2017年9月29日金曜日

ミクロの捜索隊[第4話 突入ヲ決行ス]

第3話からのつづき)

「モニター見たい?それともぼーっとしちゃう薬飲む?」

注射の針先も見てたい派です。せっかくの機会ですから、意識ハッキリ、モニター見せてくださいっ。

「鼻から息吸って、口からため息つくように吐いてね」
「よだれも涙も鼻水も垂れ流しでよろしくねー」
「ベルト緩めて楽にしてね、はい、横向きになって」


さすが優秀な看護師さん(と僕が勝手に思ってる)。テキパキしてるなぁ。どきどきしてる隙間がないや。
お、目線の先にモニターがある。オラ、少しばかりワクワクしてきたぞ。

「じゃ、いきますねー」

おえっ。いかんいかん鼻から吸って口から吐くのだ。

「うわーーー真っ白だー。こんなになっちゃうんだー」
「こりゃ無理だよー」


先生、バリウムだらけに突入したことないとはいえ、諦めんの早すぎよ。

「すごーーーい♪」
「初めて見た~」


看護師さんたちも盛り上がりすぎ。いつの間にか看護師さんが5人ぐらいに増えてんじゃん(^^;

「洗浄しましょう」

看護師さんが洗浄水を注射器で吸い上げて、それをドクターがケーブル経由で胃に噴射っ。
ちょろちょろ。ちょびっとだけ胃の元の色が見えた。

「これじゃ全然足りませんね」

看護師さん、ぶっとい注射器に持ち替えて、2人がかりでどんどん水を用意する。
ちゅーっ。ちゅーっ。少しずつ、ほんの少しずつ胃の壁が見えてくる。なんかサンダーバードな気分だ。

「胃はきれいだなぁ」
「このへんのはずなんだけどなぁ」
「でもわっかんないなーー」


ヤツの姿どころか、悪さした形跡もないらしい。
次々に水が噴射されていく。喉を通らずに胃の中に冷たい水が入るという感触がちょっとおもしろくなってきた。
先生は自分用のモニターに注目しすぎて、注射器から水が漏れてるのにも気づかない。僕の顔にめっちゃかかってるんですけど。よだれだと思われるんだろうなぁ。別にいいけど。
それより先生、僕の目の前に立たないでよぉ、僕用のモニターが見えないんですけどぉ、と口に出せないつらさ。

太い注射器で10本分ほどの水を注入しただろうか。
お医者さんが静かにギブアップ宣言をした。

「ごめんなさい、ここで終わります」
「じょうずでしたよー♪」


胃カメラの飲み方が上手だってほめられちゃった。てへ。でもまあほめられてもねぇ。

そんなわけで見つかりませんでしたよ、未確認生命体ことアニサキス

戻った消化器内科では「やっぱり見つかんなかったかー。そうだよねー。痛くなったらまた来てね、明日には胃がきれいになってると思うから」と言われて、特に薬も処方されず(実際おなか痛くないし)、以上終了の巻。

あ、もうひとつ言われたんだった。

「あのねー、2度目のほうがぜっったいに痛くなるからね~。でも青魚好きな人は食べるんだよねー♪」
「いったん凍らせると死んじゃうから大丈夫だよ」


つまり、お寿司は回ってるとこ限定ってことですね・・・orz..

*  *  *

結局なんだったんだろ。確かにレントゲン写真には、ヤツは写ってた(スマホとかで撮影しときゃよかった)。
その後も腹痛ないし、バリウムとか洗浄水といっしょに流れちゃったんじゃないかなぁとか、もともとあれは糸くずだったんじゃないかとか、シロートながらに考えちゃいますね。

初診料と処置料の3,700円返せっていうぐらいのことは思いますけど(笑)、バリウム後の胃袋をきれいにしてもらったってことで、いや、それよりもブログのネタになったってことで、まいいや

おしまい。

2017年9月28日木曜日

雪道爆走でクラッシュ・ゾーン。

今回今さらながらに見てみた映画は、公道レースを描いた「キャノンレース」の続編、「クラッシュ・ゾーン」です。相変わらず邦題の付け方がアレですが、北欧の作品なので原題が使いにくいからしょうがないか。

前作の2年後が舞台。暴走行為でとっ捕まってた主人公の出所から始まるわけですが。

まあとにかく走りますよね、予想どおり。
とりあえずガンガン走る。そこはもう譲れません(^^;

今回は国境またいで、ノルウェーからスウェーデン、フィンランドを抜けてロシアまで全長2000kmの真冬の公道レース。
ほぼ全面雪道っす。北欧だからとにかくアイスバーン。大雑把にはWRCの「1000湖ラリー」(←なつかしっ)みたいな感じです。

主人公は前作に続いてFORD MUSTANG。娘ちゃんのカレシがTOYOTA HILUX。ライバル(←ダレ?)はKOENIGSEGG CCXRNISSAN GT-R
なんとまあ、噛み合わないラインナップ(笑)。てか、スーパーカーで雪道走れんのか?車高だいじょぶなん?

走行シーンは楽しいです。アイスバーンだもん、FRがケツ振ってくとことかたーのしー!
でもゲレンデ走ったのは「私スキ」のTOYOTA CELICA GT-FOURのほうが先だからな!と強く主張しておく。
凍った湖のシーンなんてサイコー+爆笑。車の挙動が完全にコント(笑)。

ただねぇ、カーレースとしてはどうなんでしょ。前作に増して突っ込みどころ多すぎますわね(^^;
とにかくけっこうのんびりなんだよね。ライバル同士で仲良くフェリーに乗ったり、ちゃんと入国手続きに時間かけたり、ガソリンスタンドでコーヒー飲んでて抜かれても気にしないとか、立ち止まって話す時間がやたらに長いとか。
そもそもほとんど抜き抜かれつをやらないから(どっちかっていうと隊列組んで進んで行く)、全長2000kmだけど勝負は結局最後の10kmぐらいだったりすることに(^^;

「ゆきみちたのしー」を除けば典型的な「2作目」でしたね。苦笑いも含めて楽しかったのもホントだけど。

そしてまたオチwwww・・・前作と同じパターンwwwもちろん書きませんよ(^^;

ところで・・・(ネタバレ)壊したよね、ケーニグセグ。もったいなーい。

セカンドレグは勝利を求めて。

準決勝だからなぁ、地上波とは言わないがBS日テレあたりで生中継してもらえんだろうか・・・。というわけでいつものようにネットを追うのみ。

AFC Champions League 2017 Semi-Finals 1st Leg
Shanghai SIPG FC 1-1 Urawa Red Diamonds

アウェイゴールを奪ってのドロー。悪くない。が。

これで有利になったとか思っちゃうとロクなことにならない気がするので、負けてると思うぐらいでちょうどいいんじゃないかな。
実際問題、グループリーグのホームゲームだってボコボコにされたしね。簡単じゃあない。だから、気持ち入れて勝ちに行く。それでいい。

というわけでチケット、買いました。18日は埼玉スタジアムに集合だぜっ!!


それにしても・・・フッキ恐ろしいな。オスカル怖いな。

2017年9月27日水曜日

ミクロの捜索隊[第3話 作戦本部]

第2話からのつづき)

「いやー、まいったなー。でもまあ、こうしてはっきり見えるから、胃カメラ、やりましょう」
「ただね、バリウム飲んだばっかりじゃないですか、白くて見えない可能性もあるんですよ」

そりゃそうか。うん、わかる。

「場所は特定できてるんだけど、動いちゃうこともあるし♪」

楽しそうに怖いこと言うなって。

「じゃ、胃カメラの予約入れちゃいますね。はいはい、この同意書にサインしてね、はいはい。あ、今日は看護師は誰がいるんだろ」

胃カメラってやつはナースの存在が大きいわけか。どきどき。どきどき。

「はーい(電話を切って)。30分ぐらい待たされるかもしれないけど、処置室に行ってきてね~♪」

ところで先生、見つかんなかったらどうなるんすか。それ聞いてなかったよ。

「うーんとねー・・・・死ぬまで待つ、それだけ。それしかないんですよ。まいったねー、バリウムだもんねぇ」(ニッコリ)

胃カメラ室は病院のすごく奥のほうで、廊下から人影がほとんどなくなったところにあった。

第4話へつづく)ほどの話でもないけど、まだまだつづく。

エボゴン車検中。

ウチのエボゴン(CT9Wランサーエボリューションワゴン)は納車後4度目の車検――新車登録からは5回目(!)。早いもんだ。
検査自体は終わったので、あとは登録シールをもらうだけ。

老いてますます盛んというか、年々健康体になっているというか、どんどん“引っ掛かる項目”が減っている。ワイパーゴム替えた程度で済んじゃった。おおっ。小ジワは増えてますけどね(^^;
主治医こと整備工場のシャチョー、いつもありがとうございます。

健康だった要因のひとつとして、あまり距離を走ってないことが挙げられるのは間違いのないところ。特に雪道(錆びるからね)。
半年ほど前にも書いたんだけど、僕の生活環境が、このクルマとずれ始めているんだ。

だから、“次の2年”がひとつの転機になるかもしれない。なんとなく自動車メーカーのサイトなんかを巡回したりもしてる。
まもなく免許取得が可能になる坊主1号がMTに対して「意味わからん」と言ってたのもあって(涙)。

とは言うものの、整備工場から自宅までのほんの短い区間の運転でも、「いいなぁ」って思うんだよね。整備したてということもあるんだろうけどさ。

惚れた弱み、ってやつですかね(^^;

車検1回目 車検2回目 車検3回目

2017年9月26日火曜日

パパラッチが「SCOOP」を狙う。

今回今さらながらに見てみた映画は「SCOOP!」です。「SCOOP!」ってのは「フライデー」的な写真週刊誌の誌名でもあります。
投げやりに生きるフリーランスのカメラマン、いや芸能人の尻ばかり追いかけている“パパラッチ”が、コンビを組むことになった新人編集者との仕事の中で、少しずつカメラマンとしての矜持を取り戻していく。だが――。

ううむ。なんだろ。フンイキのある映画なんだけどなー、何かがこう「惜しい」って思っちゃうんだよなぁ。
スクープと倫理と売上なんていうお話も想定どおり。でも正直申し上げますと、前半のリアリティを吹っ飛ばしたパパラッチなとこは相当おもしろがって見てたんだ。

たぶんおそらく・・・主役の福山雅治がいい男に描かれすぎていることが原因のひとつかも。福山がダメ中年を演じる「新境地」とは聞いてたし、確かにダメな奴なんだけど、それでもいい男に描かれちゃってるのは間違いないとこで。まあ実際かっこいいんでしょうけど、ふん。やっかみですけど何か。

その面では、他の配役も派手――つまり知ってる役者さんたちがほとんどというのが、このわりとどうにもならない話と噛み合わないのかなとも。
リリーさんのやばい奴キャラも、さすがなんだけどちょっと見飽きた感じもあるしな。

それと衝撃的なラストシーンに前の伏線がわかりやすすぎて、なおかつ「あーもーそうなっちゃうじゃん」と見ているこちらに確信させるに十分な時間をかけすぎだということ。

そのあたり、チョー後味悪いし(^^;
おまけになんか古臭いし(^^;

でもね、この後味悪くて古い感じが、また良かったりもするんだよなぁ・・・。ブログ書いてるうちにそう思えてきた。

オススメするできるのかそうじゃないのか、すごく考え込んじゃう映画でした。
パパラッチ映画なら「ナイトクローラー」のほうがオススメしやすいかも。

・・
・・・

見終わって、しばらくしてから思い出した。ロバート・キャパを戦場カメラマンとして有名にしたあの「崩れ落ちる兵士」は、本人が撮ったものじゃないって説があるんでしたっけねぇ(ちょっとネタバレっぽい何か)

2017年9月25日月曜日

ミクロの捜索隊[第2話 分析班]

第1話からのつづき)

「おなか、痛いですよね?」

いや、さっきも言ったけど、体調悪くないし・・・でもそう断言されるとちょっと痛かった気もしてきた・・・。

「サバ、食べましたよね?」

あ、それは食べてないっす。サンマとコハダとイワシは食べましたけど。光り物、大好きですから、明確に覚えてます(笑)。あ、イワシは4カン食べましたっ。

「そうかー。じゃあ間違いないか。で、どうします?」

どうって?

「今日時間あります?胃カメラ飲んでもらってー、取っちゃいますかね。消化器内科に紹介状書きますね♪」

だからなんで楽しそうなの。
紹介状には[4日前にサバを食べて]と書かれてる。だからぁ、サバは食べてないのっ。

書き上がった紹介状握り締めて、同じ施設内の内科外来の初診受付へ。まわりは予約の人ばっかりみたいだなぁ。待たされそうだなぁ。
てか、胃カメラってやったことないんですけど私。心の準備が。どきどき。どきどき。

しばし待った後、「3番の診察室にお入りくださーい」のアナウンスに導かれて扉を開ける。ベテランの医者がモニターを見つめてる。画面には問診のときと同じレントゲン画像。

「これだよなー。間違いないよなー」
「いやー、まいったなー。消化器内科30年やってるけど、バリウムで見つかったのって、2度目かなぁ。いやー、まいったなー」


患者として言わせていただくなら、「まいるな」(笑)。珍しいとか言われるとそれも不安ですねぇ。

「おなか痛いでしょ。僕もやったことあるんだけど、激痛だよね」

いや、問診のときも答えたけどね、痛くないの・・・でもそう断言されるとますますちょっと痛かった気もしてきた・・・。

第3話へつづく)ほどの話でもないけど、まだつづく。

なんとかならんか。

ベアスタの借りは埼スタで返す!と意気込んではみたものの。みたものの。みたものの・・・。

2017 Meiji Yasuda J1 League #27
△浦和 2-2 鳥栖

浦和ボールのキックオフ。その30数秒後、鳥栖が初めてボールを保持、そこから数秒で失点(T^T)
フィッカデンティが構築した固い守備を誇るチームに対して、1点を追う状況からゲームを始めなきゃならないというのはいかにも厳しい。

ここんとこずっと先に失点してるんだが、なんとかならんか。

ゴール裏から俯瞰で見ると、鳥栖の良さばかりが目に付く。
きれいな守備ブロックの構築、単純に下がるのではなく上げ下げもきちんとしながらスペースを消す。
浦和が根負けして雑な縦パスを入れるとそこからカウンター。イバルボのパワーとスピード、他の選手の圧倒的なスプリント。
“外連味のない”という言葉を久しぶりに思い出した。2失点目は時間の問題とさえ思われた。

その鳥栖に対し、ブロックの外側でボールを動かすだけの浦和。
たまに無理目のロングシュートがあるぐらい。可能性、気配、そういったものが一切感じられない前半だった。

4-1-4-1は整理しきてない気がする。構造的にワントップが孤立しやすい点はしかたないかもしれない(それによってブロックを作った相手に対しても中央を混乱させる、かつての面影はなく)。ただ、数を増やしたサイドでのコンビネーションがまったくない。サイドハーフとサイドバックの位置関係、オーバーラップ・・・すべてが「どんづまり」だ。
そもそも両SBは本職のSBではないわけで。おまけに左SBの選手は左足がほぼ使えないときたもんだ。

そんな状態でも、セットプレーで得点できたのは幸いだった。
ウノゼロという予定が変更になった鳥栖は、明らかに混乱してた。この瞬間は逆転できるという空気が埼スタを覆った。

得点直後に失点するの、なんとかならんか。

しかもクリアミスと判断ミス(途中で出るのためらうな!)の連鎖・・・orz..

3バックに戻した後に同点になったのは何かのサインなんでしょうか。
それとも、ひとりだけ全力で動き続けてた武藤に対してのごほうびだったのでしょうか。

内容としては負けゲーム。
雰囲気としては一瞬勝てそうだったゲーム。

結果はドロー。なんかすっきりせんのお。久しぶりの生参戦だったんだから、この試合ぐらいなんとかならんか(←自己中)。水曜日にはもうACL準決勝。

2017年9月22日金曜日

腕時計のことを考えた。

プライベートかつカジュアルなときに使ってた腕時計が止まった。
写真で見るとのっぺりした赤い文字盤なんだけど、これが実は液晶で、秒針に相当する画面表示のギミックが搭載されている。つまり、こいつが電池を食う。

電池入れ替えればいいだけなんだけど、ベルト部分の構造が特殊なためメーカーに出さないと交換できなくてさ、これがまたとってもお高い(涙)。
今回2回目なんでどうしましょうかと。

別に高級な時計でもないし、いわゆるファッション時計なんで、もう使わないと決めてしまえばそれまでのこと。気に入ってはいたけれど。

・・・待てよ。仮に処分するにしてもその前に坊主1号に聞いてみよう。「お前、この時計使う?」と。使ってくれるなら、喜んで電池交換しましょうとも!

・・
・・・

ふと、[父から息子へ腕時計を譲り渡す]という場面を想像してしまった。

「これ、父の形見なんです」みたいなドラマのワンシーン。しみじみ。別にすぐ死んじゃうつもりは毛頭ないのよ。

ン十万もするような時計はもちろん持ってないけど、日常的に使っているMade in Japanの機械式時計はそれなりに愛着があったりして・・・あいつら、もらってくれるのかなあ。もしそんなことがあるんならメンテし続けたいし、あるいはもう少しいいのを持ちたい気もするねぇ。
僕個人としてはお高い時計に対しての物欲がないんで複雑だけど、受け継がれるということへの憧憬はちょっとあったりして、そのためには「いいやつ」じゃないと、なんて思ったりして。
そういえば、[祖父から孫へ時計を譲り渡す]というシーンは目撃したな。あれは金では買えない、いい時計だった。

・・
・・・

そんなことは考えつつも、後継として買った時計は坊主1号・2号が使っているやつよりもはるかにチープなやつだったというオチ(爆)。
それでいて使い勝手は良さそうなの。だってソーラーバッテリーだから電池交換がいらないんだよ。

(おまけ)
文字盤を自由にデザインできるオリジナルウォッチが作れるということを知る。しかもムーブメントは日本製、カネさえ出せば機械式も可。144factoryとしてはムズムズする。

2017年9月21日木曜日

ミクロの捜索隊[第1話 レーダー探知]

この零細ブログ程度では、「予告編」と称して「Coming Soon!!」とかやっても特に盛り上がらないということがわかりました(涙)。あの時点ではアクションサスペンス風に書いてみようかと思ってたんですけど、そういう気持ちも萎えてしまいました。
なので、普通に書きます。きっとおもしろくないので先に謝っておきます。ごめんなさい。

*  *  *

コトが起こったのは先日受診した年イチの健康診断。

「あれーげっぷ少し出ちゃったかなー。我慢して~はい左に回って~」
「はーい、おつかれさまでしたー」


バリウム飲んで胃のレントゲン。やたらご陽気な検査技師さんが、機械から降りた僕にひと言。

「“いる”みたいです。写っちゃったから、問診のときに先生に聞いてみてね~♪」

え?なんですとー?
検査票を持って問診へ。あ、若い女性のセンセだ(←関係ない)

「はい、血圧も体重も問題ないですねー。心臓の音もきれいです。最近体調はどうですか?」

2日ほど前は風邪っぽかったけど、今は平気です。それより先生、バリウムのとこで「いる」って言われたんですけど。

今どきはレントゲンもデジタル写真。検査室から問診室へもネットワークでつながれていて、リアルタイムに確認ができる。

「えー、どこだろ」

レントゲン写真を次々にめくっていく。

「あ、これかな?たぶんこれだな。ほらここー♪」

どうしてみんなちょっと楽しそうなんだろ。それはさておき、はっきり写ってます、白い糸状の影が。
長男のほうが先に感染しやすいところから「兄、先っす」(大嘘)と言われるヤツ。

第2話へつづく)ほどの話でもないけど、つづく。

霞む来季のACL。

スタメンを見て、柏木もラファもいないことにまず驚く。GKも含めてしっかりとターンオーバーしている。
リーグ戦がかなり厳しい現状、来季ACLにつながるこの試合にはもっとパワーをかけてくるかと思ってた。しかも相手はほぼベストメンバーの鹿島。

第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦
●浦和 2-4 鹿島

怪しげなPKでの失点を含めた2点ビハインドから追いつけた攻撃面については一定の評価はしてもいい・・・いいけどなぁ。

カップ戦は結果でしか評価がされないということ。
来季ACL参戦がほぼ絶望になったこと。

一歩進んで半歩下がる。
チームの再構築とはかくも大変なことかと、改めて思うミッドウィークなのでありました。

残されたタイトルは事実上“今季”のACLのみ。獲るぞっ!

2017年9月20日水曜日

シャーロック・ホームズ対伊藤博文。

タイトルだけで即買いしちゃった松岡圭祐「シャーロック・ホームズ対伊藤博文」を読了。
「対」といっても対決するわけじゃなくて、えっと何と言うか、戦隊モノのビデオ作品の「マジレンジャーvsデカレンジャー」の「vs」みたいな意味合いです、って余計に意味不明ですね。「たい」じゃなくて「つい」のほう、という説明でどうだろう。

ホームズはもちろん空想上の人物で、伊藤博文は歴史上の人物。あたりまえだけど、出会うわけがない。ないのだけれど。
もしもイギリス留学時代の伊藤博文が若きシャーロック少年とロンドンの裏通りで出会っていたら。もしもホームズの「空白の3年間」、日本に滞在していたとしたら。

設定だけでわくどきしますでしょ?

物語はホームズとモリアーティ教授が対峙した例の滝のシーンから始まる。
生きながらえたものの公には死人となったホームズは「兄」(←ここ重要)の手引きでアジアに向けて密航、そして過去に経緯のあった伊藤博文のもとに身を寄せることに。
明治という激動の時代の中、ホームズはその抜群の推理力と行動力をもって伊藤とともに日本という国自体の存在を脅かす相手と戦うのであった!!どーん!

描かれる表面的な事象は、史実だ。「大津事件」とかな。
だが、その裏側には暗躍する探偵の存在があったとしたら。日本の未来のかかった機密事項だけに、その存在が伏せられれても不思議じゃない。

そう、不思議なんだ。現実と虚構の境目。そのあたりがぼんやりしてきて何が事実でどこが物語なのかがわかんなくなってくる。僕、もともと近代史が超苦手で知識量が足りてないのもあるんだけど(恥)。

一方で、架空と実在の人物の結ぶ像が圧倒的に架空のほうが明確だという不思議さ。
シャーロック・ホームズという人物像は、シャーロキアンじゃない僕でも知ってる傍若無人で頑固で空気が読めなくて好き勝手なダメ人間(失礼)。でも伊藤博文っていう人がかなりのゲス野郎(失礼)だったということはあまり知らなかった。一方で強烈な侍魂を携えた男でもある、と一応フォロー。
そのダメ人間(失礼)を、ワトソン博士とはまた違う形で支えるゲス野郎(失礼)。

そうした歴史小説に一枚の紗がかかったような雰囲気の中で進んでいく激しいサスペンス。
並行して語られるホームズ兄弟の物語、そして伊藤家の物語。

んー、おもしろかったー!!それ以外に言いようがないっ!!

2017年9月19日火曜日

おまえはいったい「何者」なのか。

今回今さらながらに見てみた映画は「何者」です。
朝井リョウの原作は未読です。ベストセラーでしたけどね。

就活という場に否応なしに放り込まれた5人とその先輩という6人の群像劇。自己アピールという名のもとに、自分と向き合うことになる。それは、誰かのことを「評価」することでもあって。

「私はいったい何者?」
「てめーこそ、いったい何者だよ」
そんなセリフは微塵もないが。

もうン十年も昔の話だけど、僕は就職活動ってやつはきちんとやらなかった。その手前で決めちゃってたから。だから、その活動自体に対しては実感ではなく「見聞きしたこと」でしかない。

なのに。なんだよこの“心地悪い共感”は――?

表面上は「仲間」。助け合い、励まし合う。だが、それぞれが抱える「内側」の部分。相手に対しての苛立ち、嘲り。
そうした黒い部分が静かに漏れ出してくる。言葉や態度だけでなく、現代に必須といわれる、とある「ツール」を通じて。

あたし頑張ってるでしょ、俺って鋭いでしょ、私のほうがつらいのよ、俺は違うんだ、そういった自己肯定と自己陶酔、そしてそれに対しての承認欲求。
あいつはおかしいでしょ、甘いよね、そういって他者を評価する(否定する)ことで自らの存在証明をすること。

もはや就活、関係ない。人間の心の奥底の、もちろん僕も持っている腹黒い部分を、わかりやすいステージの上でえぐり出す、そういう話なんだと思う。

そしてそれを表現する、若手の役者さんたちの演技もすごくて。二階堂ふみのエキセントリックな部分とか、佐藤健の「目」とかヤバいです。

6人全員の心の中と、部分部分で僕の心の中が、嫌な形でシンクロしてしまう。
お前は「あいつ」なのか、と。

・・・僕、泣いちゃうよ。

2017年9月18日月曜日

ターンオーバーと4バック。

新しい戦術、目の前の勝利、取りたいタイトル、そして未来への希望。
欲しいもの、全部はなかなか手に入らないから。

2017 Meiji Yasuda J1 League #26
磐田 1-1 浦和△

磐田の名波監督が不細工と評したように、終始浦和のペース(というか高いポゼッション率)で推移した。決定的なシーンも数多くあったし、勝てそうな雰囲気はあった。
一方で、1点を追う中で、前節と同様にフィジカル的な圧の強い選手を起点としたカウンターに沈みそうな怖さもあった。
そう考えると、ドローという結果は、まあ妥当というか悪くないというか。

何より、「すべてを求める」ことができるほどの力がない今、ミッドウィークの天皇杯は、よりパワーをかけなければならないゲーム。
逆に言えばターンオーバーすべきゲームはここしかない。阿部、柏木、ラファエルシルバ、駒井と休ませ、その中で追いついたのは大きかったと思う。

ところで堀さんの4-1-4-1だけど、通常モードだと、やはり興梠の近くに選手が少なくなりがちで、中央のコンビネーションが少なくなってしまうので課題と言えば課題。
ただ、実はポジション配置は状況によって動いているような気がする。ラファが出ていれば3トップみたいな形になるし、この試合のように高木と平川(梅崎)ならワイドに広くポジションを取る少し下がり目だったり。だから、いざ攻めたいと交代選手が入ってきても、その配置が混乱するようなことが少ないようにも感じる。
まずは守備の安定。少しずつ熟成は感じる。次のステップとしてそこからの攻撃。これからもっと流動性が出てくるに違いない。そうすればミシャさんが描いていた攻撃的サッカーに、また近づいてくるような、そんな気もしている。

4バックはあくまでも「最初の立ち位置」という記号でしかないのだろうと。

2017年9月15日金曜日

[予告編]ミクロの決死圏(仮題)

「視界が不良でターゲット捕捉できません!」

マニピュレータを握る手に力が入る。一度はレーダーで捉えた相手。

「必ずこの白い霧の中に隠れている。あきらめるな!」

・・・Coming Sooooooon!!!

2017年9月14日木曜日

ワンダーランドでスーパーショウ。

アジアの頂点を目指す戦い。ここまでおよそ半年間、ずっと見てきた。
1stレグの結果を受けて単純に数字的に負けてしまう可能性が高いにしても逆転できると信じていたし、勝つにしても負けるにしても、ちゃんと現場で見届けたかった。
そのための準備もしていたのに。
いろんなオトナの事情もありつつ、断腸の思い(←心底そう思った)でスタジアム参戦を断念。

ネット速報で先発を確認。リーグ戦で試した4-1-2-3(4-1-4-1)を採用したみたいだ。
柏戦前半の成功体験をベースに、相手中盤を押さえにかかる。中村よりも大島をどれだけ捕まえられるかがキーか。

オトナの事情(大事なことなので2回言いました)でリアルタイム観戦はかなわず。単発的にネットを追う。
  • 西川ぁぁぁぁぁorz「まるで成長していない・・・・」©安西先生
  • でも俺たちには興梠がいる!!でもあと55分間で最低あと2点!
  • え?退場?誰が誰が??憲剛下がるの?
  • シュートの本数とCKの数だけが増えてる。大島も下がるのか。ここでなんとか・・・ズラターーーーーン!
  • 圧倒的に攻めてるみたいだけど・・・え?何々?・・・追いついたの??・・・って逆転したの???うおおおおぉぉぉぉ!!!

AFC Champions League 2017 Quarter-Finals 2nd Leg
Urawa Red Diamonds 4-1 Kawasaki Frontale
aggregate score:○URA 5-4 KAW


ふわわわわ・・(←力抜ける音)・・そして思い出したように・・
We are REDS!!!!

それにしても、こんなにすごい奇跡のようなゲーム(AFCのサイトではSUPER SHOWと書かれてる)を見る機会がそこにあって、ちょいと電車に乗ってしまうだけだったのに。

結論。
スポーツはテレビで観戦してもすごく楽しい。
でも、戦う場所は、現場だ。
だから、10月18日こそ万難を排して埼スタへ。


2017年9月13日水曜日

サイバーじゃないアタック。

朝のニュース番組で、日本が晒されているサイバー攻撃の脅威を可視化した映像を見た。
以前にも似たようなものを見た記憶があるが、日本列島に向かっておびただしい数の“何か”が向かってきている。

それを見てふと思う。

なんか、今の自分の立場みたいだな、と。
大量のいろんな“何か”が、向かってきている。それで困っているわけではないし、別に悩み事なわけでもないのだけれど、すべてのサイバー攻撃が防ぎきれないのと同様に、何かを見落としてしまうんじゃないか、そういう不安は常につきまとう。

心配性である。

2017年9月12日火曜日

まつりのあとさき。

週末は地元のお祭りだった。

家にいても山車を引く声と音が聞こえてくる。夕方からはいつものように町内会のやきそばと豚汁とビール。今年の豚汁は具沢山で良かったっす(笑)。
ご近所さんと井戸端会議ならぬブルーシート会議。久しぶりに坊主1号の同級生を見かけたり。

祭りのあとは寂しいけれど、それはきっと「次」が楽しみだということでもあるんじゃないかな。

*  *  *

スポーツの祭典、オリンピック。

夏のオリンピックの翌年は、勢力図が大きく変わる可能性のある年でもある。

女子バレー、火の鳥NIPPON。
中田久美のチームは予想以上にアグレッシブだ。だから瞬間最大的には世界と伍して戦うだけの力はある。強い。
ただ、フルパワーすぎる。セットの終盤、あるいはセットが取れても試合の終盤、どうしてもギリギリになってしまう。そんな印象、そこに伸びしろ。

桐生祥秀。100m、9.98。
9秒台ってもっと圧倒的かと思った。伊東の10.00のときは誰も付いてきてなかったはず。
でも、わずか0.09後ろに2着が飛び込んできている。追い風1.8という絶好のコンディションとはいえ、「たかがインカレ」で。10秒の壁は、メンタルの中以外にはもはやなかったんだろうと実感するレース。桐生の言葉どおり、世界とのスタートラインに立てた。

冬のオリンピックはもうすぐそこだ。

カーリング、LS北見が代表権獲得。
正直言うと、中部電力よりだいぶ実力上位に思えた。
ただし、厳しい場面が来ると、スキップの安定性が損なわれやすい。本番はすべてがそういう場面。そこさえクリアできれば、きっと。
マリリンをずっとサブに置いておけるだけのチーム力があるのだから。

大相撲は日本の祝祭でもある。

4横綱のうち3横綱休場。3大関のうち2大関が角番。
そうした不安を感じさせない初日の取り組みだった。ワクワクした。
が、2日目、そのワクワクの中心にいるべき2人が相次いでケガ、そして休場。
すぐ明治神宮にお祓いに行け>相撲協会

格闘技の世界において、祭りという表現がとても似合う場所、アメリカ。

そのアメリカデビュー戦、かつタイトルマッチでその怪物っぷりを遺憾なく発揮した井上尚弥。あの左ボディのカッコよさったらもう!!
世界よ、これがジャパニーズ・モンスターだ!!
ターゲットだったロマゴンが散った今、獲物は誰になるだろう。楽しみ楽しみ。

・・
・・・


夏休みが終わって、秋祭りが終わっても、次の祭りを楽しむのみ。

2017年9月11日月曜日

4バックは試行か移行か。

「浦和はシステムを変えました。4バックです!」

と声高に言われても(^^;
ミシャ時代にも4バックを使ったことはあるし(たいていはスクランブル的配置だったけど)、もともと攻撃時にはボランチが1枚DFラインに下がっての4バック風になるので、見た目で驚くようなことは正直なかった。
2011年にも堀さんは4-1-4-1を使ってきたので、その点も驚かなかった。

ただ、これまでの攻撃時擬似4バックと違って、最前線の3枚がワイドに開き、IH(今回は武藤と矢島)がその下に入る形。現状の日本代表と類似している。
これまではワントップの下にシャドーが2枚、ワイドの選手がその外にいる5トップ的だった。そこが大きく違う。

3バック中央を担うマウリシオのケガ、ワイドを担っていた関根の移籍、ゲームを作れる森脇の復帰、レイソルに対峙するため・・・そういった「対症療法」なのか、あるいは本格的に4バックを中心に残りシーズン戦おうとしているのか、そこは今後を見てみないとならないんだけど、少なくともこの試合についてはうまくやれてたと思う。
守備面においては中盤の枚数が1枚増えているので、レイソルのボランチに仕事をさせず攻撃を手詰まりにさせることができた。中盤でうまく「狩れてた」。

・・・決められなかったんだよな。

いくつかあったビッグチャンスを逃がしていると、こういう展開になる。

2017 Meiji Yasuda J1 League #25
●浦和 1-2 柏


あのカウンター2発はしょうがないかな。いわゆる「デュエル」で負けちゃったんだもん。どうしようもない。DFのみなさん、さらなるレベルアップ切望!
ただ、システムを変えて挑んだ以上、ホームゲームを無得点で敗戦してたらまた暗礁だったかもしれないわけで、90分のPKはありがたかった。
てかハンドなら前のやつを取ってくれよぉ・・。

ところで、ラファがちと心配。ワイドに開いて孤立。ボールが来ても味方が近くにいないからこねくり回してボールロスト。適正ポジションはあそこじゃないよなぁ。

2017年9月10日日曜日

Go!Go!な日。

「ウゴウゴルーガ」って「Go Go Girl」をひっくり返した言葉なんですよね。というどーでもいい前置き。

今日、年齢を1つ重ねました。

朝早くからさまざまな形でメッセージをいただいた皆様、本当にありがとうございます。あなたの心の隅っこにいられる1日であることが、とてもうれしいです。
なお、物理的なプレゼントは、本日以外の364日でも受け付けておりますので、よろしくお願い申し上げ奉る次第でございまする。

とは言いつつも例によって誕生日だからといって何か改めて思うようなこともないわけで。

だからGo!Go!と張り切って突き進もうと肩に力を入れたりすることもないです。「あなた、ダメリーマン」©ブルゾンちえみ
そうだな、自分の年齢を四捨五入しないようにすることぐらいは頑張ろうかな(^^;

ただ、やっぱり自分記念日ですから、誰かに気にかけてもらう、そのことがやっぱり一番うれしくてたまらないのです。

繰り返しますが、本当にありがとうございます。

*  *  *

私が9月生まれということで、Facebookの「広告」で↓みたいな写真がいやというほど流れてきた。Tシャツに書かれてる文言は「クスっ」としてしまうような内容だけど、あまりにしつこいのでリンクは張ってやんない(怒)。144Factoryの競合(爆)のTシャツ屋だし。

そもそもロジャー・フェデラーもジェイソン・ステイサムもヴィン・ディーゼルも9月生まれじゃないですからね(←調べたww)。しかもPhotoshop合成ヘタクソかと(^^;

2017年9月8日金曜日

2017年9月7日木曜日

コイズミさんの私的な言葉たち。

見開き2ページの書評を読み、気になったらその本を買ってきて読む。読み終えたらまた次の書評を読む。

そういうサイクルを繰り返しながらゆっくりゆっくり大事に読んできた小泉今日子書評集をついに読み終えてしまった。このサイクルについては1冊目を読んだときに決めた自分の中の指針。最後まで続けた。

取り上げられている97冊のうち、実際に読んだ本が21冊。あと、読んでみたいと思いつつ買えていない本が4~5冊残っている。

キョンキョンの書評は、確かに本を評したものではあるのだけれど、それ以上に彼女の私的な言葉がつづられているという印象を受ける。
その本自体のことよりも、その本によって動いたキョンキョンの感情を書評という形で読んでいる気分だった。ファンとしては得がたい体験だ。そしてあんなふうに読後の感想が書けたら素敵だろうなとも思ったり。
だからこそ、より「読んでみたい」と思わされたし、そのわずか2ページの文章をくり返し読んだりもした。

おかげで自分ではなかなか手に取らないであろう本にたくさん出会えたことはすごくうれしいことだった。コイズミさん、ありがとうございます。

ただ、「97ひく21」のひき算してみるとまだまだ読んでない本がたくさんあるわけで。
また、最初から読み始めてみようかな。



2017年9月6日水曜日

眠いっ。

深夜26:30KO。無理して起きることなかったかなぁ。
まあチームとしては勝敗は二の次ではあるものの、やっぱり負けるってのは気分があまりよろしくない。最初と最後が負けってのは余計に。

2018 FIFA World Cup Russia
Asian Final Qualification Round GroupB #10
KSA 1-0 JPN●

1年に及ぶ最終予選、試合前に自分のブログを読み返してみた。

途中、ものすごくハリホリさんに対してネガティブな印象を持っている時期があった。3戦目の前あたりは特に。
ただ、その文章をよーく読んでみると、どうもハリホリさんの戦い方じゃなくて、その戦い方と選手のプレーがズレていることに苛立っているように見える。

それから2試合ほどすぎると、なんだか「やりたいこと」が少しずつ見えてくるようになり、安心感が文章から滲む。
「ポゼッションを失っても」「エースや大黒柱を失っても」勝点が積みあがっていく。
失点するようなシーンは、いわゆる選手のミス。

中盤の構成に驚きと納得をした第6戦。このあたりから戦略家ハリルホジッチのスタンスが僕の中で形作られてきたような気がする。

そして9試合目で本大会出場を決め、ある意味消化試合である10試合目。興味はハリホリさんの言う「次の段階」へのヒント探し。

で。

ことこの試合についてはハリホリさんのやり方、逆の目が出たね。
豪州戦と同じ4-3-3、中盤を逆三角形にするやり方のキモは、高い位置からの「ボールハンティング」と、DFライン前のスペースを的確に消すアンカーの存在。

アンカー山口は、ボールに行きたいタイプなので、とにかく運動量が必要になってしまう(以前「山口過労死システム」と書いたことがある)。このあたりは長谷部とのタイプの違いだと思う。
前目の井手口と柴崎も当然運動量を上げてボールを追う。

あの酷暑の中で。

暑かったんだろうなぁ。中盤の運動量があそこまでガクっと落ちるとは(別に柴崎“ガク”にかけたわけじゃないよw)。DFラインも上げきれなくなってますます中盤は広大になり、山口の左右が使われ放題。
[消化試合]vs[絶対勝つ]というモチベーションもかなり違うからね。しかたない側面はあるのだけど。

いずれにしてもその山口周辺に手をつけなかった試合中の采配は「?」だった。勝とうとしていないと思えるほどに。

じゃあ勝ち負けは別にして、何か「次の段階」へのヒントは見えただろうか。
ちょっとよくわかんなかったなぁ(^^;

システムや戦術というよりも、選手の組み合わせとその関係性を見てたのかなぁ。若干そんな気もします。
あるいは選手個々の見極めか。特にあの人とかあの人とか。

秋には欧州遠征があるとか。そこでもっと見えてくるものがあると個人的には楽しみが増えるのですが。


TeamMPWDLGFGA±Pts
1JPN106221771020
2KSA106131710719
3AUS105411611519
4UAE104151013-313
5IRQ103251112-111
6THA10028624-182
[1] JPN 1-2 UAE [2] THA 0-2 JPN [3] JPN 2-1 IRQ [4] AUS 1-1 JPN [5] JPN 2-1 KSA [6] UAE 0-2 JPN [7] JPN 4-0 THA [8] IRQ 1-1 JPN [9] JPN 2-0 AUS [10] KSA 1-0 JPN

オーストラリア方面には本当に申し訳なかったですが、あれだけシュート打って2点しか取れないのがいけないんですよ。プレーオフ、がんばってくださいね。
やっぱり最終節は同時キックオフにしたいよなぁ。アジアでかすぎ問題。


2017年9月5日火曜日

さあ、実験を始めよう。

放送前から、仮面ライダーW(ダブル)との共通性がネット上でやけに話題の仮面ライダービルドの放送が始まりましたっ!
前作「エグゼイド」は、ちょっといろいろついていけなくて2ヶ月ほどで見るのやめちゃいました。すいませんすいません。(←ダレに謝ってるの?>俺)

決め台詞の「さあ、実験を始めよう」(ダブルは「さあ、お前の罪を数えろ」)とか、東都という架空の街の設定(ダブルは風都)とか、ベルトに2つ突っ込んで変身することとか、なにより左右2色使いのスタイル!
頭についてんのはバッタの触角ではなくておそらく「うさみみ」ぢゃないかと。まあカワイイ。

なんか、同じ世界観の延長線上にあるような気がします。で、ダブル好きなワタクシとしては・・・素直に、その造形、か、かっこいい、と(笑)。
ほかにもいろんなやつの設定持ってきてる感じですねぇ。

おまけに悪の秘密結社に改造されたけど逃げた(っぽい)やつが仮面ライダーになってるとか、主役の家が喫茶店(?)だとか、そういう “いにしえライダー” っぽさも加味してあってさ。

いいじゃないの。うん、好きです。あとはヒロインだな(爆)。

ところで主役は記憶喪失の天才物理学者。仮面ライダーに登場する天才キャラはたいてい “いけ好かないヤツ” が多いことはまあ置いといて、「あれとあれを融合させよう」ってのは物理じゃなくて化学の範囲じゃないのか、と思う今日このごろです。あるいは「錬金術」か(^^;

2017年9月4日月曜日

加圧トレーニング[シーズン2]#50

トレーニング後は(あんまり)お酒飲まない派です。確かにビールは旨そうだとは思うのですが、ことあの瞬間だけは「水」が最強。加圧したことによって血流が激しくなっているので、アルコールはあんまり良くないとトレーナーから言われたことがありまして。
だから、トレーニングの回数が増えれば、その日は自動的に休肝日になるわけで、一石二鳥じゃないかと思いますが。思いますが。思いますが・・・・ねぇ。

【2017年8月期】
トレーニング回数:2回

それこそ海に行く予定でもあればガンガンにトレーニングしてたかとは思いますけど(付け焼刃パンプアップ)、何の予定もない夏休みには、何もやる気がでないわけですよ。そういうことなんですよ。ねぇ。

主要メニュー
全体的には下半身が多め。
特にテレビで高校野球を見ながらスクワット、気づくと回数がわかんなくなってて(笑)、3ケタとかやってたかも。
ながら族にはこういうやり方はいいかもしれないねぇ。

計測
前月比、体重-0.4kg、体脂肪率+0.9ポイント。
シーズン2開始からは-3.4kgの-0.9ポイント。
なんとか横ばいです。それはきっとトレーニングによるものではなくて。
今年の8月はあまり暑くなかったから、【夏→暑い→バテる→スタミナ付けなきゃ→食う→食う→食う】あるいは【夏→暑い→のど渇く→潤したい→飲む→飲む→飲む】という“夏痩せ知らずのサイクル”に入らなかったのが良かったかもですねぇ。

先月分へのリンク

俺たちのルヴァンカップ、勝ち残れず。

ま、まけたわけじゃないんだからねっ(強がり)。

2017 J.League YBC Levain Cup QF 2nd Leg
浦和 2-2 C大阪
aggregate score: ●浦和 2(0 away goals 2)2 C大阪

なんか見たことあるようなスコアだなと思ったら、2014のナビスコカップQFがまったく同じスコアだった。アウェイゴールシステム弱し。

3得点して勝てそうなムードはあったんだけどな。
やはり2点先行されたのは厳しかったな。

・・
・・・

期待のU-21、伊藤はベンチに入れず、橋岡はHTで交代。ターンオーバーしていくこともあり残念ではあるのだけど、一方で、橋岡に代わって入ったケガから復帰の森脇が、攻撃の起点としての存在感を改めて見せてくれたのはよかったんじゃないでしょうか。DFの安定に直結するわけではないというのが少々悩ましいところではありますが(^^;

組み合わせをいろいろ試した堀監督が、リーグと天皇杯、そしてホーム&アウェイのセカンドレグが迫っているACLでどういう起用をするのか、楽しみではあります。

過度の期待はせず、ただそれなりに楽しみにして待ちたいと思います。

2017年9月1日金曜日

ニッポン!ニッポン!ニッポン!!

昨日「夏の終わりは寂しい」と書いたばかりで申し訳ないですが・・・切ないどころか、8月31日はサイコーにエキサイティングだった!!

2018ワールドカップ、出場決定おめでとぉぉぉぉ!!

2018 FIFA World Cup Russia
Asian Final Qualification Round GroupB #9
○JPN 2-0 AUS

さまざまなジンクスを打ち破り、難敵を圧倒しての完全勝利。1位通過のオマケ付き!なので今日はほめちぎります!(笑)

・・・半日たって冷静になってみると、負ける要素はどこにもなかったですね(^^;
ただ、吉田に当たってコースが変わったやつが枠の中に行ってたらまったくわからなかったですけど。あとイラク戦に続く吉田-川島の連携ミス未遂も怖かった。「またやっちゃったか」と。

この試合のエポックは、何と言っても布陣と起用の妙。

ボールをつなぎたい豪州に対し、日本はポゼッションそのものにこだわらず、守備の圧力で相手の攻撃を機能不全にさせるためのシステムと選手選考。
見事なスカウティングでした。

ハリホリさんは、この最終予選の間でも今回の4-3-3だけでなく、4-2-3-1や4-1-4-1を相手によって使い分けて、そのたびに使う選手も変えてました。それは適材適所だったと思います。
ミスによって勝点を落とした試合もありましたけど、ついに選手がほぼ完璧に起用に応えた、ということだと理解しています。ま、長谷部だけはコンディションが少しばかり整ってなかったかもしれないけどね。

これ、けっこう凄いことなんじゃないかと思ってます。

アジアを勝つだけなら、ポゼッションを高めて押し込むやり方でイケると思うんですよ。だけどそれだけじゃ世界とは戦えない。
だからそれをやらず――なので「内容が伴ってない」とかトンチンカンなことを言う人も出てくるんですが――世界で戦うために、世界での立ち位置を認識し、相手も考えてあらゆる戦術・起用を駆使しながら戦ってきた。そう考えれば、まだまだ伸びしろしかないわけで。

だとすると、今回たまたま戦術にハマったのが若手世代だったから起用しただけで、この試合をもって「世代交代」と声高に叫ぶのは違うでしょう。
“この試合を勝つ”ために、本田△や香川というキャラクターが必要なことも出てくると思います。
最終予選で大活躍した “若手” の久保や原口をベンチに置いておいたというのがその証左ではないだろうかと。

「若かろうが必要なら私は使う」、そう言ってましたもんね。

ところでこういう試合で選手個々の話をするのは野暮というものでしょうが、MIPは確かに井手口なんですけど(ある意味いつものJでのプレーどおり)、サコのプレーは強烈だったなぁ。屈強なDFを相手にあのポストワークったらもう感動レベル。対豪州戦術の、最大の鍵であり功労者だったかもしれません。

もう一度。出場決定おめでとう!!そして本大会も期待してます!!


TeamMPWDLGFGA±Pts
1JPN96211761120
2KSA95131610616
3AUS94411410416
4UAE94141012-213
5IRQ92251012-28
6THA9027522-172
[1] JPN 1-2 UAE [2] THA 0-2 JPN [3] JPN 2-1 IRQ [4] AUS 1-1 JPN [5] JPN 2-1 KSA [6] UAE 0-2 JPN [7] JPN 4-0 THA [8] IRQ 1-1 JPN [9] JPN 2-0 AUS [10] Sep05-17 KSA - JPN

グループBは得失点差を考えると事実上サウジと豪州の2位・3位争い。最終節は豪州vsタイなので、サウジとしては「日本に勝たなければならない」。キャスティングボードは日本が握ってます。
一方グループAのほうがもっとややこしくて、最終節のUZB-KORでウズベキスタンが勝つと、韓国は4位転落もありえます。

*  *  *

ところで。

これだけの戦略家でありかつチームを強くしてくれているハリホリさんに、プライベートの問題があるそうです。日本代表の伸びしろを、しっかりと伸ばしてもらうためにもぜひその問題が解決して、本大会も指揮してもらいたいと思ういちサポーターではあるのですが、ハリホリさんのプライベートの問題は、本人が詳細を語ってないのに「関係者によれば」と記事になってます。日本代表監督は、私生活も晒されなきゃならないんですかね。

だいたい昨日の試合の先発メンバーや布陣も、かなり大胆な変更+非公開練習だったにもかかわらず、ドンピシャで当たっているスポーツ紙の記事もありました。非公開ってことは、相手に知られたくないってことなんですよ。そういうの、わからないんですかね。

本大会への敵は身内にあり。