2019年4月11日木曜日

15時17分、パリ行き。

今回今さらながらに見てみた映画は「15時17分、パリ行き」です。監督はクリント・イーストウッド。

劇場公開されてたときから気になってた作品で、でもなんで気になってたのかをすっかり忘れてて、見終わったときにやっと思い出したりなんかして(^^;
人はこういうのを「もうろく」と呼びます。

小学校時代の仲良しおちこぼれトリオが、それぞれ紆余曲折を経ながら大人になって自立して、久々に集まりたいね、なんて欧州旅行が計画されて。
各地を回ってたどり着いたアムステルダム。そこでの狂乱の夜(笑)を越えて最後の目的地、パリへ向かう――。

ここまではいわゆるロードムービー。

だけどものすごく淡々としてる。そりゃそうだ。旅に出ただけで急に何かが変わるなんてことはそうあることじゃない。でも・・・映画っぽくない。“リアル”っぽい。

しかし、「アムステルダム15時17分発パリ行き」の列車に乗り合わせたのは!ナイショ。
唐突に物語が動く。急に映画っぽくなった(笑)。

激しいアクションもあるし、痛々しいシーンもあるんだけど、それでもどこか“リアル”っぽさが。

でラストまで来て思い出した。

これ、実話ベースなんだよね。しかも主演の3人組を演じたのは、その実話の“本人たち”。役者じゃないんだ。それで公開時に気になってたんだった(汗)。

そりゃリアルっぽいどころの話じゃない。まさしくリアルそのものだ(笑)。
淡々としてても妙な説得力があるのはそういうことなんだ。
役者として上手なのか、本人が本人役をやってるから自然なのかはよくわかんないけど、少なくとも大根役者が演じているなんてことは一度も思わなかった。

なんとも不思議な魅力の一本でした。

主役のひとりが、デブから鍛えまくってムキムキになるとこが描かれるんだが、あのデブ部分も本人が演じてるとすると、どうやって撮影したんだろう。「いっかい太ってまた絞ってください」なんて頼んだんだろうか。

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