2015年4月30日木曜日

焦らず落ち着いて。

去年の対戦は2試合ともスコアレスドロー。優勝できなかった遠因にもなった甲府戦。
そしてあたかも予定されてたかのように、スコアレスの時間が長く続く・・・。

ターンオーバーをしなかったことからのコンディションの問題か、テンポも上がってこない。

でもなんだか心配してなかった。

今年は後半になるにつれてむしろギアが上がるような印象もあるし、焦ってバランスを崩すような場面も見られない。柏木が、あえて前半は最終ラインの近くで様子を見てて、後半にバイタルエリアに顔を出す回数を増やしているように感じる。

そして2年ぶりに甲府から得点!

2015 J.League Division1 1stStage #8
甲府 0-2 浦和○


2点リードでのゲームの終わらせ方は、前節からの課題継続、かな。
ただし、今回は西川様×2でなんとか無失点。1対1の場面でも取られる気がしないんだよなー。とんでもないGKだ。忘れそうだから一応書いておくけどw、槙野・森脇の守備もすばらしかった。

さて、中2日でガンバ戦。
確かに盛り上がるシチュエーションだし、煽られることも多いだろう。
でも、今回はまだ9節。「勝たなければならない」といった呪縛にとらわれず、焦らず落ち着いて冷静に試合に臨んでほしいと心から思う。この甲府戦のように。

2015年4月29日水曜日

プロジェクト・サーティ (3)表層

10分遅刻といっても悪びれないのが矢野だし、こちらにしても謝ってもらいたいわけでもない。
上着を脱ぎながらもう店員を呼んでいる。相変わらず落ち着かないやつだ。

2015年4月28日火曜日

ワイルド・スピーーーーーーード!!

4DXシアター(椅子がガタガタして風が吹いてくるやつ←雑な説明)で見るのを計画してたんだけど、「アトラクション的な楽しさ」<「映画じっくり見たい」ということでIMAX3D版をチョイス。4DXが3,000円オーバーと聞いて腰引けたのはナイショだ。
というわけでレイトショーで行ってきました、シリーズ7作目の「ワイルド・スピード SKY MISSION」
ネタバレにならないように頑張って書きますが・・・。

「SKY」なので、クルマ、やたらに飛びます(^^;
飛ぶってことは、高いところってことで、高所恐怖症の僕が3Dで見ると、“きゅぅぅぅぅぅぅっ”ってなります(恥)。

物語としては前作「EURO MISSION」終わりで、問題のかなりの部分は解決してて後はラスボスのみという状況になってたので、わりあいにシンプル。
シンプルだけどド派手さは、ミッション・インポッシブル風味も加えてもちろん健在、というかパワーアップ!?

ブゥゥゥゥン!キキキキィィィィ!バァァァァン!ドーン!ガーン!の連続技!!

あー楽し。
例によって出てくるクルマはものすごいっす。それ壊したらアカンやつや。

加えて、死んだ仲間のエピソードなんかのホロリとしてしまう場面、「せくしぃなおねいさん」(しかも3Dだww)とか、いかにもワイルド・スピードらしいシーンも盛りだくさん。

そして何より。
撮影中に事故死したブライアン・オコナーことポール・ウォーカーがスクリーンに映るたびに、そして相棒のドミニクが“家族”と口にするたびに、グッとこみ上げるものが・・・ぶらいあーん(T^T)

ブライアンは最後まで日本車が好きだった。Skylineの車高を下げて「例のやつ」をやったときなんかは「おおおっ」って(心の中で)声が出た。

ラストシーン、ブライアンのドライブするクルマは・・・・ああ、そうか。あのときのクルマだ。色違いにしたのもなんだか象徴的だ。

“最後の走り”はこんなに楽しいのに、なんでこんなに涙が出るの。いや、実際は泣いてないんだけど(^^;

2015年4月27日月曜日

ウチムラとニシコリのダブルインパクト。

【衝撃1】 この週末の体操日本選手権。
去年の世界選手権での、“ごにょごにょ”による団体銀メダル、この結果を受けて、どうしても団体の金メダルが欲しい内村航平が選んだ道は、「まずは自らのDスコアを上げる」だったのか。

とにかく「スペシャリストしか跳べるわけがなかろう」という跳馬での大技、“リ・シャオペン”(Dスコアはなんと6.2!)を、種目別ではなく“日本選手権という大舞台の個人総合”で、さらっと跳んでしまった。

ちなみにこの技は「ロンダートから後ろとびひねり前転とび前方伸身宙返り2回半ひねり」というもので、はっきり言って動画見ても意味不明なので、文字列の長さで凄さを感じてください(^^;

これは衝撃だと思うんだよなー。「リオの個人金はウチムラでいいです」「われわれは残りの2つのメダルを争いますんで」に加えて、「やべーよ、団体も日本が圧倒しちゃうよ」という空気が伝播したのではないかと。
それほどまでにオールラウンダーがあれを跳んだのはすごいこと。あーびっくりしたっ。

【衝撃2】 バルセロナオープンで錦織圭が連覇。
「ハードコートが一番得意です」とか言ってたよね。でもなんか、ものすごくクレーコートのほうが得意に見える(^^;

とにかく積極的で、とにかく強かったっ!

まあクレー育ちという選手が全体の割合の中では少ないほうだろうから、本人はそう思っていないとしても、周囲は「クレーのケイは強い」と思い込んでるような気がするな。
今後はクレーでは精神的に最初から優位に立てるというか、相手が勝手に自分を下にしてくれるというか。

そうなってくると・・・いやー、5月のローランギャロスが楽しみになってまいりました~!

・・・ちなみに両者、1989年生まれ。

ただの勝利ではなく。

後半アディショナルタイムの失点は、猛省すべき/しかたない&どうでもいい、なのですが(どっちやねん)、それ以外はもう完勝!です。

2015 J.League Division1 1stStage #7
○浦和 2-1 名古屋

名古屋は3-4-2-1のミラーゲームを選択。これがちっとも怖くない(^^;
十分にこなれている浦和の5トップ(笑)は名古屋両ワイドを押し込んで全体のラインを下げさせ、結果「バイタル使い放題」。こうなると浦和の攻撃には連係と迫力が出る!セカンドボールも拾い放題!穏やかな気持ちですこぶる楽しく観戦できました~!!
もっと点取れ、とは言わないけれど、相当に楽しい攻撃が続いた。

名古屋のストロングポイントのひとつは速い両ワイドのはずで、守備に追われれば機能しないのは自明。高さも使ってこなかった(使えなかった、かな?)。

まあ、ミッドウィークのACL(涙)でターンオーバーした浦和と、ナビスコと同じメンバーだった名古屋のコンディションの問題は割り引かなきゃいけないんだろうけど、そのACL敗退直後のゲームとしての意味合いはことのほか大きいわけで。「勝利」ではなく「完勝」が必要だった。うむ。

試合後、わずか数ヶ月前の昨シーズンの最終節のことを思い出して、しみじみ。これが「成長」と呼べるものであるならば、本当にうれしい。

あと、得点した2人。武藤のアジリティ、関根のフィジカルにちょっと驚いている。
「じゃないほう」の武藤は楽しそうだな~。

2015年4月24日金曜日

ロクヨン。

映像化された原作、さてどちらを読むか・・・本屋でひとしきり悩む。
宮部みゆきの「ソロモンの偽証」と天秤にかけて、買ったのは横山秀夫「64」(ロクヨン)
だって「ソロモン~」って厚い文庫が6冊ですよ。辛かったらヤじゃないっすか。

読み始めておそらくはたった10ページで情景や空気みたいなものが感じられる。なるほど映像化したい気持ちはわかる気がする。秘密の香りが漂い、それを吸い込んでしまうと物語の中に取り込まれるだけ、そんな感じ。

ところが、物語はちっとも動かない。上巻の2/3をすぎても。「やばい、失敗したか?」

ところが、そのあたりまで我慢して読んでいくと――おそらくはそこまでが登場人物の関係性を示す「助走」だったのだと思う――急激にアクセルを踏み込んだかのような加速を見せる。

刑事部の思惑と刑務部の思惑。上司の思惑と部下の思惑。本庁の思惑と県警の思惑。警察の思惑と報道の思惑。父の思惑と娘の思惑。夫の思惑と妻の思惑。刑事の思惑と被害者の思惑。
多くの思惑が、ひとつとして同じ向きを向いていない。眩暈がする。

だが、「昭和64年の誘拐事件」を中心に、すべてが――・・・。

ほぼ主人公のひとり語りで話は進む。なかなかにヘビーであるが、それが重厚感というものなのだろう。そして下巻なんてあっという間に読み切っちゃった。

キャッチコピーの「究極の警察小説」というのは、大げさではあるけれどもわかる気がする。あえて書くなら「究極の警察“内部”小説」かな~。

いやはや、すごい話だった。
ま、これ以上はネタバレしてしまうので書きません。ぜひ本を手にとっていただきたい!
事件に関係して引きこもりになってしまった男性の名前にちょっと驚く(謎)。小説で見かけたのは二度目だ。

そうこうしているうちにNHKドラマがスタートした。主演はピエール瀧。これは「なるほど~」と唸らされる。理由は・・・(←ちょいネタバレ(^^;)。

2015年4月23日木曜日

「minna minna minna」

すっかり遅レビューになっちゃったけど、4月4日公開の「We are REDS! THE MOVIE ~minna minna minna~を劇場鑑賞してきた。

「開幕までの7日間」の後編にあたるのだけれど、残念ながらあのときに望んだハッピーエンドを迎えることはできなかった。

そこに至るシーズンの紆余曲折、公式サイトの「イントロダクション」に書かれていたこと、そのままだと思う。引用させていただく。

太鼓や横断幕がスタジアムから消え、22年間、クラブとサポーターが築き上げてきた大切なものに危機が訪れ、誰も忘れる事の無い2014シーズンが終了。

それは、応援するとはなにか?家族とはなにか?改めて選手、スタッフ、サポーターひとりひとりが、愛する浦和レッドダイヤモンズについて考えた1年だった。
応援する者と応援される者。支える人と支えられる人。互いにリスペクトしあう心。

これまでと違うシーズンの中で、優勝を目指し戦い続ける選手。苦悩する選手。
日々サポートを繰り返すチームスタッフ。
公式サイト「イントロダクション」より


そうだよね。スクリーンに映ったりはしてなかったけれど、僕もひとりの当事者だからね。

自問自答してきた。喜んだり、笑ったり、せつなかったり、苦しかったり。1シーズンが100分間に濃縮されて、感情がめまぐるしく動く。

ラストシーン近くでのチームスタッフの言葉でちょっと気がついた。
映画としてはハッピーエンドではなかったけど、あるいは仮にハッピーエンドであったとしても、それは瞬間のことでしかなくて、またJリーグは続いていく。決して「エンド」ではない。
だからいずれどこかで訪れるであろう「ハッピーの瞬間」を求めて、自分なりに応援を続けていこうとそんなふうに。

贔屓目かもしれないけれど、音楽も編集もすばらしく良かった。いい時間でした。

“minna minna minna”are REDS!!

2015年4月22日水曜日

介錯。

「首の皮」とはよく言ったもので、その薄皮をスパッとやられたような結末。

2015 AFC Champions League GroupG MD5
●URAWA RED DIAMONDS (JPN) 1-2 SUWON SAMSUNG FC (KOR)

ACL全体として見れば、この試合単体の問題でないことは明白で、「勝たなきゃならない試合だったのに」という論調のみで語る議論は当てはまらない。
繰り返す。この試合だけ、この試合に出ていた選手にだけ非があるわけではない。サポーターは完璧だったとでも?

だけど、正直なところ、目の前の試合は勝ちたかったな・・・。
西川のセーブがなければ大量失点でやられててもおかしくなかったし、内容そのものは負けゲームなので、90分全体を見れば結果は妥当。でも終盤の逆転負けはさすがにこたえる。

もし勝ってれば書きたいネタはいろいろあったんだけど、どうもそんな気分でもなく。

5試合で勝点1という現実を受け止めつつ、「あーもう1年分負けたよー」とか軽口を叩いてみる。

プロジェクト・サーティ (2)懐古

腕時計に視線を送ると短針は1と2の間を指している。路地裏の安い飲み屋のカウンターでひとり、焼酎の緑茶割りなんぞを飲みながら今夜のこの数時間のことを考えている――。

2015年4月21日火曜日

サスペンス、アクション、ミステリー。

大作・話題作ではないけど、ちょっと気になった洋画をぼちぼち見てます。
そんなわけで、今回今さらながらに見てみた映画は・・・。

「ハード・ラッシュ」
マーク・ウォールバーグは知恵のある義理堅い悪い人がよく似合う。
原題は「密輸」。つまりそういうストーリー。テンポよく展開するクライムサスペンス。「やっぱりそういうことかー」と納得の良質2時間ドラマ(←褒めてんのよ)。

「デンジャラス・バディ」
天然堅物エリートと破壊的刑事。安心安定の設定(^^;
ただし、女性バディ。アクションという面では当然規模は小さくなってしまうけど、「女性ならでは」という側面もある小ネタをはさみながらの展開は、気楽に、そして想像以上に楽しめる。ドジなサンドラ・ブロックはかわいい。

「トランス」
失われた記憶とそこに隠された真実、そして催眠療法。
ミステリーだけど、ありがちな謎解きとは違う、脳内の真実。“シライ”並みに捻ってます。好きな人にはたまんないんだろうけど、僕は若干苦手(笑)。
数箇所エロいシーンあり(^^;

どれもDVD保存はしませんでしたよ、と。

2015年4月20日月曜日

アグレッシブ。

これをアグレッシブと言わずして、何と言うか。

前節の後半の出来に自信を持ったか、久々に頭から攻撃的な「姿勢」。ただ、横浜も前半はオーガナイズされたプレッシングに力があって、無理筋の攻撃姿勢はカウンターを浴びる結果に。決定機をいくつも作られ、失点もし。

これまでなら、その失点を機に怖がるようなプレーになってしまっていたり、あるいは闇雲に攻撃して逆襲されたりしてたのかもしれないが、この日はここからが違った。
うまく言えないけど、冷静かつ大胆と言うか、やっぱり「アグレッシブ」という表現が近い。
横浜側から見ても、気圧されるような感じがあったんではないだろうか。

そしてコンビネーションを使いつつ中央・サイドから崩し、前半のうちに逆転。
がんばってた武藤と梅崎というのがまたうれしい!

後半は、完全にゲームを掌握。立ち上がり以降は横浜に何もさせなかった。リードしつつもアグレッシブな姿勢が消えることはなかった。
このところ、“後半”はすばらしい試合内容が続いている!

横浜側のいくつかの決定機が得点になってたら結果は逆だったかもしれないけれど、それでもプレー内容から考えたらそうはなってなかったと思うことができる、それほどまでに、快感度の高い勝利。

2015 J.League Division1 1stStage #6
○浦和 2-1 横浜

2015年4月16日木曜日

光の射す方へ。

最近雨、多くない?(←イマドキのイントネーションで読んでね)
気になって調べたら、3年前にも同じ書き出しでブログ書いてた(大汗)。

異常気象だとか地球温暖化だとか、紫外線の功罪だとか、その手の話を書くつもりはないんだけど、人間も「光合成」が必要じゃないのかな、と思う今日このごろ。
もちろん比喩的な意味よ(^^;

部屋がちょっと暗いだけで朝はスカッと起きられないし、デスクワークにしたって窓が明るくないとどんよりするし。
つまり気分の問題ではあるんだろうけど、気分って結構重要じゃん。ねぇ。

しかも傘がうっとうしかったり、靴に水がしみたり、ズボンの裾が・・ちっともいいことがない。
その3年前の傘が水をちっともはじかなくなっちゃったのが、どうにも。

光を浴びて、空に向かって背筋を伸ばして――まさしく光合成。
通勤とかランチタイムとか、数分間だけでもいい。青空の下がいいな・・・と、嵐を呼ぶ男は嘆く。

でも今日はいい天気。

2015年4月15日水曜日

日常の風景 ~通勤電車で 3~

いくつか並んでいる自動改札機。僕が向かっている改札機の左隣のレーンの動きが止まった。

見れば渋滞の原因となってる先頭の人は、分厚い財布をタッチするところにバンバンしてるけど、財布の中のICカードが読みとれてないのか、表示が赤から変わらない。ゲートも閉じたままだ。

まあよくある風景だな。

その赤くなった人はあきらめたのか、レーンを1つずらして僕の前に入ってきた。

言ってしまえば割り込みだけど、別にその程度のことで怒ったりはしないよ(笑)。
よくあることだしね。

よくある?・・・なんか違和感あるな・・・そうか、よくある風景ってのは「赤くなった人」の「次の人」がレーンを変えて隣の改札から出るんだ。当事者じゃない。

案の定、僕の目の前で「赤くなった人」は僕の入ろうとしてた改札機も赤くしてしまった。

そして「赤くなった人」は唐突に踵を返してどこかに立ち去ってしまった。

おーい。僕が出れないんですけど。おーい(^^;

・・・後方からの視線も感じる。僕じゃないんですっ。僕じゃないんですっ。

2015年4月14日火曜日

藁の盾。

小説はオススメされてたんだけど、結局映画を先に見てしまいました(^^;

というわけで今回今さらながらに見てみた映画は「藁の盾」です。
原作者は「ビー・バップ・ハイスクール」のきうちかずひろこと木内一裕。

簡単に言うと、10億の懸賞金がかけられたクズ野郎を、公務という名の下にSPが福岡から警視庁へ護送する話。懸賞金目当てにいつ誰が襲ってくるのかわからない緊迫感、そして、それでもクズ野郎を守るのかという「正義」が問われる――。

ネタバレっぽくなるので申し訳ないが・・・。

プロットはエキサイティングで、見てる最中は「おおっ」とか「そういう展開なのか」とか驚きながら見てたんだけど、いざ見終わって、さておもしろかったかねと反芻すると、ううむ。

ああいうラストにするなら、もう少し警護担当に選ばれたチームの背景描写と、その人選にかかる伏線があっても良かったな。
そうでないなら、序盤の疾走感を後半にまで持っていくか。

三池崇史作品にしては後半の減速感が半端なかったのでねえ。特に神戸以東、急に登場人物減っちゃうし。
原作がもともと孕んでいた矛盾も多そうだけどね。あとエリートSPがあんなに隙見せたらアカン。

「藁」とは言い得て妙。

クズ野郎を演じさせたら藤原竜也はさすが(笑)。
大沢たかおの立ち姿はカッコイイ。
杖ついて歩くだけなのに山崎努の存在感ったら。
エンディング曲の氷室さんは激カッコイイ!

プロジェクト・サーティ (1)招集

それは1本のメールから始まった――

本人は「立つ鳥跡を濁さずって言うでしょ」とにこやかに宣言していたが、こちからしてみれば泥の上のビニールシートだ。
前触れもなく、隣席の武庫川が社を去り、彼の残したただでさえ難儀な案件は混迷した。どうにかそれを取り繕い、無事とは言えないまでもようやくひと段落というところまでたどり着いた午後。
「久しぶりに飲みにでも出るか」。そういえばここのところそんな余裕もなかったな。マグカップのコーヒーを口元に運びつつぼんやりとモニターを眺めていた。そこに届いたメール。

2015年4月13日月曜日

名手との対峙。

第1節が77分、第2節が83分、第4節が85分、第5節が89分。
今季の得点時間帯。徐々に時間帯が後ろになってることは目をつぶるとして(笑)、これをどう評価するか。

単純に粘り強いというだけでなく、見ている限りでは運動量が相手を凌駕していることが最大の要因であるように思う。
フィジカル面の充実だけでなく、前線のメンバーのターンオーバーも大きな要素になっているはずだ。

2015 J.League Division1 1stStage #5
川崎 1-1 浦和△


そしてその前線についに得点が生まれた!等々力で川崎から勝点を奪った。結果としてはもうそれで十分!!

柏木も言ってたけど、とにかく川崎のパス回しは早くて速い。追っても追ってもボールにアクセスできない。剣の名手が相手の切っ先を交わしつつ攻撃してくるような、そんな印象。こわいこわい。

ただ浦和も組み手争いで優位に立つように、じわじわとした圧力をかけ続けてた。特に守備の粘りと切り替えの速さ。そのベースになっているのが運動量。

ゲームとしては川崎のものだったはず。川崎は2ポイント失った、そんな感じだろう。
ただ前半は川崎、後半は浦和と主導権は移り、その意味ではドローは妥当か。

緊張感のある、90分間が短い、等々力の入場者記録を更新した日にふさわしいナイスゲーム。
ただし、阿部勇樹に仮面ライダーのベルトを巻かせたシーンを除き(笑)。

それにしてもまたケガか。
石原のケガ、ヤバそうだけど軽症であることを祈る。柏木も阿部も大丈夫かな・・。

2015年4月10日金曜日

自由への疾走 ~通勤電車で 2~

電車に乗り込んでふと見ると、席に座っている男性が、隣の女性にもたれかかるようにして、いや、体を預けるように眠っている。頭は90度以上は傾いてる。

カップルならばありそうな。でもおそらくは赤の他人。
まあ普通はいやがるんだろうけど、女性は椅子に浅く座り、背負ったリュックを枕代わりに提供している。なんと優しい。

熟睡している男性の手から、青いスマートフォンがぽとりと落ちた。それを見て思う。

「あー、なんか自由だなー」

それは決して嘲笑ではなく、憧憬に近い感情だ。
スマホを手放すという行為がなんだかその象徴のようで。

・・・ところでそのスマホ、誰も拾ってあげないのね(笑)。

まだまだ泥酔した人が乗り合わせる時間帯でもない。終電までまだ3時間ぐらいあるけど、あの人、どこまで行っちゃうんだろ。

時間からも場所からも、世間からも、自由。

2015年4月9日木曜日

反攻ならず。

3節まで勝利のなかったアントラーズ、ガンバが勝利した。その勢いに乗らない手はない。反攻の舞台は整った。

後半、吹っ切れたように、タテヨコナナメ、緩急をつけてパスが回る。
何よりも目の前の相手に向かっていく姿勢。相手ゴール前でのスリリングなシーンの連続。
それでいてリスクマネジメントも忘れてなかった。

同点で迎えた94分のラストプレイ、左サイドからのクロスがゴール前に上がる。フリーになった李のところに届くそのとき、前日の鹿島・高崎のロスタイム決勝ゴールがよぎる。

「行けっ!!」(祈)

2015 AFC Champions League GroupG MD4
△URAWA RED DIAMONDS (JPN) 1-1 BEIJING GUOAN (CHN)


後半のサッカーは楽しかった。おもしろかった。迫力と情熱を感じた。

逆に言えば前半のプレーが、ということだ。
勝たなければならない→失点できない→無理ができない、そういう負のサイクルに入ってしまった感じだった。それでもよく粘ってたんだけど。

勝ててないときはそんなもんかな。本当に開き直れるのに時間がかかる。

負けに等しいドロー。「反攻」どころか、残った首の皮はオブラート並みの薄さ。さすがに「まだまだ」とは言えないや・・。

スタジアムに行けなかった(行かなかった)僕が言う立場にはないのだけど、1.3万人(埼スタ最低記録?)は少ないな・・・。平日、雨、激寒、3連敗中という悪条件が重なっていたとはいえ。

2015年4月8日水曜日

「通訳日記」に残るザックの軌跡。

ハリルジャパンという言い方がなんか落ち着かないので、僕はハリホリさんと呼んでるわけですが(ハリホジさんよりもなんとなく呼びやすいけど、実は省略形としては正しくない)、彼のサッカー、ほぼ見てないでやんす。年度末に試合やんのやめてよぉ。

ただ漏れ聞こえてくる話では、縦に速いとか、堅守速攻であるとか、選手に対するコメントが意外にもやさしいとか。ふむふむ。

ま、公式戦見てからまた考えよう(^^;

で、そんなタイミングでやっとやっとやっと図書館の貸し出しの順番が回ってきた矢野大輔「通訳日記 ~ザックジャパン1397日の記録~」(そんなに読みたいんだったら買えよ>自分)。次の4年(3年?)に向けたリスタートのタイミングでこれを読むことになったのは運命のようなものでしょうか(たぶん違う)。

発売当初はamazonだったかで1位になったりとかしてたんだよなー。かなりの文字量なのだけど、もうイッキ読み!
ザックさんの通訳だった矢野さんの日記が淡々と記されていくだけ。でも、ふだん目にすることのない、会議室や宿舎やロッカールームや移動中の会話もそこには綴られているわけで、とにかく臨場感が半端じゃない。

こと選手と監督の間に入っているときは、矢野さんの言い回し(書き回し?)が徐々に監督と同化していっているようですごく興味深い。
ところがところどころに家族とのことが書かれていたりして、そうか書いてんのは矢野さんなんだと改めて気づいたり。

ザックさんが指揮をとった4年間、すべてを覚えているわけではもちろんないけれど、要所要所のことは覚えている。
そのときのチーム状況、戦術、目的、目標、結果、葛藤。書き残された言葉にはコミュニケーションのすべてが含まれる――あたりまえなんだけど、その「双方の言葉を話すこと」が通訳という作業。

そして見えてくるザックさんの日本チームと選手に対する愛情と信頼・・・。
涙しました、とは言わないけれど、結果は結果として、それでもこの監督でよかったんだろうなとしみじみしちゃったよ。

キャプテン長谷部誠に対する揺ぎなき信頼とそれに応えるだけの強さ。「マジメかっ!」
本田圭佑という上だけを見続ける真の個の力。
常にザッケローニと対話し続けた選手たちの凄味みたいなものもまた同時に見えたように思う。

・・・濃密な4年間を、たった数日で味わうもんじゃないな。疲れちゃうよ(^^;

追伸 アギーレさんのこと、忘れたわけじゃないのよ、もちろん。

プロジェクト・サーティ(序)通達

この日が来ることはわかっていた。
わかってはいたけれど、気づかないふりをしていた。忘れようとしていたのかもしれない。

2015年4月7日火曜日

共感の瞬間 ~通勤電車で 1~

電車を降りてホームを歩いていると、背後で「ごん」とも「ばん」ともつかない鈍い音が響く。振り返れば、降車が間に合わずにドアにはさまれた人の姿。
ぷしゅーと再び開けられた扉から少し慌てて降りてくる。

「おっさん、ダセェ」、と思う。

が、瞬時にまったく同じことを僕自身がやらかしてたことを思い出し、僕の耳たぶは赤くなっていく。

よくよく見れば、そのおっさんは僕と似たような年回り、ヘタすれば年下かもしれない。

なんだかそのおっさん(あるいは、おにいさん)が急激にいとおしくなり、改札口を出たところでそのおっさん(あるいは、にいちゃん)に声をかけたくなった。実際には絶対やらないけど。

「飲みにでも行きませんか」、と。

ほんの少し、社会システムからずれてしまった自分たちについて語りませんか。いや、そこに言葉はいらないか。

「熱燗、お好きですか」、と。今日は冷えます。

損傷。

半月板か。

軽症とはいえ、外足足副靱帯の炎症という診断が、ある意味甘い見通しだったことがMRIの結果で明らかになった。

引退まであと3ヶ月だというのに。

ここでのドクターストップという名の停滞は、これまでの成長という名の2年間をも水泡に帰してしまうかもしれない。
SLAM DUNKの中でアヤコさんもそんなことを言ってた。

バスケットボールの神様がいるのだとすれば、ずいぶんと意地が悪い。
だけど、今はその意地悪な神様に祈りたい気分だ。「あと3ヶ月しかないんです。また思い切りプレーする時間を与えやってください」と。

2015年4月6日月曜日

勝ちきった自信を持って。

祝!今季初勝利!ただし個人的に!!
リアルタイム(といってもテレビだけど)で勝利のホイッスルを聞いたのは今シーズン初。いやー、うれしいなぁ。

2015 J.League Division1 1stStage #4
○浦和 1-0 松本

あくまで贔屓目ではあるけれど、ハードワークを売りにしている松本よりもハードワークしていたのは浦和ではなかったか。
引かれた相手に対し、ボールを失ったところでのリスクマネージメントと切り替えの早さ。

ゴール前の人垣に対し、ゴールを割れるかどうかは運の要素も出てきてしまうのかもしれないけれど、カウンターの隙すら与えずに勝ちきったのは素直に喜んでいいだろうと思う。
先シーズンできなかったことでもあるし。

決勝ゴールの森脇は置いといて(笑)、やはり出色だったのは関根。久しぶりに迷いなく躍動する姿が見られたのは本当に良かった。24番が似合ってたよ(^^;
松本のサイドをズタズタにして、結果的に森脇の得意なエリアにスペースが生まれた。この勢いを忘れないでほしい。リオだってチャンスあるよ。

この時点で「単独首位」。なんて甘美な響き(うっとり)。
もうこのまま1stステージ終了でもいいよ。(←2ステージ制反対論者にあるまじき発言ww)

冗談はさておき、3勝したとはいえ相手はすべて昇格組。
いよいよ荒海へ、というところか。でもこのゲームの勝利は自信になる。その自信を持って、さあ行こう。

2015年4月3日金曜日

パート2を楽しむには。

教訓。
好きだった映画の続編は結局見ちゃうわけだから、ヘンにハードルを上げずに、斜に構えずに素直に楽しむべし。べし。
ということで、今回今さらながらに見てみた続編2本立て。

*  *  *

「テルマエ・ロマエII」
なんという感動巨編!www
もはやローマってことでなくて、日本文化の再発見映画になっているところがなんとも素敵である。

前作の感想→[こちら]

*  *  *

「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」
ヒット・ガール、思いのほか大人になってなかった(^^;
それはさておき、くだらないヒーロー物(失礼)が、いつの間にかスパイダーマンのような成長物語になってるあたりがびっくりだ。
そんなふうに感じるのは、たぶんB級だった1作目が“ヒットしてしまった”せいではないかと思うんだけど。それにしてもものすごい吸引力のある映画である。楽しいwww

前作の感想→[こちら]

*  *  *

両方の作品に共通して・・・お願いだ、もうパート3は作らないでくれ。このぐらいでもうお腹いっぱいwww

次は「アメイジング・スパイダーマン2」かな。

2015年4月2日木曜日

加圧トレーニング[シーズン2]#21

仰向けに寝っころがって本を読んでいると、坊主2号が近寄ってきて、僕の腹をポンポンと叩く。
丸い僕の腹(涙)は、叩くといい音がするのかあるいは触ると弾力が気持ちいいのか、たまにそういう行動に出る。

ポンポン・・・「あれ?やせた??」

いや、やせてないよ。
いくら同性とはいえ、家族とはいえ、小学生とはいえ、出っ張った腹をポンポンされるのは気恥ずかしいんだ。だから、君の気配を感じた瞬間に、おなかに力を入れたんだよ。

【2015年3月期】
トレーニング回数:2回

実は先月ケガした足の指の痛みがずーーっと引かなくて、前半はやる気が出なかったんですよねー、と言い訳をしてみる。
丸1ヶ月かかってやっと痛みは取れた。でもまだ少し腫れてるなう。
痛いのにスキー2回行ったから?

主要メニュー
有酸素系中心が1回、全体ガッツリが1回。特に目新しいところはないな。
そうそう、ガッツリトレーニングのとき、今までで一番軽く動けたような気がした。メニュー的にはいつもどおりだというのに。なんだろ。

計測
前月比、体重-0.4kg、体脂肪率-2.0ポイント。
シーズン2開始からは-1.1kgの+1.5ポイント。
ほら、やせてない(苦笑)。数字がよく見えるのは先月がひどかっただけ。

先月分へのリンク

2015年4月1日水曜日

走れ正直者。

4月1日である。4月バカである。
せっかく日々ブログなんぞを書いているのだから、この日には何かネタを投下したい。ずーっと考えてきた。

イメージとしては「嘘ではなくホラ
誰かに心配されるようなこともなく、もちろん誰かを傷つけるようなことはなく、それでいてリアリティがあって、しかもちょっと考えればエイプリルフールだとわかるような。
そしてちょっと笑ってもらえるような楽しいネタを。

ずーっと考えてきた。

だめだ。全然思い浮かばないや。正直者はこういうときに困ります(^^;

というわけで、おもしろいことも何もなく、新年度が始まります。

・・・ところでこの文章の中に重大な嘘が隠れていような気がしますねぇ(笑)。私はうそつきではありませんが、残念ながら正直者でもないんですよ(笑)。