のときにでも確認します」

何か大切なものがしまわれていたりすることがないということでひと安心だ。
どういうつもりのメモだったんだのかはちょっとだけ気になるけれども。

こうしてひとつずつ、懸案は潰していかないとならない。

あっちゃんの介護保険関係の送付先の変更届を、区役所の保険課に届出。
以前マサさんのぶんの送付先はわたしの自宅に変更していたのだが、あっちゃんの分も対応した。介護保険という性質上、本人ではなく家族に送ってほしいというケースはかなり多いのだろう。手続きそのものは簡単だ。

マンションの売買に関連して、司法書士事務所に登記簿などの書類を送付。
またナカジマ不動産に引渡確認書等を郵送。

シルバーサポート社とグッドライフ中央公園にお中元を送付。
これからも気にかけてくださいね、というアピールのつもりだ。が、グッドライフからはすぐに電話があって「こういうことはやめてくださいね。今回だけはいただきますが」と釘を刺された。まあ当然か。

マサさんの実家付近にある小さな土地の固定資産税について、当該の役所に電話して確認。
数千円とはいえ滞納になっているのではないかと心配していたのだが、現在は課税対象外であることが確認できた。
逆に役所側からは念のため住所が変わったら教えてほしいとの依頼があった。住民票を移した後に連絡することにしよう。

後期高齢者医療保険の引き落とし口座の変更手続き。
F銀行の「FB口座」から引き落とされているので、いずれ残高が足りなくなる。現在のメインとして使っているN銀行の口座に変更した。こちらもネットで簡単。

そして8月からの医療保険証と介護保険負担割合証が届いたので、画像データのみ残して本体はグッドライフへ転送。
新規の医療保険証が発行されなくなることに対しては、施設側としても今後の対応が決まっていないそう。確かにマイナンバーカードを預けるわけにもいかないので、かなりセンシティブな問題だ。

こうしてわたしは毎日何かをしている。少しも気が休まらない。

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2025年6月12日木曜日

【ら~めん】ひしおのキセキ@自由が丘

ぶらぶらとさんぽしてて、たまたま前日にテレビで見かけた店、「麺 ひしおのキセキ」の前に出た。出てしまった(笑)。
行列もそんなに長くないので並んでみよう。

「先に食券をお買いになってお待ちくださーい」

店員さんの声に列を離れて券売機の前に。最新型の券売機はまずはオススメメニューしか表示されてない。わざわざ[らーめん]の小さなボタンをタッチしないとらーめんのメニューが表示されないってのは、“券売機前の回転が悪い”要因だろうなぁ。

列に戻ろうとすると僕の前に並んでたはずの人が一番後ろに並び直してて、しかも隙間なく詰められてしまってて戻る余地がない。急いでるわけでもないので僕も一番後ろに。しかたない。
が店員さんが食券を取りにきた際、食券に書かれた「発券番号」を確認して、その順に案内してくれたので本来の順番で着席できた。なんだ、モヤって損した(笑)。


2大メニューの「濃醇(黒醤油)らーめん」と「淡麗(白醤油)らーめん」のどちらにするかかなり悩んだんだけど、注文したのは「淡麗(白醤油)らーめん」(850円也)のほう。理由は特にない。気分である(きっぱり)。
“濃醇”って初めて聞く単語だなぁ。造語かしらね。濃厚・芳醇って意味はわかるけど。
あと、「玉子かけごはん」(200円也)も。

カウンターの隅っこだったので厨房の様子は見えない。ぼーっと待つ。

そうして配膳された白醤油、実にシンプル。
見た目はほぼ塩らーめんというほどの色合いに、メンマとネギとチャーシュー。シンプル(2回目)。まあ850円で豪華なわけがないのだけれど。
写真はインスタの2枚目に→コチラ

スープを飲んでみても、なんだろう、「これ、塩だよねぇ?」という感じ。「ひしお(醤)」について詳しくはないので単にバカ舌だということは否定できないのだけど、少なくとも僕には白醤油の柔らかな甘味のようなものをあまり感じなかったんだよね。

間違いなく淡麗なのだとは思う。ただ、それと「薄い」との差異が僕にはわからなかった。

いや、おしいくないわけじゃないのよ。
その淡麗さもあってぐいぐいと食べられるし、ぐいぐいとスープも飲めるしね。
なのでもちろん完食はしたのですよ。

あそうだ。玉子かけごはんは旨かった!
「お味がついてますので、そのままでも」と言われたとおり絶妙に味付けられたごはん+鰹節に濃厚玉子がよく合う!!200円は安い!!
お米高いしね(笑)。

東急自由が丘駅西口ロータリーの左際、大井町線線路を渡らずに入った路地左側すぐ。


2025年6月11日水曜日

ダンスに間に合う。諦めなければ。

お待たせいたしましたっ!キョンキョンの新曲ですっ!!本日6月11日発売ですっ!
僕が小泉今日子ファンであるということはこのブログではしつこく書いてますんで改めて説明しなくてもいいっすよね?



11年ぶりに続編が放送されてる「続・続・最後から二番目の恋」のエンディング曲。
11年ぶりの中井貴一とのデュエットです。
んで11年ぶりに似たような話をブログに書きます(笑)。→前回書いたものはコチラ

ドラマ本編は毎週毎週楽しみに見させてもらってて、セカンドライフ云々が身につまされたり、家族のありように号泣させられたり、感情が大忙しなわけです。
そしてエンディングでこの「ダンスに間に合う」が流れてくる――そりゃいいも悪いもないよ。つまり、「いい」(笑)。

『何も持ってなくても なくしてばかりでも』
『今夜ダンスには間に合う 諦めなければ』

そうだよね、そのとおりだよね、とドラマの感動が増幅されるのを味わっているのです。
「ダンスに間に合う」の特設サイトには以下のような言葉が書かれています。『かっこ悪くていいじゃないか。いつも通りでいいじゃないか。踊っている時くらい幸せになろう。』と。そうだね、そういうことだよね。

と感動至極の一方で、もうひとつの感情が湧き上がります。
それは嫉妬

だって和平さんと千明さん、いや貴一さんとキョンちゃん、あんなに仲良さそうに歌ってて。おまけに貴一さんのあの「余裕」って何さ。ぐぬぬぬ。

僕も千明さんと毎朝朝食を食べながら口喧嘩したい人生だったよ・・・・。
こればっかりは、もう間に合わない。



2025年6月10日火曜日

深夜のラジオで。

今回今さらながらに見てみた映画は「午前4時にパリの夜は明ける」です。

1981年パリ。離婚を機に働きに出ることになった主人公、その娘と息子、そして深夜ラジオを通じて主人公と知り合うことになる家出少女。彼女たちが生きていく時間を描く。


あのころの『テレビの深夜放送に押されてきたラジオ』という図式は日本でも同じだったから、なんとなく作中の時代の空気はわかる。
それでも自分と向き合う時間にラジオが大切な役割を担ってくれてたということもよくわかる。だからかな、すごく物語に入り込みやすかったんじゃないかと思う。

ところどころに本当の当時の映像をはさんでたようにも見えたけど、あれも演出だったのかな。

登場人物に「映画的」な大事件が起こるわけではない。
でも、その等身大ともいえる彼女たちに起こる事柄は、本人たちにとっては十分な大事件で、それでも毎日を暮らしていかなくてはならなくて、歩みを止めるわけにはいかなくて。
日々を大切にていねいに暮らし続けていって。そうした様子が実にていねいに描かれる。

そして時は流れて。

・・
・・・

あー、良かったわ。染み入るような作品だった。

傑作というよりも「佳作」。
ハッピーエンドというのともちょっと違って、あえて言うなら「希望のラスト」。

もうひとつ書くなら、劇伴がいいんだ。優しくて切なくて、希望もあって。とにかくこの作品にぴったりだった。

一応書いときますが、R15+です。えっちなしーんがあったらかな?


2025年6月9日月曜日

手のひらから伝わる。

「しゃきっとせねば」

そんな気持ちで両の手のひらで顔をごしごしとすることがある。

ふと、手のひらから伝わる匂いを感じる。

少なくとも「香り」などという美しいものではない。そういう自覚、認識はある。

でも思う。この匂い、嫌いじゃない、と。

とてもじゃないけど言葉で説明できないような複雑な、他人にとっては匂いではなく臭いと称されるようなものだろうけれど、これも間違いなく自分自身の一部だから。



2025年6月6日金曜日

翳りゆくひと。[096]


[096]

「恐れ入ります。両親の加入している保険なのですが書類が出てきているのですが現在も有効かどうかがわからずお電話をさせていただきました」

新しい日付の書類が存在しない保険は、すでに解約されているケースもあるだろう。順番に電話をかけて同じ質問を繰り返す。
週末も対応してくれるコールセンターはありがたい。

明確に解約済みが確認できる書類が見つかったものも含めてこの作業で現存している保険は8件だということがわかった。
うち4件は今後も継続していくべきもの、という判断をした。主に払い込みの終わった生命保険、それから近未来にあるであろう入院費用に対応した医療保険は残すことにした。

残り4件のうち3件はほぼ同じような内容の普通傷害保険。加入の際の詳細はもちろんわからないのだが、そのお題目から想像するにクレジットカード会社から送られてくる「会員のあなただけにご案内する特別なお知らせ」というダイレクトメールにパンフレットが入っているタイプのものではないかと思う。
これは入っておこうか、そんな軽い感じで加入したのではないだろうか。マサさんとあっちゃんなら十分にあり得る話だ。実際にクレジットカードの引き落としが毎月発生していることも確認している。
解約のための書類を取り寄せ、記入して返送することとした。

クレジットカードの支払い記録を見ていけば解約ができたことは確認できる。それでようやくすべてのカードそのものの退会ができることになる。
ちなみに最終的に全クレジットカードの退会を終わらせたのは2025年1月になってからである。

もう1件、マンションの家財保険があった。これはたまたまこの9月で満期になるので、そのまま放置すればいいだろう。
そう思っていたのだが、実際には担当者から更新の連絡が郵送で届き、担当者の方と電話で話をした。

『以前から大変お世話になっていて。残念ですが承知しました』

担当者の話では、マサさんの現役時代に関係のあった会社が代理店になっていたようだ。
そうだな、保険って人間関係で入ることが多いもんな。

これで保険とクレジットカード、ひと段落かな。

「あれ、この紙はなんだろう」

保険関係の書類に交じって1枚のメモが出てきた。平成20年代の日付だ。
マサさんの手書きで、銀行口座の一覧が書かれている。ほとんどは既知の口座だったけど、ひとつだけ知らない口座がある。持ち帰ってきた通帳の中にもない。
何より気になったのは、その口座番号のメモの横に「貸金庫」という文字が書かれていたことだ。

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2025年6月5日木曜日

ブルーネス。

『水の色は青』――。

伊与原新「ブルーネス」を読む。

読み進めて残りページが少なくなって、終わってしまうのがもったいなくて本を閉じた。
もったいないというだけじゃない。このクライマックスは「手に汗」どころじゃない。脳内の汗がひどい。しんどいのだ。
でもその脳内が続きを読みたいと促す。

再び本を開き、50ページぐらい戻って、改めてじっくりと噛みしめながら読み直す。


登場人物はいずれも苦悩を抱えている。淀んだような後悔を。

だって、その相手はあの3.11のあの津波なんだよ。関係者にとってそれはそれは重い荷物だろう。

「blueness」は『悲しさ』という意味も内包している――。

ただ物語は単純な苦悩に立ち向かうだけの話ではない。
あくまでもベースにはサイエンスがあって(さすがの伊与原作品)、その事実と証拠とかの上に人間がいる。人間が生きてる。そういう物語だった。

ちゃんとしたベースの上にちゃんと登場人物の成長の物語が存在している。そこがすごくて素敵な作品だった。

だからこそ、クライマックスでは震えるような読書体験ができたのだと思うのです。

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ネタバレすると、いわゆる敵役はいろいろと登場するのですが、唯一、某天下りさんのみ、特に成長いたしません(笑)。

その「公」側の立場の方々に全力でお願い。
基礎研究の予算はしっかりと確保してください。未来に、命につながるものなのですから。


2025年6月4日水曜日

自宅トレーニング[シーズン3]#32

だんだんと季節が良くなってきて、次第に薄着になってくるとそれに合わせて体を引き締めたいな、などとは毎年のように思うわけで、毎年のようにそう言ってるわけですが、思うだけでは何も解決しないということを身をもって証明しております。
なんだよレコーディングダイエットってばよ。

だって腹筋鍛えるのはつらいし。
カロリーと脂満載のメシは旨いし。

いやいや、ちょっとはがんばれよ>おれ


【2025年5月度】
加圧トレーニング:2回[自宅トレ通算252回]
寝起き素振り:20回
月間さんぽ歩数:約33万歩

計測
前月比:  体重-0.9kg 体脂肪率±0.0pts
前年同月比: 体重-0.1kg 体脂肪率+2.0pts
2013年7月比:体重-7.8kg 体脂肪率+4.5pts

前月のトレーニング→コチラ


2025年6月3日火曜日

ミスター。

僕は昭和の、しかも高度成長期のキッズだったので(ああ歳がバレる←今さら)、当然のようにベースボールキッズだった。

「巨人・大鵬・卵焼き」の世代ではないけれど、V9時代がどストライク世代なので、もちろん巨人ファンだった。
その中心にいたのはもちろんミスターこと長嶋茂雄、その人。

小学校の野球チームで初めてユニフォームに好きな背番号を入れられることになって、周囲があまりに3と1ばっかりだったんで、ひねくれて8番を入れたのを思い出す。

現役引退のときは学校から急いで帰ってテレビに噛り付いた記憶も薄っすらとある。

そんな僕がアンチ巨人になったのは、おそらく最初の監督時代に首を切られたタイミングではなかったかと思う。まさか長嶋を辞めさせるなんて!という憤りである。
当時は今ほど監督が頻繁に変わるようなこともなかった。


子どもの頃の僕に「どの選手が好き?」と聞いたら、もしかしたら「長嶋」とは答えないかもしれない。でもやっぱりなんだかんだ、僕の中の一番の野球選手だったような気がする。

後に面白エピソードばかり取り上げられたにしても。

日本プロ野球が発展していなければ、他の競技のプロ化なんてのもなかったのではないかと思います。日本のプロスポーツを支え、大きくしてくれてありがとうございました。
おかげで今、とっても楽しい時間を過ごせています。

ミスター、お疲れさまでした。


2025年6月2日月曜日

TAKING ON THE WORLD!

クラブワールドカップ前のラストマッチ。こういう日の浦和レッズさんは微妙に勝ち運がないので大変心配しておりましたが。

○浦和 2-1 横浜FC

すばらしい立ち上がりだったと思うんですよね。
ただ「決めるときに決めないと」の典型的な流れというか、自ら流れを手放してしまったというか、相手が慣れてきたというか。そんな感じで先制点を許してしまい・・・・。駒井上手かったな。

ただこの日はとにかくグスタの出来が良い意味でヤバかったんで、心配は心配だけど自信みたいなものはある、そんな感じだった。

得意のロングカウンター。そしてセットプレー。

まさにらしい形で、しかもまさにチームの中心に君臨していたグスタの2ゴールで逆転。その後も攻め続けての快勝だった。



勝って送り出せる、本当に良かったと思う。
負けてブーイング渦巻く中での壮行会とか想像しただけでね(汗)。

さあ世界を揺らしましょう!!

ただ、いろんな映像なりを見るとやっぱりちゃんと現地で送り出したかったな、という気持ちが出てきた。
この日スタジアムに行かない選択をしたのも自分なのだからしょうがないんだけど、当然のように渡米しない自分にとっては声を届けられる場所は埼スタしかなかったからね・・。

轡田さんのポストお借りします。

あと、サヴィオのポストも。